『第3話』

 

そして——見えない世界からの“攻撃”が始まります。

 

部屋で音がした、と思った次の瞬間。

 

身体の一部に、鋭い痛みが走りました。

 

最初は本当に驚きました。

 

音がなくても、突然——

 

ナイフのような鋭いもので刺された痛みを感じるからです。

 

 

特に、キリキリと音が溜まるような感覚のあとに来る攻撃は、明らかに異質でした。

 

速く、深く、突き刺さり

 

思わず声が出るほどの激痛です。

 

痛みはすぐには引かず、しばらく残ります。

 

そのたびに体力を消耗し、回復にも時間がかかる。

 

それが一日に何度も繰り返されるようになりました。

 

 

本能的に、この状態はまずい!

 

と恐怖を感じずにはいられませんでした。

 

私はこれまでにも霊と接触した経験はありますが、

 

今回のように、


部屋中あらゆる場所から、途切れることなく攻撃が来る——

 

この執着と激しさは、別次元の霊障です。

 

 

命を取られるタイプだと、はっきり確信しました。

 

 

自分では対処できないし、してもいけない——そう理解し、

 

知人に相談し、お祓いができる方を教えてもらいました。

 

 

その方は、有名な荒行を二度もやり遂げたという和尚様です。

 

理由を伝え、しっかりお祓いをしていただき、

これで終わると安堵していました。

 

ですが——

 

終わった直後に、お堂の中で腿を刺されます。

 

次は、わき腹を深く。

 

まったく効いていない。

 

その現実に、これからどうすれば良いのか?

 

絶望と恐怖の気持ちで頭が真っ白でした。

 

 

 

和尚様はこの様子を見て

毎朝の読経で自分を強くしていくよう勧めてくださいました。

 

 

私は次の朝から、朝6時半のお堂での読経に参加するようになります。

 

ですが、状況は変わりません。

 

 

お堂の中でさえ、大きなラップ音が鳴り、攻撃され、頭痛まで起こります。

 

症状は一向に良くならず、

 

一日中攻撃を受け続け、心身ともに限界に近づいていきました。

 

 

和尚様がお話しされている最中、

 

お堂の金具が「カーン」と大きな音を立てて鳴り、

 

驚いて顔を見合わせたことも忘れられません。

 

 

 

そして自宅では、これまでとは比べものにならない音が鳴り始めます。

 

ミシミシッ……バリバリッ……

 

小さい音から木が裂けるような大きな音まで。

 

 

障子、部屋の隅、エアコン、タンス——

 

あらゆる場所から威嚇するようにラップ音が鳴り、

 

同時に、弓矢のようなものに貫かれる感覚があります。



身体に傷はないのに、とても痛い。

 

 

同じ敷地内の仕事場でも同様で、

 

仕事にも支障が出始めました。

 

顔をつねられ、目や口が引き上げられたり、



また、ある時は後ろから刀のようなもので

 

肩から腰にかけて、思いきり切りつけられ、

 

そのまま心臓をえぐられるような感覚が続き、

 

実際に不整脈も起こりました。


 

——このままでは長く生きられないな。

 

 

本気でそう思い始めます。

 

眠ることもできず、

 

早朝から寒いお寺へ通う生活で、体はもう限界。

 

それでも状況はまったく改善しません。

 

焦りと絶望の中で、

 

私は再び、別の方法を探し始めることになります。

 

——

 

≪この時点での教訓≫

 

・霊障レベルが高いと一般的なお祓いでは対処できない場合がある

 

・荒行をされた尊い事と、高い霊的特殊能力を持たれているかは別の話です

 

・自分だけで抱え込まず、早い段階で“本当に対処できる人”を見極める必要がある