鬼太郎誕生・ゲゲゲの謎 | 名古屋キャッツらとルナのブログ

鬼太郎誕生・ゲゲゲの謎

火曜日


今日は日曜日に観て来た 映画のお話し。




水木しげる原作のゲゲゲの鬼太郎の主人公

鬼太郎が生まれる前の物語。




冬のホラー映画なんて珍しいなぁ〜などと

軽い気持ちで観に行ったのですが…


ものすごーーーく重いテーマで素晴らしい内容でした。


今年一年、たくさん映画を観て来たけれど

この映画が一番、心に刺さりました!!


物語は昭和31年、戦後の日本。


鬼太郎のお父さんの目玉オヤジさんも

普通に全身がある幽霊族の人。


とにかく 物語が横溝正史の推理ミステリーのようです。


人間の欲望や怨念、醜いドロドロでいっぱいの世界。


主人公の水木は太平洋戦争の玉砕の島から

奇跡的に帰還した男。


彼の地獄のような戦場の記憶は まさに

作者の水木しげるさんの体験そのものなので

ものすごい説得力と圧倒的な力がありました。


結局、一番醜く恐ろしいのは人間であって

悪い妖怪を作り出しているのも人間。


鬼太郎と目玉オヤジの親子は 私が子どもの頃からあの姿で それが当たり前になっていて

なぜ オヤジさんが目玉だけの姿なのか考えた事もなかったし 

鬼太郎が人間の為に悪い妖怪を退治する理由も知らなかったけれど この映画を見れば 全てがわかり もう一度、ゲゲゲのアニメを見たくなります。


作画は現代風にアレンジされていて

原作からはちょっと遠いですが 雰囲気は良くできて 違和感無し。

とても美しいアニメです。


あまり宣伝されていませんが 超・オススメ映画です。


R12指定ですが 小中学生には意味が理解できない大人向けの作品。


今年のアニメ映画のダークホース!!


お時間のある方は是非、映画館で見てください。



今夜も仕事 がんばります。