そこは見渡す限るの青空と、緑生い茂る高原だった。
遠くにステージの様なものが見え、あたりには無数の椅子が並べられている。
(椅子の作りは、野外の割に豪華な作り。)
「どうしようかな?」
と考えていると、
「ねえ、早く行こうよ!」
と後ろから声をかけられる。
振り向くと、見知った女性が一人。
「早くいかないと、良い席取れないよ!」
と言い、女性は前の方の席へと歩いて行く。
「確かにその通りかも。」
などと考えながら、私は右側の席の方へ歩いて行く。
「なぜ右?」
と今思えばその通りなのだけど、その時はただただ「右側のいい席へ!」とひたすら歩いて行く。
どれくらい歩いただろう。
遠くから女性の声でアナウンスが聞こえてくる。
「間もなく、ステージが始まります。」
「あれ?」
と思い目指す方へ視線を向けると、ステージはあるけどまだ何かが始まる気配はない。
フッと振り返ると、遥か後方にもう一つステージがあり、そちらは何やら賑やかになりつつある。
「あっ!もしかしたら隣の会場に来ちゃったかも?」
と漠然と感じる。
「今日はギタリストの半沢ジョージのショーから開始です。まずは景気付けに彼のロックの演奏をお聞きいただきます!」
とアナウンスが続く。
「半沢ジョージのショーを見なくちゃ!」
そう思い、踵を返し賑やかなステージの方へと歩き出す私。
でも、歩きじゃ到底間に合わない!
「そうだ!空を飛んでいこう!」
そして私は手をバタバタと羽ばたかせる。
すると体は宙に浮き、遥か離れたステージを目指す。
途中、大きくはないが川を通過する。
「あれ?川なんか渡ったけ?」
そんな事を思いながら、体は一路「半沢ジョージ」の演奏が始まろうとしているステージへ。
どれくらい羽ばたいただろう?
今まさに、これから「半沢ジョージ」の演奏が始まろうとしている会場へと到着。
慌てて地上に降り席に着く。
と、ここで目が覚める。
実は最近明確に覚えている夢って「バイオレンス」なものが多かったのだけど、今回は「清々しさ」と何より「半沢ジョージ」が気になって仕方がない!そんな楽しい夢でした。
起きてからも「半沢ジョージ」が頭に強く印象に残っていたので、ネット検索で調べてみる。
すると、なんと山形で活動するギタリストの名前が!!
「偶然とはいえ、実在の人物がいたとは・・・・・・あっ!」
驚き共に思い出したこと・・・それは、夢の中で声をかけてきた女性・・・夢の中では知っている人の様だったけど、今考えると全く誰だか面識がないことに気づく。
しかも、「バイオレンスな夢」の中にも「夢の中では知り合いだけど、起きてよく考えてみると全く覚えがない女性」が登場していたことにさらに気づく私。
「女性の顔立ちに共通点はなかったけど・・・」
と思いながら、実在の人物と架空の見知らぬ女性が交錯した夢に「想いを馳せる」私でした。