あたしが澱んだ空気を少し晴らしてあげる
君はベランダで煙草を吸いながら僕に言った
薄っぺらい言葉に呆れそうになったけれど僕はとても嬉しかったんだ
空はいつも碧くて広くて僕はそれを眺めながら過ぎていく時間に何も出来ず
途方にくれていた
ありがとう
嬉しいよ
少しずつ色んなものを失くしていく気がして僕はとても不安なんだ
気付かない落し物は諦めるしかない
僕がこれまでいかに愚かだったかという証になる程度かな
僕は寒さに至極弱いので苦手だけれど冬の空気は少し本来の僕を戻してくれる
美しい君と顔をあわせる機会も増えるからね
またいつかの魔法の夜に逝きたいな
君の手を放り出すのはいつも僕のほうだけれど誤解して欲しくないんだ
2本足で地面を踏みしめて君の手を握りたい
姫様に飽きられるのが僕は1番怖いんだ


