いつしか私はコウちゃんと結婚するものだと思っていた。
しかしコウちゃんはいつも、
もうちょっと遊ばせてと言っていた。
結婚したら、家庭に一生懸命になる。
その前は思う存分遊んでおきたい。
そう言われていた。
私も、どこか結婚には不安があったから、
積極的に進める気はなかった。
そして私の仕事が一段落したころ、
あと数ヶ月で30になる私に、
コウちゃんはまだ何もしない。
まだ遊び足りないとか言わないだろうなと、
冗談を投げかけた。
コウちゃんは顔が曇っていたことを私は見逃さなかった。
私はそろそろ先を考えたいんだ、
結婚準備を始めようよと急かした。
私に言われた通り、
ゼクシィを買い、式場の下見をし、
2人で暮らす為の部屋を探した。
ところが、
コウちゃんは一向に私をご両親に合わせない。
これ以上、2人だけで進めるのは無理があるよ、
ご挨拶させてと言って、
ようやく段取りを組んでもらえた。