底抜けの優しさ、悲しいかな、今頃気付くなんて。 | ステップFAM☆アタシの世界。

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バツイチ&未婚の2児シングルママ→ステップFAM&プラス2児のママになりました!気付けば31歳。
【笑う門には福来る】をモットーに、楽しくルンルン♪でありたいですね(^o^)/ 子供に囲まれてるって、幸せだよね。仕事は自営業でございます。

忘備録。

 

最近、無償に、いつぞやの頃を思い出すので。

いつか、もしかしたら私は忘れてしまうかもしれないし。

 

どこかに書き留めておきたくて、思いついたんだなー。

ヒサビサのアメブロを。

 

アーカイブ的に、ワードとかでダウンロードできないのかなぁ?

 

 

あの頃のワタシは若くて。彼も若くて。

なんだろうね。

彼のこと好きだったけど、それ以上に、某彼のことが好きだったから、

それでも不安定なワタシは、たぶん、ワタシのことを好きな人が好きだった。

 

色々あって、いや、今思えば、ワタシはとても悪かったと思う。

彼は某彼の職場の連れ的な感じだったので。

結局、彼は仕事を辞めて、地元に帰ったわけですよ。

でもさ、すっごく優しくて底抜けに優しくて、だから彼はワタシのせいじゃないって言ってたし、

若すぎて、ほんとにアホだったワタシは、深く考えてなかったしね。

 

帰る前に、ウチで、暗がりの中で、一緒に暮らそうよって、

彼の声のトーンが急に最近になって恋しい。

 

本当に帰っちゃうとは思ってなかったしね。

でも、今思えば。

会社でこっちに来てて、会社の寮で暮らしてて、

お給料だって、まぁ生活会社持ちだからね、そんなに良いわけもないじゃない。

会社辞めざるを得ない感じになっちゃったわけで、

まぁ、帰るよね。こっちに残る理由もなければ、お金もないし。

 

彼が地元に帰ってからも、ほんとなんだろうねー。

どっかで、こっちにすぐ戻ってくるでしょ?って思ってたんだよね。

実家好きじゃなかったし、色々大変だったみたいだし、

なんだろー、結構、ワタシの都合で、毎晩のように、電話してた。

今みたいにLINE電話じゃないから、それなりの通話料。

ワタシがお金ないの知ってたから、かけ直してくれたけど、

今思えば、ほんとワタシはダメな人。

 

眠れなくて。全然眠れなくて。薬飲んでも眠れなくて。その時期だった。

 

彼だって地元に戻って友達がいて、飲んだり遊んだりしていて、

でもワタシが電話かけるから、電話越しに友達に帰るわーって言ってて。

 

実家にはピアノがあって。今思えば、アップライトで、音量小さくできないじゃん、迷惑なワタシ。

夜中なのに、音小さくしか弾けないよってピアノ弾いてくれて、

歌うたってくれたり、ピアノ弾いてくれたり、いい歌の歌詞を何度も教えてくれたり。

 

それが聞きたくて、毎晩のように電話してるワタシって。

でも、切なくなるのは、彼が、

「それでも、ゆうかは、〇〇さんが良いんでしょ?」って。

 

いろんなことがワケ分からなくなった時、急に飛行機乗って行ったんだよね。

本当に突然。片道だけチケット買って、帰りのお金持ってないの笑

チケット買って、飛行機乗る直前に、今から行くって電話したんだけど。

 

でも、本当に底抜けに優し過ぎたから、空港にお迎え来てくれたもんね。

何にも考えてないから、とりあえず実家連れてってもらって。

 

色々気まずかったんだろうな。そうだよね。

お父さんとお母さんいたけど、ワタシ会ってないし挨拶してないと思う。

彼の部屋に行ってて、それから彼がごちゃごちゃ親に説明して、的な。

最終的には、追い出されたけど。でも、ピアノ弾いてくれたなぁ~とか。

 

たぶん、20歳か21歳で、彼は1歳下だったと思う。

 

どのくらいそこにいたのかも覚えてないけど、

そんなに長く子供をウチのおじーちゃんに預けられないから、たぶん2-3泊だよね。

 

彼の(お姉ちゃんが置いていった)車でドライブしながら、雪道ガンガン走る彼が新鮮で、

適当にあちこち行って、ホテル泊まって、ひたすら喋って喋って。

 

なんでだろうね。すっごい幸せな時間なのに、同じ答えに辿り着いちゃう。

「それでも、ゆうかは、〇〇さんが良いんでしょ?」って。

彼もワタシも泣いてて、切ない時間になっちゃった。

答えも出せなくて、もういいやって思うこともできなくて。

帰りたくなかったよ。

帰りなねって言ったのは彼だし、

ちゃんと帰りのチケット買ってもらって、空港まで送ってもらって。

 

人生に、たられば も、イフ もないのは分かってる。

今に不満なんかないし、むしろ幸せです。

 

ただ、何が優しさって、今思えば、本当に彼は底抜けに、優しかったんだよ。

そんな、人生で早々出会えるわけじゃない優しい人を、どうして大事に出来なかったかな?って。

どうして、あの時、気付かなかったのかな?って。

 

そして、なんで、そんな彼のことを忘れてしまったんだろう。

帰って来てから、ワタシは、どうしてたんだろう。どうしてたんだっけ。

入院したり、携帯止められたり、そもそも生活成り立たなくなったり、

楽しいときは楽しくて、某彼ともうまくいってたわけでもなかったけど、

でも、父親と暮らし始めるという落ち着くまでの間、なんかワケ分からない感じが続いてたしね。

 

捨てた記憶もないのに、彼が作ってくれたピアノのテープも、お手紙も、何にもない。

もちろん、古い携帯なんか残ってないから、彼の連絡先も分からない。

探したけど、写真1枚無い。

 

いや、今更ですけどね。今更、何をどうしたいとかもないんだけど。

何年前?15年以上前ですよ。ただの懐かしい昔話。

元気かなぁ。

 

まぁ、自分でも分からない。

ただ思い出って、いろんなものに紐づいていて、

すっかりすっかり忘れていたのにね。

最近、無償に、彼の声を思い出す。

あえて言うなら、顔の輪郭と、腰骨と、優しい手。

底抜けの優しさに、あの頃の自分のバカさとアホさに。