国家を私物化する首相を容認する国民 | 門前小僧、習わぬ今日を読む

門前小僧、習わぬ今日を読む

反グローバリズム、反新自由主義、反緊縮財政。
アイコン,ロゴ画面はイラストレーターtakaさんより。
takaさんの詳細情報はブログ画面にて。

北朝鮮情勢とお花見

 

緊迫する北朝鮮情勢をよそに、我が日本国首相たる安倍総理は、呑気に芸能人を集めてお花見だそうですね。

疑惑の渦中にある夫人も出席されたそうで、証人喚問はイヤだけど、お花見はOKというわけで、随分と国民を嘗めているご夫婦のようです。

 

森友問題における国民のモラル低下とニヒリズム

 

北朝鮮情勢だけでなく、安倍総理は森友学園問題、さらに加計学園の問題と、従来の総理大臣であれば疑惑の段階で首が飛んでもおかしくない問題を抱えていますが、呑気にお花見になど出席されているところを見ると、もう逃げ切れると踏んだのでしょうね。

 

森友学園問題が浮上した際、「無問題だ」というような、論理的に破綻しているか、モラルの破綻した意見、また「どうせ倒閣なんて無理だろ」と、ニヒリズムに染まった意見をよく見かけましたが、この空気は極めて危険であると考えます。

なぜなら権力者というのは、不正をしようと思えばいくらでもできるものですし、それを隠蔽しようと思えばいくらでも隠蔽できる立場にいます。

そして、権力を握った人間が、全て高潔で高いモラルを持っているとは限りません。

ゆえに、不正が疑惑の段階でも、その地位が高位であればあるほど、立場が危うくなるような空気が、世論には必要なのです。

 

ところが、今の日本では、本来不正の疑惑が持ち上がった場合、真っ先に不信と不満の声を上げなければいけない国民、むしろ不正を積極的に容認・黙認するような意見が蔓延してしまっています。

 

森友学園問題における真の問題

 

もし、森友学園問題が、このまま安倍政権に何の影響も与えずに風化してしまうとしたら、日本政府、国家のモラルは坂道を転げ落ちるように低下し、腐敗していくことでしょう。

なぜなら、「権力さえ握れば、この程度の不正で地位が危うくなるようなことはない」ということを、権力に近い場所にいる人々が学習してしまうからです。

 

つまり、この森友学園問題は、安倍総理の問題だけに留まらず、その後に着任する総理大臣全てが、この程度の不正をしても問題ないという認識を持ってしまうということです。

権力を濫用して、自らの支持者に有利となるように国政を動かす総理大臣が、安倍総理の後に続き、続々と生まれることでしょう。

まるで韓国のように。

 

要するに、森友学園問題に内包する真の問題とは、将来の日本が韓国のように政治腐敗が蔓延するような国になるかどうかという瀬戸際に来ている、ということなのです。

現在は北朝鮮、将来は韓国に近づく日本

 

韓国という国の国民は、普段は「政治家は不正をするもの」と訳知り顔で容認するくせに、いざマスメディアを中心として不正許すまじという論調が盛り上がってくると、手のひらを返したように怒り狂い、不正疑惑が持ち上がった政治家を容赦なく追い詰めます。

要するに、強者に媚び、弱者はとことん叩きのめすという社会な訳ですが、今の日本はむしろ北朝鮮に近いものになっています。

なぜなら、北朝鮮の政治家(権力者)、特に最高権力者であれば、どのような不正や疑惑を抱えていても、決して逮捕もされないし、地位を脅かされることがまず無いからです。

 

外国人が、「金正恩は不正をしている」と北朝鮮の人民に言ったとしましょう。

一部の金正恩を支持する人民は、「それは不正ではない」とか、「それのどこが問題なのか」と反論し、金正恩を擁護してくることでしょう。

その他大勢の、金正恩を支持も不支持もしない人民は、こう答えることでしょう。

「それがどうしたの?どうせ政権が無くなるわけでもなし、ほっとけばいいじゃん」と。

 

安倍総理を支持していようといまいと、法治国家たる日本において、あれだけ物証の揃った森友学園問題に関して、無問題、もしくはどうせ無理だからと政治の腐敗を容認するような意見の方、貴方がたは北朝鮮人民と同じレベルであることを自覚してください。