報道1930がオリンピック検証をするというから見たら、あの山口香さんが、「スポーツ楽しかった♡」とだけ言い続け、あのピシっとした姿勢で国民も皆スポーツの力を認識したと断言するので、番組としては何の検証も出来ずに終わった。
もう一人のゲストのスポーツジャーナリスト二宮清純氏は、オリンピックとパラリンピックはセットだからオリンピックが終わったからと言って総括できない、とおっしゃったのに司会の松原氏にあっさり流された。さらに、長野オリンピックの時に隠ぺい工作で予算に関わる書類がすべて焼かれたことをあげ、今回コロナ禍で多大な犠牲を払ったオリンピックは絶対に検証しなければいけないから長野の時のようなことがあってはいけないと強調したのに、それも流した。
なんとも情けない報道1930。
それにしても、報道に関わる立場にいて、オリンピック期間中の報道の異常さを何とも思わないのだろうか。
多様性を謳いながら日本選手の試合だけを放送し、あまりに前近代的な国対抗の構図でナショナリズムを後押ししていることに気づかないのだろうか。
日本人の活躍を異常なハイテンションで伝える一方で、日々深刻さを増すコロナに打つ手がないことをシリアスに読み上げることに違和感を持たないのだろうか。
片や、一時は世論のムードで反発していた国民も、始まれば日本選手ばかりを放映するオリンピック放送に浮かれてキャーキャー言っていた。
国民の負担金で成り立っているNHKが2週間ニュース報道をぴたりと止めることに義務の放棄だと憤りを感じないのか。
ただの一人もアスリートは辞退せず、メダルを取った選手はオリンピックを開催してくれてよかったと涙を流すその光景が、オリンピック至上主義のスポーツ教育による洗脳の現れだとは思わないのか。
JNN世論調査ではオリンピックを開催してよかったという意見が60％越え…、読売新聞では64%、もう一度やりたいという人もいる！
山口香さんのあのようなコメントが広まれば、日本人の多くは胸をなでおろし、オリンピックやってよかったと思うことが自分の意見だと考えるだろう。史上最大の経費は日本国民の将来に重くのしかかるのに。
日本のオリンピック組織委員会は、パラリンピックも終われば解散する。
誰が事後評価の責任を取るのだろうか。
そして誰が評価するのか。
国民は絶対にこの評価過程を見て見ぬふりをしてはいけない！
けれど本当にそう考えている国民はいったいどれだけいるのだろう・・・。
♡夏はやっぱりゴーヤチャンプルー♪
