バラマキと反緊縮派と株主至上主義 | 門前小僧、習わぬ今日を読む

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反グローバリズム、反新自由主義、反緊縮財政。
アイコン,ロゴ画面はイラストレーターtakaさんより。
takaさんの詳細情報はブログ画面にて。

反緊縮派の人で、

もっとバラ撒け!とか

バラマキが足りない!とか

言う人がいますけど、

正直バカじゃねえかって思いますね。

 

まぁかく言う私もちょっと前まで

そんなこと言ってたような気がするので、

どの口が言うんだコラって話もあるんですけど。

 

だって必要な財政支出が

なされていないからこその反緊縮でしょう?

 

必要な分すら搾る、

ケチるから緊縮財政なんであって、

ソレに反対するわけだから反緊縮。

 

バラマキなんてのは緊縮派が反緊縮、

積極財政政策に対して、

欺瞞に満ちたレッテルを貼るときに使う言葉であって、

少なくとも当の反緊縮派が使うべき言葉ではない。

 

合理的な目的の無い余計な出費、

無駄な出費をバラマキと言うわけですけど、

 

国内のインフラ整備や建設に使うお金が無駄ですか?

 

 

私たちの生活の土台を支える公務員の人件費が

余計な出費ですか?

 

 

 

違うでしょ?

 

某財務省事務次官殿が週刊誌に

財政支出の拡大路線を

バラマキ政策合戦だとかほざきやがりましたけど、

コロナで困っている人たちを救済する財政が

バラマキだ!とか?

 

ふざけるんじゃねえよ

って話じゃないですか。

 

重大な名誉毀損ですよこんなの。

国民に対する。

 

まぁ、

 

反緊縮派の内輪で積極財政を

バラマキ〜!とか、

もっとバラ撒け〜!

言ってる分には通用しますけど、

 

ノンポリの政治に関して詳しくない層が、

それ聞いてどう思うかって話ですよ。

 

少なくともあんまり良い印象は与えませんよね。

 

その部分だけ切り取ったら、

なんか政府に悪いことさせようとしてる、

自分たちが悪いことさせられようとしてる、

 

みたいな印象を持つこともあるでしょう。

 

まぁ細かい話なんで別に良いんですけどね。

 

実際、現状ではバラマキ要素が確実にあるわけですし。

 

合理的な目的のない余計な出費って言えば、

 

財政支出で発行した現金を河原で燃やすとか、

川に文字通りバラ撒いて流すとか、

金庫に保管して表に出さないとか、

 

そういう話になるわけですが、

 

株かじりの懐を潤したり内部留保になったりして、

実体経済に流れなければおんなじですからね。

 

株主至上主義的な社会では、

積極財政でせっかくお金を発行しても、

一部の誰かの金庫や懐にプールされて

死蔵されるだけになる可能性が極めて高い

 

だからバラマキと株主至上主義ってのは

すごく相性が良いんですよ。

 

維新の中にも積極財政派()が結構いるでしょ?

 

まぁ反面で、

 

歳費が〜!

議員報酬が〜!

 

とか言って、

緊縮派(自分たちを良識派と思い込んでる層)

にも媚び売るようなこと言ってたりしますけど。

 

維新の音喜多議員とかね。

 

あとそもそも緊縮財政の発端になる

プライマリーバランスっていう概念を

持ち込んだ張本人の竹中平蔵氏が、

 

 

高橋洋一氏の主張を流用して

積極財政派っぽいこと言い始めたり、

(まぁもともとこの二人仲良しでしょうけど)

 

 

 

アトキンソン氏の財政支出論とかね。

(1)財政出動は必要だが、何に使うかが最大の焦点

 

ちなみに、

(5)究極的には、賃金が上がらないかぎり、デフレ圧力は緩和されない
(6)よって、財政出動は主に賃上げにつながる乗数効果の高い使途に積極的に使うべき

とか、ぬけぬけとよくそんなことが言えるなって感じですよね。

 

そもそも賃金が上がりづらい経済構造の中で、

賃上げに繋がる財政支出とか欺瞞以外の何ものでもない。

 

この主張は逆に言えば、

「賃上げに繋がらない財政出動は控えるべき」

という理由で、

あらゆる財政出動を封じることも可能な論理ですから。

 

国民全体の賃上げに繋がらなくても、

国民生活の安全保障を守る財政出動、

インフラの建設やメンテナンス、

教育、医療、警察消防国防などの

行政サービスには財政出動はしなきゃならず、

そういった分野への支出が不十分だって話なんですから。

 

つまり

発想が株主利益(≒富裕層利益)目線な人たちが

主張する積極財政論てのは、

要するにバラマキ要求なんですよ。

 

国民生活のためになる財政支出は二の次で、

自分やそのオトモダチが

私腹を肥やすために必要な財政支出は熱心に奨めてくる

 

 

いわゆる反緊縮派と言われる人たち、

私たちが求めているのは、

国民全般、

国民多数派が豊かで不安のない生活を

送ることが出来るような社会を構築するための財政出動。

 

そうでしょ?

 

そういうところを説明し、

主張していくからこそ、

政治や経済に無関心な層も、

反緊縮派の主張に

耳を傾けてくれるんじゃないかと思いますけどね。