言葉巧みな者が
紳士を気取り
最もな正論で語っている

自分の正当性を主張する

その目の奥は
黒い思惑が見え隠れする

弱き者の味方の様に振る舞い
正義の代弁者の様に装い

上手く説明できない小さき者へ
刃物の如き言葉で斬り刻む

相手が少しでも
隙を見せようものなら
徹底的に潰しに掛かる

小さき者は萎縮してゆく

上手く言葉を使える者と
言葉を使うことが下手な者

それだけで人の優劣が決まる

やがて言葉巧みな者は勝ち誇り
自分が正しい事を誇示する

何の為なのかを隠したままで

小さき者は諦めを余儀なくされ
自分の世界に閉じこもり
進む事を止めてしまう

泣きを見るのは小さき者だと
下を向いて諦めてしまう

人々は
言葉巧みな紳士について行けば
何とかなると信じてしまう

小さき者は視界から消えてゆく

囁く声は掻き消されて

存在さえ否定されて

人である事さえ…失ってしまう