“経世済民的”財政規律論⑥~緊縮派による財政制約論の欺瞞と誤謬 | 門前小僧、習わぬ今日を読む

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反グローバリズム、反新自由主義、反緊縮財政。
アイコン,ロゴ画面はイラストレーターtakaさんより。
takaさんの詳細情報はブログ画面にて。

当然のことながら、

この財源論、インフレ制約論、供給制約論という、

三つの財政制約の議論は、

全て「財政を制約するモノ」として、

緊縮派によって緊縮財政の論拠として挙げられています。

前二つ、

財源論やインフレ制約は論外として、

供給制約論も緊縮派がよく主張するものではありますが、

彼らが主張する論拠の多くは

人口減少による供給能力の不足であり、

設備投資による生産性向上を無視した議論です。


また現在、

供給能力の毀損が要因となり、

自然災害の復旧作業が遅れているという問題も

確かに存在します。

しかしながら、

現在の供給能力毀損は、

そもそも緊縮財政(財政支出増加の抑制)が原因であって、

完全なマッチポンプであり、

 

「今まで緊縮財政支持して

供給能力の毀損を放置どころか

助長してきたお前らが言うなよ

バカヤロウ」

以外の何物でもありません。
 

20年以上にも及ぶ緊縮財政のお陰で、

日本の供給能力はさんざんに痛めつけられ、

毀損され続けてきました。

 

元来自然災害大国であり、

供給能力は常に平時以上モノを確保していなければいけないはずの土木建設業ですら、このザマなのです。

 

国の借金などというデマを主張し、

本来日本では

財政制約として全く問題にならないはずの財源論

を振りかざして財政支出を抑制し続け、

 

国民の命を危険に晒し、

命を奪い続ける緊縮財政派の議論こそ、

この国から排除すべき対象でしょう。