2024年3月28日(木)
体調は良くなったがまだ万全でない。
体に無理を言って走り回って、ようやく帰ってきた。自分なりの仕事の質を守るため、仕方がない。
お風呂にゆっくりつかって、ふろ上がりのビール。昨日より格段にうまい。どうやら回復基調であることは間違いないようだ。
通勤がいわゆる逆方向なので、特に帰りは電車はがらんとしている。
重いリュックを下ろして、電車のシートに背中を持たれかける。
まばらな乗客はみんな思い思いの時間を過ごしている。
今日は雨。傘を持ち歩いているので手がふさがっている。スマホを見るのも面倒だ。
ぼんやりと暗い車窓に目を移す。
毎日会えるのが当たり前だった人と離れ離れになって時間が過ぎ去った。
約束しなくともまた明日会える幸せは、その時点で十分にわかっていた。
そして約束しなければ会えなくなった今、思うのは、今、あなたは何を想っているのだろうということ。
ともに考え、解決しなければならない課題はもうない。
今この瞬間、それぞれの人生にとって、考えなければならないことは全く違ってしまっているはずだ。
でも、ふっと肩の力を落とした時、疲れた脳細胞は過ぎ去った幸せな日々を映し出す。
会えないわけではない。約束が必要なだけだ。
約束すればきっと会えるだろう。
だったら約束すればよい。
と、降車駅に電車が付く。
リュックが重い。背負うとずっしり現実が肩に食い込む。
自室に戻って窓の外に景色に目を移す。
遠くが見える。
今、君、何を想う。
願わくば、今一度解けないパズルを二人で解いてみたいと、僕は思う。