しゅんちゃんのお話会「がんを生きる」

～美しさを生きる力に～

美と心のセラピスト　塩月美香子です。

いつもお読みいただき、ありがとうございます♡

先日、2/2　日曜の夜、
「がんを生きる」というお話会で、

がん患者でありカウンセラーである
しゅんちゃん（佐伯俊一氏）のお話を伺いました。

しゅんちゃんは、2013年から
大腸がん、前立腺がん、悪性リンパ腫を
次々と発症し、

三度の手術、放射線、抗がん剤、

ホルモン治療を行ってこられました。

続く発症で、
一時は希望も明日も描けなくなったけれど、

看護師さんや、家族、友達との
ちょっとしたやりとりなど、
日常の中の小さな「喜び」を重ね、

「今ここ」にいることで
本来の自分を取り戻し、

徐々に元気になられた。

それで、

現在も一部治療中でありながらも、
これまでの経験を活かして伝えられること、
お役に立てることがないかと、
このような講演活動を始められたとのこと。

今回の講演会は、二部構成で、
一部は、しゅんちゃんのお話とワーク。

二部は、ゲシュタルト療法の第一人者の
岡田法悦氏と、しゅんちゃんの対談。
こちらもとても興味深いお話でした。

スキルよりも、関係。

カウンセラー側が
「カウンセラーは、こう振る舞うべきだ」
みたいな役割を背負っていくと、
むしろ、うまくいかない。

カウンセラーだから～～
患者だから～～
というのではなく、
人として、どう関係を持つか。

そういうことなのではないかと。

一部、二部、全体を通して、
最も印象に残ったキーワードは

「関係」

想像するのも難しいくらい辛く、
希望を持てない状態の中で、
しゅんちゃんが

元気を取り戻していけたのは
人との「関係」に癒されたから。

病気の種類は違いますが、
現在進行形で病と共存している私も、
他者との「関係」の有難さには

心から共感します。

たまたま、私の場合は運よく
発症する前から、ポジティブ心理学や、
メイクセラピー、気の学問などを

学んでいて、活動し、

実践もしていたので、

落ち込むだけ落ち込んだら、
心の持ち方を前向きに切り替えて、
なんとか行動できる状態まで

回復させることができましたが。

もし、家族や、親しい人達との

あたたかい「関係」がなく、
知識だけで対処しようとしていたら、
そう簡単には、どん底から抜け出せず、
うつ病になっていたかもしれません。

話を聴いてくれた人の存在、
特別な言葉をかけてもらわなくても、
気持ちに寄り添ってくれた人、
あたたかく見守ってくれた人、
手助けしてくれた人達の存在は大きく、
感謝してもしきれません。

カウンセラーでも、

そうでない人でも、
人として。

落ち込んでいて、

話を聴いてもらいたそうな人がいたら、
話を聴く。

自分も、聴いてほしいときは話す。

シンプルでいいんじゃないかな、
と思います。

なお、今回のプログラムに

入っていたわけではありませんでしたが、
当日、聴講されていた方の中に

サイモントン療法のプロの方がいらして、

思いがけずお話を聴かせていただく

ことができました。

とても素敵な方で、

もう少し、お話を伺ってみたいなと思いました。