今日は平成最後の日 | 門前小僧、習わぬ今日を読む

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反グローバリズム、反新自由主義、反緊縮財政。
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ということで、今日は平成最後の日。
特にネタも無いんですが、とりあえず更新しようと筆を執りました。
 
さて、平成という時代、貴方にとって、どんな時代だったでしょう?
私にとってどんな時代だったのか?
 
テレビとかでは、あんなことあったね~!とか、こんなことあったね~!とか、何となく楽し気な感じで盛り上がってますが、こと経済情勢とか、フトコロ事情なんかに焦点が当たると、途端にネガティブになるという特徴があるようです。
 
バブル時代との対比。
 
浮かれた時代を揶揄するような構成にしていても、そこはかとなく漂う羨望の眼差しが何とも物悲しい。
 
私は平成時代を、ほとんど地元から離れて暮らしました。
平成元年、地元の中学校に入学し、地元高校に進学し、東京の大学へ進学して、埼玉の地方都市のアパートから4年間通学。
 
それから親の脛を齧って自宅で1年間浪人の末、理学療法士の養成学校に入学、そこからさらに4年間の学生生活ののち、埼玉の病院へ就職。
 
それからさらに10年間、埼玉で生活し、平成26年に地元・群馬に帰ってきました。
 
平成時代のほぼ2/3、18年間を地元から離れて暮らしたわけですが、その間の地元の衰退の著しさたるや、凄まじいものがあります。
 
今思えば、小学生時代、昭和時代の末期に入ってからは、地元・渋川市の繁華街は衰退の一途を辿っていました。
モータリゼーションが一層進み、狭い市街地の商店街は廃れていきました。
 
私が幼稚園生のころは、祖母の家が市街地にあったのでよく遊びに行ったり、母の仕事の関係で預けられていたのですが、
祖母の家の近所には、
お菓子屋さん、駄菓子屋さん、本屋さん、化粧品屋さん、薬屋さん、
おもちゃ屋さん、八百屋さん、電気屋さん、ラーメン屋さん、
パチンコ屋さん、ケーキ屋さん、パン屋さん、お総菜屋さん、
床屋さん、美容院、飲み屋さん、うどん屋さん、蕎麦屋さん、
銀行、信用金庫、診療所、病院、スーパーマーケット、
そして小さいながらデパートもありました。
 
生活に必要なお店や施設は、全て歩いて行ける場所にあったのです。
 
現に群馬県民でありながら、
渋川の市街地にお住いの高齢者の方には、
運転免許証を持っておられない方が相当数いらっしゃいます。
 
そう、自動車を運転する必要が無かったからです。
 
小中高と成長するうちに、一つ、また一つと潰れていき、
私が成長して地元に戻ってきたときには、
もう数えるくらいしか残っていませんでした。
 
無論、新しく出来たお店もありますが、
往時の頃とは比べるべくもありません。
 
これが、昭和末期から平成時代にかけて起こった、
私の地元の風景の変化です。
私の主観ではありますが、
この風景の変化は、‟衰退”の一言で表現できると思います。
 
もちろん、悲観的な側面ばかりではありませんでした。
 
父を失いましたが、娘を二人授かりました。
上の娘には、「みんなが幸せで、笑顔溢れる国で暮らせるように」という願いを込めた名前を付けました。
 
今、娘は上が2歳、下が6か月。
 
彼女たちが生きる‟令和”と言う時代が、せめて良い時代になりますように、願いを込めて。