ヴィルトグラーフ引退… | 俺の競馬の楽しみ方

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ヴィルトグラーフ号
募集総額:1,800万円
シルク10-8
生年月日:2010年3月21日
厩舎:関東 牧 光二 厩舎
生産:白老ファーム
父:ゼンノロブロイ
母:メジロヴィーナス
母の父:トニービン
英語名:Wildgraf
意味:御猟場伯(独)
クラス:1000万
通算成績:3-2-3-23 31戦3勝


2016/01/06 <レース結果>
ヴィルトグラーフ
 1/5(火)中山9R 初日の出賞 1000万下(混)[D1,800m・15頭]12着[15人気]
まずまずのスタートでしたが無理せず控え、道中は後方2番手あたりを追走、3コーナー付近から追い出し、直線では最内から前を窺ったものの、大きく順位は上げられず後方で流れ込んでいます。
江田照男騎手「揉まれると良くない馬で内枠でしたし、ここ数戦は4コーナーで下がってしまうレースが続いていたので、今日は後ろから運んで最後外を回す競馬をしようと思っていました。控えて運んだのですが、ずっと高脚で走っていて、最後追ってもペースが変わらず脚を使えませんでした。それにどこか苦しいところがあるのか、体をねじって走っていましたね。色々試してきましたがあまり良いところが見られませんし、能力的にも年齢的にもこのクラスになると厳しいのかもしれません」
牧光二調教師「いつも同じ競馬ではしょうがないので、内枠だったこともあり、一度下げて後ろからどれだけ脚を使えるか試してみたのですが、やはり速い脚は使えないですね。結果を出せずすみませんでした。色々試してきましたが、このクラスになるとよっぽどメンバーに恵まれないと、上位を狙うのは難しいかもしれません。でもここまで3勝を挙げてくれましたし、良く頑張ってくれたと思います」

近走のレース内容や年齢面を考慮して今後について協議した結果、誠に残念ではございますが、このまま引退させることと致します。近日中に抹消の手続きが取られ、7日のサラブレッドオークションに上場する予定です。

2016/01/04 <所有馬情報>
調教内容:坂路コースで2日に時計
次走予定:1月5日の中山・初日の出賞〔江田照男〕
牧光二調教師「昨年末の競馬を除外された後は12月30日と、1月2日に坂路コースで時計を出しました。正直、気配が大きく変わったという感じはしないですが、この馬なりに状態は悪くありません。もう少し外枠が欲しかったですが、被されないよう何とかスタートを決めて先行集団の外目で流れに乗りたいですね。展開さえ嵌れば、もう少しやれるはずです」

2016/01/03 <出走情報>
 1/5(火)中山9R 初日の出賞 1000万下(混)[D1,800m・15頭]57 江田照男 発走14:20

 助 手 12.30南坂良 57.0- 41.9- 27.3- 13.8 馬なり余力
  ミラクルバイオ(三未勝)強目に0.3秒先行0.2秒先着
 助 手 1. 2南坂良 55.8- 42.0- 28.2- 14.1 一杯に追う

2015/12/24 <出走予定>
26(土)中山8R・D1,800m[57 江田照男]に出馬投票しましたが、
非抽選で除外となったため、年明け以降に回る予定です。

2015/12/23 <所有馬情報>
調教内容:坂路コースで23日に時計
次走予定:今週土曜の中山・D1,800m〔江田照男〕
牧光二調教師「メンバー的にそれほど強くないですし、江田照男騎手も空いていたので、今週行きたいと思います。今朝(水)の追い切りは坂路コースで先行・併入しましたが、中1週なのでそれほど負荷を掛けていません。あまり大きな上積みは感じられませんが、前走の手応えを見ると1800mでも前に行けると思いますし、この距離なら集中力を切らさずに最後まで行けるかもしれません。展開次第ではもっと良い競馬が出来るはずです」

 助 手 12.23南坂良 58.6- 42.7- 28.2- 13.9 馬なり余力
  モリカイソウ(二未勝)一杯に0.4秒先行同入

2015/12/17 <所有馬情報>
在厩場所:美浦トレセン
調教内容:軽めの調整
次走予定:未定
牧光二調教師「止めているところもあると思いますが、あれだけ止まってしまうのは距離も長いのかもしれませんね。これで2回叩きましたし、今回は道中の手応えもだいぶ良くなっていたので、次は1,800mぐらいでも前に行けると思います。来週か年明けの中山開催を目指します」

2015/12/14 <レース結果>
 12/13(日)中山8R 1000万下(混)[D2,400m・13頭]11着[11人気]
押して前に付け、道中は雁行態勢の外で3番手を追走、2周目3コーナー手前でペースが上がると徐々に遅れ、後方に下がって4コーナーを回ると、直線でもそのまま巻き返せず後方に敗れています。
江田照男騎手「スタートから出していって、先行集団の外目という理想的な位置を取れたと思ったのですが、勝負処で外から交わされるとスコンとハミが抜けてしまいました。距離が長いというわけではなく、完全に止めてしまいましたね。最初の位置取りのまま4コーナーを回るような展開になれば良いのですが、なかなか難しいですね。ここでもやれる力はあるのですが、色々な条件が揃わないとその力を発揮することができません。道中の手応えは前より良かったですし、その点では一度叩いた効果はあったと思います」



