漫画「満天の星と青い空」感想(完結作品を語る! #334) | マンガ好きミュージシャンhiro’

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「満天の星と青い空」(原作:西森博之 / 作画:飯沼ゆうき)
連載期間 2018年~2019年(月刊サンデーGX)

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昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。

・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。
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「満天の星と青い空」は、
「今日から俺は!!」でお馴染みの西森先生の小説が原作のコミカライズ版。
全3巻。サンデーうぇぶりというアプリで全話無料で読みました。

鉄がなくなった無法状態の世界で修学旅行先の京都から東京に帰ろうとする高校生達の話。
主人公は無感動状態で冷酷なタイプでケンカが強く、ヒロインは天真爛漫で主人公を含めた人を惹きつけるタイプです。他にお調子者がいたり姉御っぽい人がいたりと、そんな集団です。

作画の飯沼先生の絵は下手ではないですしシリアス場面はむしろいいんですが、西森先生の絵のような息抜きがしにくいというか、そんな印象です。

ところで、
同一世界観だと思われる「何もないけど空は青い」の連載が2014年~2015年です。
危機的状況でどう生きるか・それをどうマンガエンタメに落とし込むかというのは試しているはずなのに、改めて今作を連載したことが不思議でならないです。
西森先生の作品は大好きなものが多いんですが、今作は微妙です。

もしくは、
原作はいいんだけど、このコミカライズが色々やらかしているのか?
多くの読者からは肯定されなくともこういうテーマや人物が描きたかったのか?
いつか西森先生に聞いてみたいところです。詳しい方いたら教えてください。

出だしとかは普通に良かったんですけどね。
西森作品ではここまでクールな主人公はいなかったので、どう魅力を感じさせてくれるか期待しましたし…。


さて、
ここからは微妙と言った理由です。
実在感のある、姑息な悪党が出てくるのは西森作品ではいつものことですが、
危機的状況では普段暴力的でない人でもキレたりするでしょうし、それはある意味仕方ないことでもあってやりきれないですし、それを描いてもエンタメにならないのではと感じました。

あと悪党に関しての話に戻すと、
別の西森作品でも人を殺そうとか女を襲おうとする輩は出てきますが未遂に終わります。
ただ、今作は未遂に終わらないんです。
そして、それが飯沼先生のシリアスな絵で描かれるわけです…。
現実世界ではそういうこともあるでしょうけど、マンガエンタメかつ西森先生の世界観では楽しみづらかったです…。


終わり方について。
最終話、見上げた星空の場面だけカラーになるんですが、そこは綺麗で印象的でした!
そして、最終的には希望を感じさせ、はぐれたクラスメイトとも再会しハッピーエンドっぽさはあるんですが、んーという感じでした!


ということで、
何でもいいから西森先生が関わっている作品が読みたい人、原作好きの人に原作の良さを確認する意味で、
天災後の世界を予習したい人にもオススメです!

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ここまで読んでくれてありがとうございました。
「満天の星と青い空」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。

完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU

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