長らくお待たせいたしました。
「STAR DRIVER 輝きのタクト」の二次BL小説です。
タクト×スガタ小説ですのでお嫌な方はご遠慮ください。
流れ的にはスガタクスガです。
リバありですのでご注意ください。
スガタ×タクト小説は第一話~第十三話を
ヘッド×スガタ小説は第十四話~第二十三話を
リョウスケ×ヘッド小説は第二十四話~第二十八話を
ヘッド×シンゴ小説は第二十九話~第三十七話をご覧ください。
R18ですので18歳未満の方の閲覧を禁止します。
「銀河美少年」 第三十八話 王の帰還編
シンドウ・スガタがタクトたちの前からいなくなってから数日が過ぎていた。
シンドウ家に仕えているメイドのジャガーとタイガーは突然行方不明になった主のスガタを必死になって島中捜し回った。警察に失踪届を出して捜索を依頼することも出来た。だがスガタの失踪の陰には綺羅星十字団が関わっている可能性もあったので騒ぎを大きく出来なかった。ジャガーたちは事の重大さを考慮して、敢えてそれをしなかったのだ。
学園にもスガタは病気でしばらく療養すると届けていた。以前にもスガタが深い眠りについたとき、そうやって欠席届を出していたこともあり、誰も不審には思わなかった。
ジャガーとタイガーにはシンドウ家に仕える者として特別な使命が課せられていた。王のシルシを受け継いだスガタは島から出ることは許されない。もしこの島から逃げ出そうとすれば二人はいかなることがあろうとも掟を破ったスガタの命を奪わなければならなかった。二人はスガタのことを信じていた。スガタが自分を縛り付ける運命から逃げ出すような弱い男だとは思っていなかった。何があろうともシンドウ・スガタのことを信じていたかった。
しかし何の手がかりもなくジャガーもタイガーも困惑していた。ワコはスガタが無事に戻ってくるようにと毎朝の禊で祈り続けた。タクトは寝る間も惜しんでスガタを捜し続けたが、スガタを見つけることが出来なかった。
「スガタ・・・一体何処に消えてしまったんだ?生きているなら戻ってこい。無事だというのなら僕にきみの声を聞かせてくれ。」
タクトはスガタのいない日々を過ごすのが辛くてならなかった。いつのまにか自分の中で大きな存在となってしまったスガタのことが心配でならなかった。もしかすると自分のせいでスガタがいなくなってしまったのかと思うと胸が苦しくてならなかった。
ほんの数日のことであったが、タクトにとってそれはとてつもなく長い時間のように思えた。スガタのいない部屋で一人眠れない夜を過ごすことがこんなにも寂しいとは思いもよらなかった。
「お願いだ・・・スガタ・・・きみの顔が見たいんだ。きみの笑っている顔をもう一度・・・」
そんなことを思いながらタクトはスガタの帰りを待ち続けていた。
そして幾日が過ぎた頃、まるで何事もなかったかのようにスガタは屋敷に戻ってきた。出迎えたジャガーとタイガーはスガタの元気そうな姿を見て泣き崩れたという。二人は何故スガタが突然行方不明になったのか事の真相を問いただすことはしなかった。ただスガタが無事に戻ってきたことを心から喜んでいた。
ワコもスガタに深く問い詰めることはしなかった。おそらく幼い頃から島の中で一緒に育ったワコにはスガタの抱える悩みや苦しみが言葉にしなくてもわかっていたのだろう。そんな二人の様子に何か疎外感を覚えずにはいられないタクトだった。
「スガタ・・・今まで何処に行っていた・・・?何の連絡も寄越さないで・・・ジャガーさんやタイガーさんたちがどれだけ必死になっておまえのことを捜していたと思って・・・」
スガタの部屋で二人きりになったタクトは我慢出来ずにスガタに思いをぶつけた。
「ジャガーさんたちばかりじゃない。僕やワコだっておまえがいなくなってどれだけ悲しい思いをしていたか・・・それなのにきみは・・・彼女たちがおまえを許しても・・・僕は許さない・・・」
「言いたいことはそれだけか?」
「スガタ・・・そうやっていつまで澄ました顔をしているつもりだ?おまえが本当のことを話したくないというのならそれでもいい。だけど・・・おまえはそれでもいいのか・・・?おまえだって何か言いたいことがあるんじゃないのか?」
タクトはついスガタの襟元を掴んでいた。我慢出来ずにスガタに迫っていた。そんなタクトにスガタは自嘲するかのように笑みを浮かべた。
