連れとどんな映画を観るか | リュウセイグン

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なんか色々趣味について書いています。

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恋人と映画を観るならどのジャンル? ブログネタ:恋人と映画を観るならどのジャンル? 参加中
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まぁ、こういうのは相手の性格にも依るし、その趣味に合わせるのが一番ではある。
だがそれだけじゃツマランので色々考えてみる。

最もスタンダードなのは恋愛映画だ。
もう胡散臭いくらいのストーリーで、キャラメルモカフラペチーノ(生クリーム入り)の如き甘ったるい気分に浸る……というのがおおよそ男子の中で8割を締める考えであろう。


邦画の純愛で話題作。


だが、甘い。
それこそ甘い。
それで良いのかお前らは。

そんなヒネリの無い技は、存在していないのと同じだ。

アスファルトでならされた道より、独創的な獣道を行く事こそが、男子たる者の本懐ではないか。

軽いジャブから入ろうか。

隠れた感動作
これはハズレも無いだろうし、印象も良くなる。
その辺りは基本的にはラブストーリーと変わらない。
が、さり気なく知名度の低い物を持っていくところに好感度の上昇が期待出来る。
まぁ、この例は既に有名になってしまったのでもはや隠れていないが『スラムドッグミリオネア』『おくりびと』なんかは公開からしばらくしても世間からはあまり注目されていなかった。しかし映画好きの中では評判が高かったのは確かで、情報さえ仕入れていれば容易に目に入る。こういうのをすぐさまプロデュースする事で「目端の利く」印象を与えられる。
これからの公開作品だと『愛をよむひと』(これは完全に純愛物だが)『グラン・トリノ』『レスラー』などだろうか。
後ろ二つは多少役者人生に重ねた情報を与えた上で見せたいところだが、それでも男の生き様を魅せる映画を教えてやれば、何となく教えたヤツが男らしいと勘違いしてくれるかもしれない。
『チェンジリング』辺りもありか。


兎に角凄い映画
なんだかよく分からないけど映像だけでスゲー! と思わせる映画。
あまり頭の良くない人に向いている。
ハッキリ言うとマイケルベイ作品だと思ってくれ。
マイケル・ベイの『トランスフォーマー2』は夏くらいだったか。
SFXじゃなくてもタイの『チョコレート・ファイター』がある。
『マッハ!!!!!!』で名を馳せたピンゲーオ監督が今度は天才アクション少女を育て上げた。
ジーニャはか細いのにトニー・ジャー顔負けのド派手アクションを魅せてくれる。
おまけに何故か阿部寛まで登場する。
女性同伴した日には、喜ばれすぎて蹴りを入れられるであろうことは火を見るよりも明らかだ。
『ラスト・ブラッド』辺りもイイ線いくかも。


腐女子向け
アニメなどが好きな相手なら色々選択肢も広がろう。
しかしここで言う腐女子向けはアニメではない。
イケメンが出てきてキューンて感じのヤツだ。
要するに『トワイライト~初恋~』である。
それにしてもこの余計な邦題部分はなんとかならんのか
吸血鬼&恋愛物で、多分大したこと無いけど腐女子は釣れる
教えてあげただけでも感謝は必至である。




政治を語る
『ブッシュ/W』『フロスト×ニクソン』『ミルク』で知性派をアピールする。
まぁステキ、と言われれば締めたものだが、相手の知性が低いと箸にも棒にも掛からないので注意
ちなみに間違っても『フロスト×ニクソン』を腐女子に教えてはいけない。



人気作品に頼る
『重力ピエロ』『ラッシュライフ』といった伊坂作品が続いて公開されるので、読書家の相手なら食いついてくれる可能性も高い。ただ『重力ピエロ』は話題的に結構アレなので知らずに観ると痛い目に遭う。
『がばいばあちゃん』もアリかもしれない。が、食いつきは悪そうだ。
『ターミネーター4』といった、人気作の続編で押すのもありか。「3は無かった事にされてる」とか「クリスチャンベールマジギレ」といった小ネタを織り交ぜて興味を引くのも手。
『おっぱいバレー』これは人気作だがタイトルを口にするだけでハードルが高い。
しかし上手くいけばナ~イスおっぱい!」とスキンシップをするのも楽になりそうだ。
ならねぇか。


ホラーで押す。
かつて作家の浅田次郎は小仏トンネルだかで女の子をビビらせて「GETだぜ!」とか言ってたそうだ。非常に有効な手段だったという、これに習って『ストレンジャーズ』『13日の金曜日』で女性を怖がらせ、親密さを増させる。
特にストレンジャーズは実話物というアオリを使えばホラーに慣れていない人は大層怖がるに違いない。
逆に嫌われるかもしれないが、その時はその時だ。


一か八かの賭に出る。
『タクシー・ドライバー』で主人公トラヴィスは初デートに女性をポルノ映画に誘った。
何故か、それは男だからだ。
本当の男なら、僅かな可能性に賭けてみる。
どんなに不合理に思える映画でも、相手は理解してくれるかもしれない。それが共有された時、人は本当に通じ合えるはずだ。

『愛のむきだし』
評価は高いが4時間もある大作で、しかも盗撮が一つのテーマになっている。
これを見終えた時、二人の間には決定的な溝か、さもなくばよく分からない絆が芽生えているはずだ。

『アライブ』
アンデス山脈で遭難したラグビー部の生還までを描いた物語。リメイクのようなので知ってる人は知ってると思われるが、生還した理由がアレなので非常に難易度が高い。やはり見終えた時には雪山から帰ってきたような絆が出来ているかもしれない。エドガー・ライトの『ショーン・オブ・ザ・デッド』のおまけで、彼氏と『アライブ』を観た事のある女性が同様の方法で生き延びる、というエピソードがあった。
なんで恋人と『アライブ』なんか観てるんだよ! とツッコんだ直後にちゃんと理由が説明されていたので笑った





『プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆ 奇跡の全員大集合』

一番の難関である
これに(ノーマルな)彼女同伴で行った猛者は21世紀のトラヴィスと言えよう。
彼女と共にミラクルサインを振るか
それとも、残りの人生を棒に振るか

男の勝負強さを試される映画である。




※もちろんトラヴィスは女性と上手くいかなかったが、上記の映画で女性と上手くいかなくなっても、それは私のせいではない。ちなみにポルノ映画に誘った本当の理由は彼が喪男で「何をしていいか分からなかったから」であるが、それでもやはりトラヴィスは勇者だと思う。