かたつばさ

 

 

さばつったか、さばつったか、、、、、。天使が聞く呪文、そんなもん、ある訳ない。

神様はアダムの助骨を取って、イヴを造った。そして人類がって話は偽り。
サルから進化して人類は生まれた。どうも信じれない。でも本当らしい。



人が言う事には疑ってかかれ、、、父の言葉。     ハルカはそんな事信じない。

三銃士の話は本当なのか??
「本によって警察に狙われた」とメガネは、説いた。
なにか原因があるのだろう、よからぬ事が。2人は不安になった。
特にアキはハルカのリュックにその原因である「欺瞞」という本を内緒で忍ばせたのだから、ハルカに対して申し訳ない気がした。


ああっ。ただのイタズラがこんな事になるなんて、、、、

しばらくの間、沈黙が続いた。店の外ではぱらぱらと雨が降ってきていた。
ウエイトレスがテーブルにやってきて、さば定食と焼肉ランチとミートスパゲッティが並べられた。
「君たちも頼めば」
メガネ達3人は、それぞれの品にしゃぶりついた。


「本を手にしたから先程、変なOLに狙われたんですか。」
ハルカは、地下鉄にて謎のOLに付けられていた事を解釈しメガネに聞いてみた。
「そのようですね。」メガネは口をもごもごさせながら返答した。
「昨日、探偵に素性を知っていると告げられたんだが。」
アキは変な探偵に自分の素性を、自分が夜中に出歩き無意識に本に火をつけ家に投げ付けた事を知っていると告白された事を聞いてみた。


「えっコンタクトしてきたんですか、そんなケースはないはずですが、おかしいですね。」

ノッポは、長い手を伸ばしてA4サイズのノートパソコンをテーブルに広げた。そしてハルカとアキの方向へとモニタは向けられた。
モニタから文字が飛び込んで来た。どこかのHPのようだ。アドレスもある。


小銭かせぎへの誘い、探偵・警察関係経験者求む!!   

翼をあげよう!!
リストに挙がっている人の情報をメールして有力な情報だと$ゲッチュ、詳しくは、、、、


アキは次のページへとマウスをクリックした。
顔写真と経歴が100名ぐらい明記されていた。どうもあ行から始めっているらしい。
自分の名前を探してみた。恐ろしいことにすぐに見つかった。経歴の所には、簡単に桜井アキ、本問屋勤務しか書かれていないがどこまで調査されているのだろうか。


ハルカも同じくして自分の名前、工藤ハルカ、経歴には本問屋アルバイトと明記されていた。
写真が載ってるなんて、犯罪者扱いされてる何もやましい事していないのに。

「理解出来ましたか?これで本を手にした事により狙われる、いや調査される事になるようです。
 我々三銃士は、インターネットで起こる不可解な現象を解明しようとする仲間なのです。
 この現象は巷では発表されてませんが、深入りすると死者が出ているようですね。我々も慎重に事を運びたい。協力してもらえますよね。」
アキとハルカはうなずいた。まさかこの三銃士が本による事件の首謀者でもあるまい、全貌を明かしてくれているのだから。


「ハルカさんに以前ここレストランでお会いした時にこの本所有者リストを見てて、見たことがある顔と照らし合わせて、これは事件の手がかりになると思い、このHPに参加しハルカさんの情報を得て調査に参加する事が出来ました。


するとハルカさんのケータイの番号が明記されてあって電話した次第です。分って頂けましたか?」
話している間もメガネは、大根おろしをいっぱいかけたさばをご飯に塗りたくって満足そうに食べていた。

「では、ハルカちゃんを追っていたOLの人も僕の素性を知っているという探偵もこのHPを知って参加しているという事になりますね。何人もの人間がこの調査に参加しているんだ。」


考えるだけでもおそろしい。自分が尾行され日常を監視されいるというだけも生きた心地がしない。
誰かに支配され服従するなってもってのほか、あっ会社も同じ事かとあらためて自己確認したアキであった。

「たしかに、一人に対して何人もの調査員が派遣されているのか分からない所ですね。
 今こうしていても店員とか客に調査員が紛れ込んで我々の話を聞いているかも知れない可能性はないとは言えない。
 アキさんを調査している探偵さんはどうも調査員じゃないみたいですね。この探偵さんから洗ってみようか」
味噌汁を飲み干すメガネを見ながらアキは了解した。アキには願っても無いこと事だった。
まだこの三銃士には放火の事については話していないが、いずれ話す事になるだろう。


