☆仙華 キッチン


そろそろ夜が明けようとしているが

まだまだこれから、と言わんばかりに仙華のパーティ会場は盛り上がっている

そんな時だった

蓮音「そういえば姉さん、彼らはいつ卒業するの?」

布月「1年後」

蓮音「あら、留年しちゃうん?」

布月「遊び過ぎた」

蓮音「・・・姉さんが遊ばせたんでしょ?」

夜狐(フェイト様これで留年3回目か・・・そろそろご主人様に怒られるんじゃねえの)


☆繁華街


忘年会を終えた翌日、みしると茂は繁華街を歩いていた

今日は茂の誕生日だ

朝から茂へ月鯖学園の問題児達がプレゼントをもってお祝いにきて

昼からは茂の要望で小豆、フェイト、みしる、茂の4人ででかけることになり

今みしると茂は集合場所のカフェへ向かっている。


茂「おにーちゃま!薔薇ですよーっ!」

みしる「そうだな。白薔薇か」

茂「きれいですね!」

みしる「ああ」

茂「ふぇいとさんとあずきおねーちゃまはもう来てますかー?」

みしる「そのカフェにいるだろうさ」

茂「わーい!ふぇいとさんと、あずきおねえちゃまとおにーちゃまとお出かけは久しぶりで嬉しいです!」

みしる「それはよかった。・・・それにしてもお前は幸せ者だな

あんなにたくさんの人から誕生日をお祝いされるんだ、感謝しとけよ」

茂「ぼくの感謝の心は愛のように美しく、海のように深く、空のように広いです!」

みしる「お前どこでそんなセリフ覚えた、俺教えてない」

茂「おじちゃま(みしる父)がおとーちゃま(茂父)にゆってた!」

みしる「あのオヤジ・・・」


☆カフェ


みしる「悪い、遅くなった」

フェイト「おおよそ茂が道草したんだろう」

みしる「うん、池の白鳥にね」

茂「ふぇいとさん、こんにちはっ!」

フェイト「ああ。久しぶりだな。しばらく見ないうちにまたでかくなった」

茂「えへへぇ」

みしる(なんか単身赴任の父親のセリフみてぇ・・・)

フェイト「どうかしたか?」

みしる「いや?そういえば小豆は?」

フェイト「化粧直しだ。時期戻るだろ」

小豆「ああ。みしる。来たんだ」

みしる「よお小豆」

茂「あずきおねえちゃまー!」

フェイトからぱっと離れた茂は小豆のもとにかけよる

小豆「茂ー!!会いたかったよ大きくいい男になってきたなお前ー!」

フェイト「揃ったところで行くか」

みしる「そうだな」


☆映画館


フェイト「映画か」

みしる「なんかみたいやつがあるって。チケットはもう買ってあるから、入ろうか」

小豆「ディ●ニーか」

みしる「こいつこういうの好きなんだよな・・・」

茂「おにーちゃま早く!」

みしる「わかったわかった、行くからひっぱるな!」

小豆「なんかほほえましいわね」

フェイト「まったくだ」


☆テーマパーク 駐車場


映画を見終えた一行はフェイトの運転でテーマパークに来ていた


小豆「テーマパークねぇー・・・茂は何が好きなの」

茂「観覧車好きです!ろ・・・ろ・・・?」

みしる「ロマンチック、か?」

茂「そうです!ロマンチックです!」

小豆「そうか、まぁデートの定番と聞いたことがあるからなぁ」

みしる「お前って定番やりそうにないよな」

小豆「定番とかつまらんがな」

みしる「そうですね」

茂「あーっ!おフェラーリだ!」

突然茂が白のフェラーリを指さす

みしる「・・・・・・・変なとこで、お、をつけるな」

フェイト「・・・あれは先生のフェラーリだな」

小豆「あら、じゃあ先生も来てるの?」

茂「ああー!おとなりにおベンツもある!」

みしる「だから・・・変なところで、お、をつけるな」

フェイト「あのベンツは誰のか知らんな」

小豆「まぁはいろーよ、茂も早く行きたいみたいだし」

フェイト「そうだな」


☆テーマパーク 観覧車


??「あれ?その後ろ姿はみしるじゃないか?」

観覧車に乗るために長い行列に立った時、突然背後で声をかけられみしるは振り向いた

そこにはハール、安室、一時、そしてみしらぬ男性と布月がいた

小豆「あらあらこんな広いとこじゃ会わないって思ってたんだけど会っちゃった」

布月「そうだねぇ・・・今朝プレゼント彼にわたしてからはずっとここにいたんだ」

茂「布月さんこんにちは」

布月「さっきぶりだねぇー茂」

みしる「そういえばそいつ誰?」

一時たちのそばにいる男をみしるが指さす。

布月「彼?彼は一時の腹違いの兄。神谷将騎。月鯖学園に現在10度目の留年中」

フェイト「そんな奴見たことないが?」

布月「そりゃね。彼はほとんど寮にひきこもってんだもん」

将騎「はじめまして。よろしく」

ハール「さすがに10回目の留年で11回目にもっていかれては困っちゃうんで

職場を与えるから10回目で卒業するように言ったんですよー」

フェイト「10回も留年可能ってことか」

ハール「フェイトさん3度目ですもんねー。留年するのは結構ですけどほどほどにお願いしますね」

茂「おにーちゃま、次ですよー」

みしる「そうだな、じゃ」

布月「楽しんでこいよー」

小豆「そっちはこれ乗ったらどうするん?」

布月「将騎の学園復帰祝いで居酒屋」

小豆「なるほど、そっちも楽しんでねー」


☆テーマパーク 食事処


みしる「はぁ・・・」

フェイト「ずいぶんお疲れだな」

みしる「ブランコとジェットコースター嫌・・・」

小豆「号泣してたもんね、みしる」

観覧車の後、茂の大好きな回転ブランコとジェットコースターに乗った

みしるは大嫌いなので残ろうとしたが茂の我儘で一緒に乗ることになった

乗る前から泣きだしたみしるは回転ブランコでもジェットコースターでも、誰よりも悲鳴をあげて泣いていた

フェイト「隣にいる身になれ、やかましい」

みしる「だってぇ・・・・」

思い出すだけでも怖いのか、みしるは涙目になっている

小豆「ご飯食べたらどこいこっか、茂?」

茂「ゴーカート!」

小豆「いいねぇーあとどうしよう」

茂「メリーゴーランドのって、パレードみて、コーヒーカップのって」

小豆「いいねいいね。それから?」

茂「それから、それから、もっかいジェットコースターのります!」

みしる「やめてくれ!!」

みしるの悲鳴は泣き声に近かった。