「ふっ・・・相変わらずだな。馬鹿力・・・その手を離してくれないか?」
「くっ・・・」
タクトは悔しそうに唇を噛み締めると、スガタの襟元を掴んでいた手を離して突き放した。足元をよろめかせたスガタがベッドに腰を落としたのを見てタクトははっとなった。開いたシャツの隙間からスガタの白い首筋に何か赤い痣のようなものがちらりと覗いていた。
「スガタ・・・怪我をしているのか?」
「・・・?」
「首が赤い・・・」
思わず伸ばしたタクトの手をスガタは咄嗟に払い除けていた。
「スガタ・・・それってまさか・・・」
タクトはスガタの肩を掴むと、無理矢理両手でシャツを開いた。途端に白い胸元が暴かれて、タクトはその肌に目を見開いた。
スガタの綺麗な肌の至る所に艶めかしい赤い痕を見つけて、タクトは驚愕に躯を震わせた。そんなタクトにスガタは動揺することもなく余裕で笑みを浮かべてみせた。
「ふっ・・・どうしたの?暫く僕と離れていて肌恋しくなったのか?」
「スガタ・・・おまえ・・・」
スガタの肌に残る痕がキスマークだということはタクトにもわかった。それは明らかに自分がスガタにしたものではなかった。タクトは信じられないとばかりに立ち尽くした。
「いいよ。タクト・・・積極的なきみも嫌いじゃない。」
「何言って・・・一体何処でそんなもの・・・きみは僕の知らない間に何をして・・・」
「それって嫉妬してくれているのかな?嬉しいよ。タクト・・・」
「真面目に答えろよ。スガタ・・・」
タクトは何を信じていいのかわからなかった。自分の知らないスガタがそこにいるような気がしてならなかった。
「スガタ・・・今そこにいるのは・・・本当にきみなのか?僕の知っているスガタなのか?」
「タクト・・・もう僕のことを忘れたのか?あんなに僕たちは愛を交わした仲なのに・・・」
「だったらそれは何だっていうんだよ?僕以外の誰とそんなこと・・・」
タクトの目に思わず涙が浮かんでいた。訳も分からずただ涙がこみ上げてくるのを止められそうになかった。スガタが何を考えているのかまるでわからずタクトは悔しさに涙を零すしかなかった。
「気になる・・・?タクト・・・」
「・・・?」
「僕が誰と寝ていたのか気になるんだろう?」
「スガタ・・・」
「教えてあげるよ。きみがそんなに知りたいというのなら・・・」
咄嗟にスガタに腕を掴まれたかと思うと、タクトはベッドの上に押し倒されていた。瞬く間にタクトはスガタに躯の自由を奪われて身動きできなかった。
「よせ・・・やめろ・・・スガタ・・・」
「素直じゃないな。タクト・・・僕がいなくて寂しかったのだろう?いつものように言ってごらんよ。僕に抱いてほしいって・・・」
「やめっ・・・」
抗うタクトの言葉を遮るようにスガタの熱い唇がタクトの唇を奪っていた。半ば強引に唇を抉じ開けられてタクトの口腔にスガタの濡れた舌先が侵入していた。タクトは逃げる隙さえ与えられずに、スガタに舌を絡め取られて瞬く間に蜜を溢れさせた。
「んんっ・・・ふっ・・・」
息も出来ないほどの熱く狂おしい口づけにタクトは意識を朦朧とさせた。熱く息を喘がせたままタクトはスガタの腕の中で身悶えた。やがて躯中が熱く痺れるような快感に支配されていくのをタクトはどうすることも出来ずに肌を粟立たせた。
「ふっ・・・なんだ・・・キスだけでもうそんなに感じたのか?いけない子だね・・・」
いつのまにかスガタに服の上から股間を触られて、タクトはブルッと腰を震わせた。タクトは久しぶりのスガタの口づけに身も心も酔わされていることに気付いて羞恥に顔を紅く染めた。
「やめろ・・・スガタ・・・こんなことは・・・」
「もうこんなに熱くなっているのに・・・途中で止めたら困るのはきみの方だろう?」
「うっ・・・」
スガタは容赦なくタクトの腰からベルトを外すと、手際よくファスナーを下ろしてズボンの中に指先を滑り込ませた。
「ほら・・・もう濡らして・・・本当にいやらしいな。タクト・・・」
「あっ・・・」
スガタのしなやかな指先がタクトの熱くなった肌を執拗に弄っていた。タクトはスガタにもたらされる快楽から逃れることが出来なかった。
第三十九話に続く
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