私のネイタル火星と
同じ度数に木星を持つnecoさん
この世を去ってしまってから、気力が出ないでいる。
それは決してネガティブなことではなくて、
持てあましていた「欲」が減ったみたいに、
ヨーガをしっかりした後みたいに、
身体が透明化して心は波立たず、静かで安らかだ。

このまま、どっか山や海の方に移り住んで、
畑を耕し、好きな料理をして、
金継ぎを請け負って暮らしていけるなら、
それが一番良いような気もする。
そんなに聖人じゃないことは、わかっているけれども。

さて。
だがしかし。
火星の力を使って自分を打ち出していかないと、
この世に居る限りは、まるで発展性がない。
それはやっぱり、ダメだろう。

それで思いついて、
この度数に太陽を持つ男・エンケンのDVDなど見て
火星へのテコ入れを始めてみた。

もうずいぶん前だけども、
火のついたように遠藤賢司にハマった時期がある。

enken.jpg

熱に浮かされたようにライブに通い詰めたが、
後で気づいたら、

私の火星にピッタリ合する太陽を持つ男だったのだ。
(実を言うと、彼は太陽と2度違いの火星も持っている・笑)
あまりの自分のわかりやすさに、笑ってしまった。

先だってクドカンが撮った映画(<span style="color:#3333CC">「中学生円山」</span>)に、
エンケンが出演していたのだけれど。


久々に見るエンケン扮する徘徊老人の

豹変ぶりに興奮して、necoさんに薦めた。
そしてnecoさんも、

自分の木星に太陽を当ててくれる男から、
たっぷりエネルギーをもらえたようで、

とても喜んでくれたのだった。
あれは亡くなる二ヶ月前のこと。

そして、もう四十九日が過ぎた。

necoさんの病に共闘したつもりになっていたけれど、
もちろん、できることはなにもなかった。
でも、病を通して、深い部分の繋がりができたことは事実。

私の土星は8H魚座にあって、
人と深く関わることから退いてしまいがちなのだが、
necoさんの病を前にしたとき、その癖は発動しなかった。


そして今、

誰かと深く関わること、

誰かを失うことで、
自分の中が大きく変容することを

嫌というほど、味わっている。

現在、トランシットの蠍座の土星は、
ネイタル土星に、ぴったり120度の角度を取っている。
私の土星は力強く再生されている最中にある、はずだ。