◆風呂敷と、袱紗(ふくさ)はどう違う?
先日ラジオ番組にて、風呂敷のお話をさせて頂きました。視聴者から頂きましたご質問「風呂敷と袱紗の違い」について、改めて解説したいと思います。
「ふくさ」という言葉は、「ふっくらとした」「柔らかいもの」という形容詞として本来は使われていました。また正式に対して「略式」の意味合いを持ちます。
例えば、正装に使う錦や綾の「織りのもの」に対して、羽二重、縮緬、綸子などの「柔らかいもの」を袱紗として使用していました。
日本料理でも、正式な「本膳料理」に対して、略式を「袱紗料理」と言います。
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風呂敷は、物を包むための生活の道具であるのに対して、袱紗は、目録や祝品、金封を扱うための、主に儀礼の道具として使われます。
現代、使われている袱紗には、主に下記の3つがあります。
1、掛けもの・覆いもの【掛袱紗】※写真1
袷に仕立て、四方に飾り房を付けたもの。結納などの贈答儀礼に使用する。目録や品物を広蓋(ひろぶた)に載せ、家紋入りの掛袱紗をかけ、さらに風呂敷で内包み、外包みをする。なおこの風習は近畿や金沢で今尚受け継がれています。
2、包みもの【小袱紗】※写真2
飾り房のないもの。45センチくらいの小風呂敷。袷と単とある。金封を包む(現在、台付ふくさ、金封用ふくさ等の簡易グッズがある)
3、茶の湯での帛紗(ふくさ)※写真3
【茶帛紗】茶器を拭き清めるもの。袷仕立て。
【古帛紗】道具拝見、濃茶手前の際、茶碗に添えて使う。袷仕立て。
注)地域や流派によって名称が変わることがあります。