ボソッとか細い声がした。
「なぜその本だけが調査の標的になるのか、私の説を言わせてもらっていい?
 その本には特定の事しか分からない秘密事項が書かれていて、本を読み反応した人の動向をさぐっているのか。
 もしくは、ゲームとしてただこの本を選び、調査し遊んでいるのか。でも内容が犯罪めいたものだったら、検閲で引っかかって
しまうものね。今でも規制ってあるのかしら。どう?」


んっ今しゃべったのは女性の声がしたが、デメキンの方からであった。あれっ男の人じゃないの。アキは不思議に思った。
男の人が女性の声を出してる。声色を使って。細身でニキビだらけの目が大きいスポーツ刈りの幼い少年といった感じ。
「えへっビックリした?」
デメキンは、あごに手をやり顔の皮膚をひっぺがした。ルパンの変装のように。
髪が長くて顔が丸っこい目が大きいかわいらしい女性が現れた。アキとハルカは唖然とした。
どうやら変な趣味を持っていて特殊メイクを作るのが得意らしい。

「たしかに本の正体を探りたい所だが、本を見ると標的にされる。どんな内容なんですかね?」
かいつまんでの「欺瞞」という名の本の内容を教えてもらった三銃士であった。
前半部分はどうも犯罪現場を見られている主人公という設定で、

その主人公がどうゆう行動を取るかとの事。


まだ2人共その分厚い本を読み終えてない事を付け加えて話した。

「いろいろ君達がここに付くまでの間、なぜその本によって調査されるのかについて議論してみたんだ。
 可能性として聞いてほしい。


  1、よく言われるミステリー小説が何某かの事件と似通っていての捜査目的なのか?
         (ただその場合、なぜHPで捜査を呼び掛けねばならないのか?
               その手の警察情報が漏れて、遊びで便乗調査してるのか?)
  2、その本にはサブリミナル効果的な要素が含まれてて、何かの障害になってしまったからの調査か?

  3、何も本には接点はなく、調査された人達に繋がるキーワードがある?


お互いのケータイ番号とメールを教えあい、三銃士と一時別れた。
「どう、あの人達信じれる?アキ」
「ああっ信じるしかないだろう、僕達だけでは何も道は見つからないし。
 あの人達もまだあのHPに書かれてた目的は、分からなかったみたいだね。僕らに話してくれているぐらいだから今だその点は僕らと同じだ。どんな方法で解明出来るんだろうか?」
不安な状態がこれから何日続くのだろうか、少しでも長くいたいとそれぞれに思った。
2人は三銃士から連絡があるまで、日常通りの事をしてくれと頼まれていた。

