我が家のお雛様。母が昔作った木目込み人形です。子供の頃に見たままに飾ってしまう・・・習慣とは、目から入るものですね。そこに意味があることを知るのは数十年後とは。
おだいりさーまと、おひなさま、二人並んですまし顔♪
という童謡がありますが、雛飾りの最も高いところにいるのが内裏雛。内裏(だいり)は天皇の住まいである御殿のことなのですね(知ったのは大人になってからでした)お内裏様とは、男雛(天皇)女雛(皇后)の姿に似せた男女一対の人形のこと。なのでこの歌はちょっと誤解を生んでいるようで・・・作者のサトウハチローさんは後年間違いに気づいて後悔したとか。
(大分県日田市のお内裏様)
従来の雛飾りは、女雛の左隣が男雛。日本は「左上位」の国ですから、左側が上座・・・着物の衿重ねも、風呂敷の包み方も、ぜ~んぶ左上位で貫かれているのですね。
左上位の文化は、遣唐使の影響で、唐の文化が日本で取り入れられたことに由来するそうな。それ以前、漢の時代には、右を上座とし「右上位」だったわけで・・・いつの時代もその時の趨勢によって基準が変わるのですね。そう言えば「右に出る者がいない」「右腕」とか、優秀で信用できる人物を指しますよね。これは右上位の影響なのでしょうか。
(先日、福岡市のホテル内で)
古式雛、または京雛といわれる従来の左上位の雛飾りは、京都を中心とする近畿圏で継承されていますが、九州に関して言えば、私が子供の頃は京風の飾り方でしたが、今はほとんどが関東式です。つぶさに確かめたわけではないので、どうぞ、地元の雛飾りを観察してみてくださいね。
現在は全国的に見ると、お雛様のほとんどが「右上位」の関東雛が普及しています。関東雛が右上位なのは、大正天皇が国際的なパーティーにおいて、フランス式の右上位で登場したのがきっかけと言われています・・・以降、一般参賀においても、皇后様の右側に天皇陛下という右上位の国際儀礼を取り入れられているようです。


