獣の奏者 エリン 第12話 「白銀の羽」 | リュウセイグン

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本日のあらすじ

お引っ越し

ロリコン石田

山小屋掃除&王獣ニアミス

王獣の羽根GETだぜ

ジョウンの昔馴染み現る

宴会

ハイスペックジョウンとそれを上回るハイスペックエリン

王獣目撃



つー訳で、王獣登場回です。

王獣ってどんなん? と思っていたけどかなりデカいんですね。
よく飛べるわぁ。そこはファンタジーなんだろうけどさ。
石田彰ことダミヤはロリコン疑惑で更に怪しさが増しました。



ジョウンの昔馴染みは、恐らく生徒なんだろう。
隠したい、という程のものではないように見えるけど辞めた以上は良い理由ではない。
ただ懐かしんでもいたので生徒との事ではなく、上(貴族や役人)との衝突の結果に違いない。
エリンのような優秀な人材に教育を施すべきか否かを悩んだのもその為だろう。


極めて優秀な人間は、そうではない人間より妬まれる運命にある。更に利用しようとする物も多い。
躊躇ったのはジョウンの思いやり。
しかし、ジョウンもエリンも本当にスペック高いな。


昔は音楽や詩文も含め知識人の基礎教養だったから不思議ではないが、楽器作りも得意なのは流石と言える。


そして絶対音感に加え高い観察眼・記憶力と旺盛な好奇心に加え、素手でムカデを捕まえようとする行動力をも兼ね備えた無鉄砲娘エリンは、そんなジョウンの予想をも超える才能を秘めていそうです。



で、少しネタバレに繋がってしまうんですが
(一応間を空けておきます)



















少し調べた部分も含む。
王獣というのは真王の権威を保証する生き物のようです。

鳥と蛇の関係性からみて恐らくインドの金翅鳥(ガルダ)と竜(ナーガ)が由来になっていると考えられます。




実のところ

「虎と竜は並び立つ」


けど

「鳥と竜は天敵同士」


だったりします。



ガルダ
ガルダ像とエピソード

ナーガ
竜(「インドの竜」参照)


王獣もまた闘蛇の捕食者らしく、武力を持たないと説明されている真王が大公からアドバンテージを取っている理由の一つなんでしょう。


人には慣れないと言ってるものの、飼育もされており闘蛇と同様笛によるある程度の制御も出来るっぽい。
非常に政治色の濃い生き物なんですね。
即ち、ソヨンが闘蛇を操ったように王獣にも操れる術があるとするならば、これは国そのものの根底を揺るがす大事に発展してしまう。


『奏者の術』が大罪に当たるというのはこのせいだと思われます。


あと飼育されている闘蛇の致命的な欠点が明らかにされても同じ。
大量死の原因が中毒であると分かっており、またエリンによってニオイの違いを指摘されつつも、ソヨンが原因を問われ口をつぐんだ理由はここにあるんじゃないだろうか。


また卵泥棒の元締めが画策しているのも闘蛇の生態を明らかにし、大公に対する優位性を保とうとするダミヤ辺りの狙いなんじゃないかと思うんですね。
「神速のイアル」なんて二つ名を知っているのは、内部の人間くらいなもんでしょうし。


さて、闘蛇も王獣も「音」によって制御されていました。
そしてエリンに潜む「絶対音感」
色々な部分が繋がろうとしております。