しばらくたって真夜中、アキは再び夜の徘徊者となった。
無意識に読みかけの本「欺瞞」とライターを持ち部屋の外へ出た。
睡眠中のアキの意識は夢を見ていた。


~~~~~~2人はパチンコ屋へ出入りし、いくつかのパチンコ玉を拾い交換所でマッチ1箱と交換してもらった。幼な友達と一緒に人気のない路地へいき、マッチ棒を取り出し2人共じっとマッチを見つめていた。
      どのぐらい時間がたったのだろう。魔法がかかったの如く、そのマッチ棒をマッチ箱に掏り合わせ
      火をつけてしまっていた。そして、草むらへと放り投げた。その火はみるみるうちに~~~~~~~~~~~


無意識のアキの方は、うつろ目でてくてくと目的を持って歩き、大きな屋敷の塀で足を止めた。
持ってきた本にライターをつけようとした時、
「やめろ」と無意識のアキを止めた男がいた。アキをつけていた探偵であった。
ライターを持った無意識のアキの左腕をつかみ、そのライターを奪い取ろうとしていた。
腕は背中まで持っていかれ、右手に持っていた本を地面におとした。

その2人が取っ組みあいをしている最中、後方でバンの車の中からその道中を見ている連中がいた。
背の高い男が、車から物音させずに降りて、そっと後ろから近づきアキの顔と探偵の顔それぞれに張り手を食らわした。


バチーーン、パチーーーンと。
余程、張り手が利いたのか2人共脳震盪でも食らったようでその場に倒れこんだ。顔を赤くして。

目を覚ましたアキは、近くで話し声を聞いた。
「本当に本を所有したら調査されるって事を知らないんだな?」
「ああっ、ただ私は放火魔の事件を依頼されただけだ。その本の調査って何だ」

ソファーで寝かされてたアキは、むくりと上半身を起こそうとしたが体がいう事を効かなかった。
仕方なく体を動かせないまま(頭さえ動かさずに)目をきょろきょろさせて見覚えのない部屋を見渡した。
ずらっとパソコンが並べられ、壁にはCGで描かれたと思われる翼を3枚も携えた大きな天使の絵があった。


声を掛けている方だと思うが、歩いてるのだろう視界に現れやたら背が高く何やら顔にお面を被っている。
フランケンシュタインにそっくりだった。

質問されてた奴はいないのか、別の部屋に連れていったのだろう。
「おい、目が覚めたのか お前を付けてた探偵を捕まえたぞ」
そのフランケンシュタインに顔を覗かれ、アキは言葉を出したが声にはならなかった。


「どうしたんだ。俺を忘れたのか」
アキはフランケンシュタインの友達はいない。誰なのか背の高い奴なのだが。
「あっそうか、これを外さないと分からないか?ごめんごめん探偵に面が割れないようにしてたんだ」
そのはフランケンシュタインは顎に手をやりバッとお面を外し本当の顔を覗かせた。
その顔はノッポだった。三銃士の一人の。

「これで分かったか?声が出せないのか」


アキも自分の声を出せば自分の耳で声を発してるのか分かるかためしたが、自分では分からなかった。
かろうじて、アキは力を振り絞って右の手先だけ動かせるようになった。
仕方なくノッポはアキは一時的に声が出なくなったと判断して、何か返事を書いてもらおうと紙とボールペン
を渡したが、アキは体を動かせずノッポに起こしてもらう形になり、右手にボールペンを持たせた。


「なになに、、、、か、、ら、だが、、、、うご、かせない、、、、こえも、、、、だせ、、ない、、、、」

ノッポは隣の部屋へ行き、メガネとデメキンにアキの異常な状態を話しハルカに連絡を取った。
「ハルカちゃん厄介なことになった。アキがおかしい。なにか知ってるか?」


アキに異変が起き、探偵には協力してもらう事となり、真実はまだか、、、、、、、、、、、、、、




メガネは、新たな情報を得た。
無意識のアキがある家に放火しようとして、ノッポは止めたのだがその家では死体が置かれていたとの
警察への電波傍受して分かった。
どうも殺害現場はその場所ではないとの報告。
ガイシャの身元は、私腹を肥やしていた国会議員であった。ワイヤーで心臓をひと突きされ死亡。
犯人は ガイシャには触れずに殺した。


6- xxx へとつづく
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好雨

 

 

たとえば雨の時、君は傘をさすかい?
たぶん、傘をさすだろうね。
私は違うんだ。傘をささない。なぜって、、、、それは



幼い頃に風邪を引いた時、ひどいものを見てしまったんだ。
昼間、真っ暗な所に布団で風邪薬を飲み一人私は寝ていた。
風邪の原因と言うのは雨に打たれながらもサッカーして遊んでいたからであった。


夢の中でだろうか。うなされる自分が夢の中で理解した。
