今日は、表千家の天然忌。七代目家元の如心斎を偲ぶ日。家元制度を作った表千家には大事な人だ。
20歳からお茶を始めて20年以上経つが、家元行事に参加したことがない。
だが、外国人にお茶を振る舞う会をしたり、学生にお茶を体験させたりするなら、少しは本流を知らねばと、我がお茶の先生と仲間たち(おばさん)に連れられて、この度の天然忌に参加した。
天然忌は、表千家会員の応募者から抽選のため、誰もが来られるものではない。
会場の表千家本拠地に行くと、50女、60女、70女、、、若い人が誰もいない。私が最も若いくらいだ
逆に、表千家側でお茶を振る舞うのは全員、男。表千家で表を務めるは、男なり。
広間のお茶席で、私は表千家一のイケメン(NHKの趣味どきっ!でも点前のモデルをしている)に、お茶を運んでもらった
そこまでは良かったが、本番はそこから。
如心斎に供えるための花を活ける、花寄せというモデル稽古が延々1時間。続き間の和室で、正面に座った人達以外(半分以上)からは、何をやっているかほとんど見えない。
続いて、如心斎の考案した稽古、七事式をとり行うのだが、ぐずぐずとなかなか始まらない。
始まれば、花を活ける、炭を入れる、香をたく、濃茶、薄茶を点てる、という長々と続く七事式のモデル稽古を我々ギャラリーは見る
8畳間に100人ほど入って、ひたすら見る
全員正座していて見えるのはせいぜい前の2列くらいだろうと思われるが、心の目で見る
延々2時間。
冷房のない狭い茶室で、障子はあけ放っているのだが、人が壁になっている。
人が多すぎて息ができない!もう、着物の胸あたりが厳しくなった。朝から水を一滴も飲んでない!皆さん(おばさんとおばあさん)、どうしてそんなにタフなのか・・・。
終わるころ、これは法事ではなく修行である、ということが分かった。
しかし、これが文化の継承なのだろうか・・・。
男が主役で女はただ稽古する人。完全なる男尊女卑の世界。
そして、俗世間とは隔離されている時代錯誤感。
利休の考えた茶の湯のこころとは、一期一会、そして、新しい文化の創造だったはずじゃないだろうか?
♡納豆アボカドの包み焼
日本文化の風にあたり、どっぷりつかれて帰った夜。こんな日は、和洋アバンギャルドなつまみでいっぱいやってやる
アボカドと納豆をあまり混ぜずに油揚げに包んでオーブンで焼くと!アボカドのねっとり感が引き立って美味しいの
♡油揚げつまみバージョン2
油揚げの上に、明太子を塗りたくってピザ用チーズを振りかけオーブントースターでチン!
これ、絶品
♡表千家の正面玄関
♡受付を待つレディース
写真はここまで。中の様子は下界には簡単に教えません
とてもいい異文化体験だった。
注:日ごろあまり接する機会のない人達に合うことを、何でもかんでも異文化体験という。(mooi taart用語辞典)