神は細部に宿る | Step Forward ~いろんなことができるはず~

Step Forward ~いろんなことができるはず~

いろんなことができるはず。いつからでもできるはず。
キーワードは「Step Forward」。
夢に向かって、その一歩を躊躇なく踏み出すこと。
どんな今日になるのか、毎日が楽しみ。

2024年1月27日(土)

遠い星空の向こうに神様はいるんだろうか。きっといるに違いない。

 

とある作業をしているときに久しぶりに「神は細部に宿る」という言葉に行き当たった。
僕が仕事を行う時に、特に気にしているのがこの言葉。

幹となるようなところは、会社の方針であったり、受け手の側の一般的な常識であったり、いろいろに縛られてしまうから個性の出し方はむつかしい。
ところが何気ない作表の色遣いや罫線の使い方、番号の振り方、言葉遣いの統一方法など、一見余計なところにその人の人生がにじみ出る。

今僕はマンション管理のフロント業務をしている関係で、例えば議事録をたくさん作ることになる。
そうなると、税理士の試験を受けたころの絶対遵守事項が頭に浮かぶ。
まずは1、2、3と番号を振る。次に(1)、(2)、(3)と番号を振る。さらに①②③と番号を振る。
文章を書く以上必ず一字下げる。
本当かどうかはわからないが(本当だと僕は確信しているが)これができなければ、まず税理士試験の記述部分は合格しないといわれていた(真実だと思うし、僕が採点者ならそうする)。
いろんな議事録があるが、時にその順にきちんと番号がそろっているものを見かける。
神は細部に宿る!と思う。
それが会社や理事会や組合員の皆様に高く評価されることはないが、「見る人が見たらわかる」差異はこんなところにある。

細部はけしてパソコンの前の作業だけにかかわらない。
良い仕事とは一見どうでもよさそうな細かいところに自分の主義主張を前面に出して力を尽くすことで生まれると思う。
他人から見れば、あるいは一般的な常識感から言えば100%無駄に見えるその作業が、結局は一年もすれば、仕事のクオリティを根本的に異質なものにする源泉だと信じて疑わない。

面倒でも担当物件をまめに訪問して、現地で管理してくれている管理人さんや通りがかった居住者の人と話し、ゆがんでいる掲示をまっすぐにして、落ちているごみを拾って、出会った人には挨拶する。
きっと、大きな違いが生まれているだろうと僕は信じている。