頭が痛い。体の節々がだるくって少しでも動くと骨がきしみそうだった。
部屋の中が暗くって寝てからどれぐらい時間が経ったのか分からかったので
上半身をやっとの思いで起こし時計を見た。
午後2時。


やけに外は静かで、昼間なのにおそろしいぐらい音がしない。
世界に取り残されたように感じた。

ふと、時計から目を離し体を元に戻そうとする時。
目まいがした。その時目に映ったものは、部屋の景色ではなかった。
そうそれは、なんて言い表したらいいのだろうか。


巨大な。自分のkao。
鏡もないのに反射して網膜に潜んでいたモノ。

目をしばたかせても、まだそれは映っていた。


なんともおぞましい幻覚を見たものだ。風邪の邪の部分が見せてるのか。
そう、他の人も風邪の時に同じくしてそういうものを見た人がいるのだろうか。

不安に感じ、人に言えず聞けずじまいで25年もの月日がたった。


ある本を手にしていると、忘れじの幻覚と同じ事が明記されていた。
その現象とは、臨死体験した人々に酷似するものであった。


そうとは言い切れないでも、それに準じ自分の中で決定付けしてしまっていた。

そういう事が分かってから、も一度でいいから同じ現象を味わいたい自分がいる。
これは可笑しげなことだろうか。
何か次の段階を期待して、体じゅう雨に濡れる。
まだその再会のときは、訪れないのだが。


雨を連想されるものは、敏感になっている。
今は地下鉄のホーム。
ぴちょん、ぴちょんとホームの天井からしたたる水。
下水。
どす黒い色に変色してく。


アキにはケータイ中のハルカに何が起こっているのか、彼にはまだ知らされていなかった。
ただ地下鉄の駅の方向へと向かっている彼女の後を付いていった。電話の相手誰?と聞いても、手で制された。
後ろを振り向くとOLが1人追い掛けてきている。なぜゆえに。

ただ今は付いてくだけ彼女のあとを。動物のシッポの様に。
このシッポが切れてしまったらどうなるだろう。


トカゲのように再生するだろうか。それともシッポは生えないままなのか。
もしハルカちゃんから離れてしまったら、どうなるだろうか。
いつか自分が無意識の内に放火している事から足が出て警察に捕まり、問いつめられた時何も答えられない。
ありのままを伝えたとしても、体が制御出来ず勝手に行動し放火したとしか語れない。
このままでは、独りでは生きれない。情けない有り様。
だが今はハルカちゃんだけが頼りの綱。どこまでも付いていく。

電話の相手に誘導され、ハルカは今の状況を伝えた。


「まだ後ろを付けてきてるかい?」
「ええ」
「地下鉄に乗るフリをして扉が閉まる直前に降りるんだ。」
「うまくいくかしら」


アキは後ろを振り向くと追っ手のOLは、カッカッと足音を立てて(ブーツかヒールだろうか)人をかいくぐり近付いてくる。
僕ら2人は、もうすぐホームの端まで来ている。もう逃げ場がない。あとはホームを降りて暗闇の線路の上を渡るしか。
もしくは反対ホームまで行くか。どちらかだ。
その時うまい具合にホームに地下鉄がやってきた。

それに飛び乗り相手の様子をうかがった。まだ相手との距離はあった。


窓から見てホームでは乗り降りする乗客たち、そのスキマからあのOLの姿が。
クリーム色したスーツ、髪の毛はピチっとピンで止めてあって。たまご型の輪郭、ギロッと大きな目した冷たい目、キュッと締め付けた口びる。左手にはケリーバッグ。


地下鉄の扉に近付いてきた。そして、、、地下鉄の車両に乗って来た。5m離れたぐらいか。
同時にハルカちゃんは、追い掛けて来たOLが車両に入って来た方向から離れて走って移動した。
続いてアキは走ってついていく。電車発車の警音が鳴る。
OLが乗って来た扉より1つ前の扉から、スッとハルカは飛び出した。それに続いてアキも飛び出したが、
扉が閉まる時に、右手の甲が当ってしまった。


電車が目の前を通り、OLの乗った扉で彼女は、狂気な顔をしてモガいて扉をドンドンたたいていた。
なんとか2人は追っ手から逃れた。

「うまく逃れたわ」
「よくやったね、、、それじゃ今からメールする場所に来てほしい
     ここにいるから僕たちは、、、」
「わかったわ、メール待ってる。」


ん、僕たち、一人じゃないらしい。
それにしてもなぜ、私たちを助けてくれたのか。
アキにこの事を話さなくちゃいけない。

アキは自分にも責任がある事柄を素直に聞いた。
本か放火する事の原因の分かるだけでも、ほっとしていた。
でも、どうやってハルカちゃんのケータイ番号やメール知ってんだ。

しばらくして、画像添付つきメールがハルカのケータイに着信した。


「えっ私の住んでるとこの近くじゃない。」
「そうなのかい」

