内容については触れませんが(触れられるほど芯から見てないので)、
途中、エビフライに納豆掛けるなんてシュールなシーンで
「アイロン台の上で蝉と鋏が遭遇するように」
うんぬんな台詞が。
その台詞聞いた時点で
「ああ、脚本家かスタッフが『映画宝島 怪獣学・入門!』読んでるな…」
と思った次第。
「怪獣学・入門!」とは、怪獣作品・特撮作品を思想的に解読した論評・コラムを集めて掲載した読み物。
「ゴジラはなぜ皇居を破壊しないのか」や「怪獣はなぜ南洋からやってくるのか」
などを、特撮作品が作られた時代背景や映画会社の製作動機といった要素を汲みながら読み解いた意欲作です。
(怪獣の名前は何故語尾に“ラ”で終わるものが多いのか」なんてものもw)
その論評の中に
『怪獣造詣にはキュビズムやダダイズムなどのモダンアートが実験的に取り入れられている』
といった主旨でウルトラ怪獣の造詣について触れた物もありまして(論題「モダンアートの結晶としてのウルトラ怪獣」)。
怪獣の造詣そのものは勿論の事、それこそ「ダダ星人(ダダイズム)」「ブルトン(シュルレアリズムの父であるアンドレ・ブルトンより)」などの宇宙人・怪獣の名前にダイレクトにそれが現れていたり。
その中でバルタン星人の造詣に触れる際
「ロートレアモン伯爵(シュルレアリスムに多大なる影響を与えた作家)の『解剖台の上のミシンと蝙蝠傘の偶然の出会いのように美しい』という表現をなぞるなら『アイロン台の上でセミとハサミが出会った』」
的文章が出てきてまして(うろ覚えなので原文ままとは言い切れないですが、こういった文章であった事は間違いない)。
まんまの台詞だったため
「ああ、これは間違いなく読んでるな(ニヤリ)」
と思った次第。
他に誰か気付いた人居たかしら・・・。
「怪獣学・入門!」
『表現物に関して上っつらな部分だけでなく、その本質についてまで見ないといけないな』
という気分になれること請け合いの書籍なので、怪獣好きとか抜きにして色んな人に読んでいただきたい作品としてオススメしときます。
もう絶版になってるようで、手に触れる機会には中々恵まれないと思いますが、見かけたら是非どうぞ。
※タイトルで検索していただくと分かると思いますが、初版分に出会えたら僥倖です。(一つのコラムが諸事情で2版以降差し替えくらっているため)