「奇跡」シュノーケル
”妊婦は鼻の穴からスイカ出すような苦しみに耐えて
ガキ生み出すもんだ。
芸術家はケツの穴から宇宙ひねり出す苦しみに耐えて
作品を生み出すんだ。
誰だって壁にぶつかって全部なげだして逃げてぇ時はある
だが苦しい時ってのは てめぇの中のカラクリが壁ぶち破るための
何かを産み出そうとしている時だってのを忘れちゃいけねぇ
その苦しみの中に大事なもんがある事を忘れちゃいけねぇ
みんなめんどくせぇカラクリ背負ってのたうち回って生きてんだ
そりゃ オイルがもれる事もあらぁ
そん時は好きなだけ たれ流せばいい”
坂田銀時(「銀魂」芙蓉編より)
これほど大笑いして 同じくらいボロボロ泣いた漫画(アニメ化も含む)も
そうそう無い。
下ネタ満載、これでもかってくらいのパロネタもあり。
だけど その中に ぽろっと譲れない台詞(想い)がのぞく。
気負って言うわけじゃないし、カッコイイ信念めいたモノとも
ちょっと違う。
でもだから わたしはこの漫画がすごく好きなんだと思う。
登場人物はみんな決してスーパーヒーローなんかじゃ無い。
むしろダメダメさ加減は半端じゃない。
けどそんな奴らだけどそれぞれに護りたいものがある。
譲れないものがある。
もう一つ これも主人公の銀さんの台詞から
”俺にはなぁ
心臓より大事な器官があるんだよ
そいつぁ見えねーが
確かに俺のどタマから股間をまっすぐブチ抜いて
俺の中に存在する そいつがあるから
俺ぁまっすぐたっていられる
フラフラしても まっすぐ歩いていける
ここで立ち止まったら そいつが折れちまうのさ
魂が折れちまうんだよ”
これに尽きるんだろうな って思う。
こんな風に生きれたらいいと 思う。