都市と田舎、国土条件と自然との共生③ | 門前小僧、習わぬ今日を読む

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反グローバリズム、反新自由主義、反緊縮財政。
アイコン,ロゴ画面はイラストレーターtakaさんより。
takaさんの詳細情報はブログ画面にて。

現代社会において、人は生活利便性を求めて移動する。


仕事であったり、

病院や学校、スーパー、

駅や高速のインターなど

生活交通インフラだったり、

 

親族家族の住居との距離だったりと

理由は様々だろうけど、

仕事や生活インフラに関しては、

投資によってある程度方向性を導くことができる。

 

現在そうした投資は、

人口密集地では盛んだが、

過疎地限界集落はもちろん、

人口減少が進む地方都市ではほとんど進んでいない。
 

一部高速のインターや

大都市圏へのアクセスの良さが見直された

鉄道の駅周辺などは盛んだけど、

それ以外はほぼ見放された状態になっており、

地方の中でも格差が広がってる。

 

それも経済的利益を

より多く生み出すためという

拝金主義的な発想が根っこにあるためで、

 

自然との共生や

安全保障などという視点は全く顧みられず、

人口密集だけが進んでいく。
 

人口減少によるリソース不足などというのは口実に過ぎず、

ただ金儲けに繋がらない投資を忌避しているに過ぎない。

 

日本という国において地震は恐ろしいもので、

全国どこにいても壊滅的な被害をもたらす

地震が起こるリスクはあるけど、

日本全土が一斉に大地震に見舞われて

一気に壊滅するなんてことはまずあり得ない。

 

それぞれ別の活断層があるA、B という地域があったとして、

Aという地域で大地震が起こっても、

Bが無事ならBの協力の下Aの救援復興が可能になるし、

Bで大地震が起こっても、

Aが復興してればAの協力を仰ぐことが出来る。

 

地震で壊滅したから放棄しろ

などとやっていれば、

日本人は少しずつ

自らの生活圏を失って行き、

 

ごく一部の限られた生活圏で生活せざるを得なくなり、

そこも地震で壊滅すれば立ち直る術を失ってしまう。
 

無論これは極論だけど、

生活圏の多様さが

他地域での震災復興の原動力になるのは間違いない。

 

国土条件から考えれば、

国民同士、地域同士の支え合いが、

この国で生きるための必須条件なのは間違いない。
 

それを経済的利益だの税収だの

目先の欲に囚われた金勘定で国造りをやってたら、

国民はこの国で生きることすらままならなくなる。
 

金の亡者がこれ以上この世に関われば、亡国まっしぐらだろう。

 

財政均衡を理由にロクな投資も提案せず、

ただ被災した地域を人の生活圏から排除しろ

などと言うのは、

国を亡ぼす金の亡者の妄言に過ぎない。

むしろそうした金の亡者をこそ、

この国から排除すべきだと思う。