ハロー、アメリカ   J・G・バラード(著)/南山 宏(訳) | まったり八兵衛★BMW F800R★むうの日記

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ハロー、アメリカ
J・G・バラード(著)/南山 宏(訳)





22世紀にアメリカ大陸再発見!
アメリカ合衆国を再建国し、第45代大統領になる夢を抱く?
なんだと?どーゆーことだ?
(・_・?) ハテ?

つ~ことで、ネットフリックスで映像化決定!
(『22世紀のコロンブス』を改題・文庫化)

-----あらすじ
エネルギー問題が引金となった経済破綻により、21世紀初頭、アメリカ合衆国は崩壊し放棄され、さらには世界的な気候制御の失敗によって砂漠と化した。

22世紀のある日、探険隊を乗せた船はイギリスを出港し、崩壊し砂漠と化した合衆国のマンハッタン島に、一世ぶりに上陸した。
密航者の青年は、自分がこの国の新たな支配者、第45代大統領となることを夢見るが……。
生存者の残る諸都市を探訪し、アメリカの夢と悪夢の残滓と邂逅した探険隊の記録を通じて、予言者バラードが辛辣に描き出す、強烈な未来像。
-----ここまで

 

 



この物語は「22世紀のコロンブス」と言う題名で、1982年に刊行されたものを改題して文庫化したものである。
1980年代の初めと言えば、日本ではバブル経済が始まるころでありイケイケの世の中、オイルショックなど過去のものと忘れ去られて石油エネルギー資源の枯渇などどこ吹く風といった風潮でもあった。
そんな中で、21世紀にはエネルギー破綻をした世界と、気候制御の失敗を予言したようなこの作品は、世界中に警鐘を鳴らしたものと言えよう。

石油エネルギー資源の枯渇は全世界の心配事。
自動車はもちろん、ありとあらゆる輸送手段の燃料は、石油である。
また、電気自動車やハイブリッド車がガソリン車に代わろうという動きもあるが、発電もそのほとんどが石油エネルギーに頼っている。
石油に代わる新たなエネルギー資源を手に入れるのは、人類の急務であることは間違いない。





原子力発電は、スリーマイル島、チェルノブイリ、福島と、その危険性を露呈した。
シェールガスは石油と同じ化石燃料なので、いつかは枯渇する。
太陽光、風力、波力、とあらたな発電の仕組みは、まだまだ広がりのスピードが上がらない。
個人的には燃料電池に期待を寄せるが、こちらもインフラ整備が課題である。

現在の中国では、PM2.5のスモッグが昼間でも濃霧のように視界を遮り、人々の健康被害をもたらしていることが連日のTV等で報道されているが、かつてのアメリカも日本も現在の中国と似たり寄ったりの公害問題があった。
その問題をクリアし、現在があるのだから、近い将来に世界を襲うエネルギー問題を早々に解決していただきたいと、切に願う次第である。
ハロー、アメリカが現実にならないように。。。。


ネットフリックスで公開されたら、観てみるかなぁ
=*^-^*=にこっ♪