突然の引退発表です。
信じられません。
一口馬主になると決めて、数あるクラブの中からシルクホースクラブに入ろうと決めたのは、このヴィルトグラーフに惚れたからでした。

2012年当時はゼンノロブロイも、ペルーサやサンテミリオン・アニメイトバイオなどクラシックを賑わせていました。母父トニービン&芝中距離で2勝の母に、父ゼンノロブロイという血統の同馬に、本気でクラシックを夢見て芝馬だと見込んで出資を決意。
初年度世代ではサムソンズプライドとヴィルトグラーフの2頭に出資しましたが、ヴィルトに出資をしたくてシルク入会を決めたのです。

雄大な馬体で、クラシックでの活躍が期待されるほど評判になっていたのも含めて、デビュー前まで順調に進んでいました。
芝でのデビュー予定も発表され、期待が高まっていた矢先、
「来週の中山芝1800デビュー」のハズが急に、
「今週の中山ダート1800デビュー」に変更になりました。
http://s.ameblo.jp/moojin/entry-11480048965.html?
その理由もよく分からないものでした。
http://s.ameblo.jp/moojin/entry-11481081419.html

そして、
その不可思議なダートデビュー変更以降、ただの一度も芝については触れられる事なく、調教でも一度も芝を走らせることもせず、完全にダート馬のレッテルを貼られてしまいました。

確かに、ズブい。
確かに、切れる脚はほとんど見せたことがない。

でも、だからといって芝馬でないとは言い切れない。



僕は今でも芝馬だと思っています。
その理由としては、


①2015年5月30日 1000万下・東京ダ1600
→8人気(31.6倍)5着(0.4秒差)

それまでの1000万下での成績が12着・6着・10着という頭打ち感の中、スピードが無いと言われながら無謀を承知で使った初めての短い距離。
ましてやスピードが要求される芝スタートをまさかの好ダッシュで2番手に付ける。
(しかも5分のスタートから、芝で二の脚を付けて一気に加速し、ダートに入った瞬間に減速した。)
そのままあわやの差のない初掲示板5着に好走。


②引退発表1ヶ月前の牧調教師のコメント
「今朝(水)は2歳馬の誘導も兼ねて、芝コースで時計を出しました。先行し外に併せて併入しましたが、芝の動きも悪くないですね。今まで芝のレースは経験していないですが、いずれは一度芝も試してみても良いかもしれません」

4回も『芝』という言葉を使っていて、次レースの事には何も触れず、それしか内容がありません。


③母はダート出走1戦のみ(11着)。他出走した21戦全てが芝レース。



これでなぜ生涯ダートしか使われなかったのか??
疑問しか出てこない。
牧光二調教師は何を考えているのか。
もう二度と出資はしない。



この事ばかり頭に浮かんでしまうが、それでもヴィルトは頑張ってくれました。

2015年8月
スーパー未勝利寸前の3歳8月の新潟で、一番人気ながらまさかの出遅れ。しかし初の追い込み競馬にも動じることなく、なんと捲りを決め、9戦目で感動の勝ち上がりクラッカー

その後、初の500万下ながら6着→3着と好走し、怒涛の冬の中山ダ18003連戦で2014年1月に見事500万下優勝クラッカー

そして、1000万下では完全に頭打ちとなり、夏の降級後も低迷してもうピーク過ぎたと不安になったところで、またもや冬の中山ダ1800で2着に好走すると、なんと1月に3レース出走するというタフさを発揮。
そのまま2015年3月の中山で2度目の500万下優勝クラッカー

2015年5月
さらにもはや能力に限界を感じていた1000万下で、苦手のスピードを要求される東京ダ1600で、まさかの芝スタート好ダッシュ→5着に粘り込みを見せ、唯一の1000万下掲示板を達成合格

2015年9月の中山ダ2400で5着に入ったのを最後に、その後3戦は二桁着順かつ大差負けの苦戦続き。

これでいよいよ打つ手は芝のみとなった状況で、むしろ初芝レース出走を楽しみにしていた矢先の、突然の引退通告でした。




パドックで見るヴィルトはいつも雄大で、
存在感は誰よりもありました。

締まるどころか、年々大きくなっていくその馬体は、贔屓目に見ても緩さがあり、でもそれがまたヴィルトらしい個性に思えました。

休み明けは絶対に走らない典型的な大型馬で、
それでも叩き2戦目以降は必ず良化してくる愛すべきノッソリデカ男ちゃん。

気性も全然走りに集中しないでダメ競走馬すぎて、オカマちゃんにされちゃったくらい個性的でした。

色々と悔いが残る中央馬生だったけど、
それでもヴィルトは輝いてました。

本当に本当にありがとうヴィルトグラーフ。