東のエデン 第10話 「誰が滝沢朗を殺したか」 | リュウセイグン

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長文多し。

よ~しよしよし





ここで纏めて説明ばっかりかよ!!!
とツッコみたい反面、大体予想通りになりそうなので嬉しい気持ちもありますね。

ただまぁ伏線のない開示情報という感じだったので、前から細かい伏線で良いから阿藤(?)の事とかもっと書いてくれれば良いのになぁ。

ともあれ、一気にやった事で分かり易くはなったね。


主格キャラがみんな昭和64年一月生まれという結構アレな設定の作品ですが、今回の話でこれは恐らく昭和の残滓を捨て、平成に切り替わる為の物なんじゃないかという印象を受けました。

仕掛け人が戦後の経済成長を担った昭和の権化

敵が戦後へと時代を戻そうとする過激派


ですからね。


指輪が以外に狡い(こすい)ヤツだったのでちょっと残念かも。
もっと第六天魔王な感じのが敵キャラとしてはカッコイイのにな。
いきなり出てきた設定を利用して不正アガリ、はドラマ的にちとズルイんじゃないか。
発想的にはゴッドファーザーっぽいので興味を惹かれはしましたが。


そして、遂に滝沢君がゲームを降りた(既に前提)動機が出て参りましたッ!!!


あ~、良かった。


指輪はここで、君が記憶を消した理由について何か嫌な事があったと語っており、咲の反応もまたそれに付随して「絶望」と語っているから、記憶を消した理由が消極的な物であるというのは容易に想像出来ます。


色々と場所は吟味していたようですが、最終的に選んだホワイトハウスは奇しくも「行き詰まった感のある日本への救い」を求めて訪れた咲と同じ場所でした。この二人は、心境的にも非常に似通っていた事になります。
だから、ある種の必然であったのかもしれませんね。


協力者にも助けた民衆にも裏切られた、という事だそうなんですけど意味が分かりにくいのは確か。
多分民衆レベルだと防いだ「迂闊な月曜日」に対して、逆に「もっと凄い事が」と期待する世論が裏切りなんでしょう。
しかし協力者は?


そもそも誰なんだというお話。
ニートなのか、それともまた別にいるのか?


ニートだったら元から「ぜってー殺す」と言われていて、しかもその前で記念撮影しているくらいだから違う気がするんだね。
じゃあ他にいるのか? と言っても分からないので難しい。
しかしながら、みんなに裏切られた事が滝沢君の絶望に繋がり、結果記憶を消してゲームを降りるという「死」に繋がったのでしょう。


つまり


「みんなが滝沢朗を殺した」

のであり

「この国の空気に負けた」



のが記憶喪失以前の滝沢君だったのです。


今回は勝てるのか? と言われれば


「勝てなきゃお話にならないだろ」


としか言いようがないのですが、ここで2万人ニートが生きてくるんじゃないかと思うんですね。


滝沢君の旗の元に集った
エデンメンバー、そして2万人ニートの力でミサイル攻撃を防ぐ!


というのが一番正当派な展開でしょう。

そしてこの展開は「ニート肯定」という物語のテーマにも繋がってくるでしょうし、一度は仲間に裏切られた滝沢君が救出したニートによって救われる(自分がやった事は無駄じゃなかった)という前向きなメッセージにも繋がります。

だから、そこら辺は鉄板かなと。

一方謎のナンバー12ですが、コレはもうあの女の人という事で良いんじゃないかと。

いや、最初は既に登場しているキャラの誰かが実は……という話になると思っていたんですけれども、前回の迂闊な月曜日の真相に関わる伏線(住民非難の話)といい今回のアウトサイドの件といい、『東のエデン』そういう意外性をあまり重視していないように見受けられます。


従って、あの女性がジュイスのモデル兼・現アウトサイド兼・サポーターで良いんじゃないでしょうか。
ジュイスの指令に従ってるだけだったら、あんな発言出来ませんからね。


そして今週ラスト


リュウセイグン-滝沢エデン



エデンの東キターーーーーー!!!!!



まさに『エデンの東』冒頭の列車シーン。


リュウセイグン-エデンの東ディーン


タイトルからして出てこないはずがない、と思っていましたが漸くですね。

僕は最近観たのですが、これも結局はモラトリアム期の迷いを描いた作品な訳で、そこら辺から意識したタイトルなのかなぁという気はします。
ただ、聖書なんかには元々エデンというのが東に存在する事は記されているんですけれども。

いよいよ来週は最終回。

回収して欲しい部分もあるが、ドラマ的には何よりミサイル阻止が第一でしょう。

そこで盛り上げてくれれば劇場にも足を運ぶぜ!!