石段の硬さと冷たさを足の裏に感じて緑の隙間から深呼吸

僕の肺が少し喜んでいる

規則的に並んだ石段の真ん中を避けて足早に駆け上った

息が切れた

勝手に空気が身体を廻る

不思議だなと思った

フラットな空間では僕の身体もフラットになるんだなと安心した

朱の隙間から肉付きの良い猫が僕にお腹みせて寝転がってる

規則的な歩行を中断することに躊躇したけどれど僕は猫好きだしな

そして

落ち葉と猫としばらく遊んでいて


朱の輪郭が夕日に照らされてに激しく緑の中に差し込んできた

計算されたような完璧なその景観に僕は時を忘れて見入ってしまった

振り返るとさっきの猫は居なくなっていた

朱の独壇場はあっという間ですぐに大きな暗闇が嘘のように全部飲み込んだ

いつもの君の仕業だ

仕方ないよな


欲しがるだけの僕にそろそろ愛想尽きてるかな

僕は与える事が出来ない

与えるものがない

だから僕はひたすらに欲するんだ

∞     ∞     ∞

僕はわりとマテリアルな人間だと自覚しているんだけど

それをずれていると言う人間がとても多いんだ


憑かれる


狐のあの目、また僕は忘れられない

空っぽの空で空回りして僕は底に滑り落ちて心地良い

どんな手段を使っても三日月はぼくを許してくれなくて涙がぽろぽろ


僕の心は触らせない

深いところに鍵を閉めて閉まっておくから

運がよければ夜の風に乗って抉じ開けてみてよ

そのときは僕は君に全てを委ねる


薔薇が咲気乱れている僕の好きな唄

僕は今日も空を見上げながら口ずさんでいる




僕を剥ぎ取っても中から出てくるのはやはり僕で


四六時中憂鬱な僕であっても僕に笑顔を見せていてほしいな

僕って勝手だろ?


僕のオネガイゴト

マイナスが対になって鋭い先端を人に向けることを望んでないんだ

君はまんまるでいること

僕さ、ただ幸せになりたい幸せだなって思う日が欲しい

今は難しいのかな

僕を取囲む杭を薙倒して僕の体に埋まってる棘を取り除いてほしい


僕は自分さえよければいい人間なんだ