目的地は、ハルカの家から少し離れた国道沿いのファミリーレストランだった。
おそるおそる2人は入って見た。
ハルカは他人に出会う時、警戒心の為か眉間にしわをよせる。

「ようこそ、三銃士の砦へ。」
外見3人の男たちには特徴があった。
ノッポとメガネとデメキン  と名づけるにふさわしかった。


よくよくみれば、ハルカが食事している時に後ろで都市伝説や事件の話をしていた
人たちであった。
「まっ座って」メガネがにこやかな笑顔を作った。

「さっそく何を聞きたいか当ててみよう、、、本の事だね。
  まずその前になぜ、、君たちが警察に追われているか説明しよう」
メガネが水を含み、ごくんと飲んだ。
アキは、なんなんだコイツら、、、、何を知ってるんだろうと不安でいっぱいだった。

「君たちが持っている本、本の名前は”欺瞞”って言うんだがこれが曲者でね。
            結果的に言えば、、、、警察に狙われる代物なんだね、これが。」



5- かたつばさ へと つづく

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鏡の中のあなたと私

 

 

ハルカは、ハッピーエンドになる本は好まなかった。
自分が幸せになれば、好むのだろうけどそうではなかった。
むしろ、謎めいて不快になる本を好んだ。


「ドグラマグラ」とか「虚無の供物」などそうだ。後味が悪くってゾクゾクする。

本の中身で不快感が漂うのはいいが、ハルカ自身が不快になるのは嫌だった。
この前、本の問屋である仕事場にて嫌な事があった。
警官が放火事件の調査しに来ていた時
私のうす茶のリュックに身に覚えのない本が入っていて咎められる。


「私は知りません、何が何だか、、私、、こんな本リュックに入れてない。本当です。」


不審な雰囲気が漂う応接室へと呼び出され、にが笑いの小柄な警官が事件の調査ですと
尋問されるがただ私自身が呆然としたまま否定の返事をするばかりで、
誰が私にそうさせたのかこちらが尋問してみたが警官からの返事はない。


信じてもらいそうにない歯がゆさでハルカは、ふくれっ顔になった。


「ではこの作者を知ってますか?月島竜我って人」
「ええ、有名な作家さんで、すよ、ねっ。」
「この方の作品を読んだ事ありますか?」
「あります。」


「あらすじを読むと、この月島さんはミステリー作家ですかね?」
「そうです、ホラーとか恋愛小説も書かれてます」
「詳しいですね。フリークですか。これが何の捜査かお分かりですね。」
「ええっ連続放火魔の件ですよね。」


ツンケンした言葉を警官に投げかけた。
「それがね~~、放火だけだったらいいんだけどね~~。」

「あなたのリュックに入ってた本と同じ本が放火の時に発見されてたんです。本の名前は非公式ですが。」


尋問から開放されハルカは仕事に就き
流れる仕事に身を任せ、問題集の本を仕分けしていた。
仕事が終わり、会社を出ようとすると肩を叩かれた。
後ろを振り向いた時、アキがそこにいた。


「あなたのせいで、、、あなたしかいないでしょ」
ハルカは、大幅彼女のリュックに件の本を入れたのはアキだろうと確信していたのだが
確定はできないので警察には公言しなかった。


「まさか事件の捜査でハルカちゃんのリュックが調べられるなんて思いもしなかった」
あわてた様子がしらじらしく思えた。なんなんだコイツ。
「あなたが放火魔なの」おそるおそるアキに聞いて見ると
「そうだとしたらハルカちゃんは警察にその事を言うかい?」


「私があなたを警察に犯人と告げたらどうなるというの、何をしようとしてるの。
あなたも警察に絞られたでしょう。それで自供したの?」
「オレ自身は、やってない。でもオレがやってるらしい。でもその事は警察には言っていない
   自分で解明してから納得できたら警察に、、、、」

「何それっ、自分が放火続けてもいいわけっ、、、、、」
2人は、歩きながら話そうと、近くの公園へと向かった。
「私をからかってるのね」
アキの背中をこづく。

「いや、そうじゃない」
アキは自分を見失いかけてた。
解明する為には、自分では何も出来ない。誰かに委ねる他ないのだと。
アキはハルカに洗いざらい自分の身に起きた出来事を話しした。


「精神科医に話ししても、答えは出てこなかった」
「それじゃぁ、あなたが自分で放火犯って医者に言ってしまったの?」
「それにおかしい所があるわ。その火をつけた毎回同じ本はどうやって調達してくるの?」
「それはその本をまだ読み終えていないから、本屋で買っている。」
「何度も」
アキは、こくりとうなずいた。


「おっかし~変ですよ、それ」
「だって読み終わりたいじゃない普通、興味ある本は、挫折する本は別として」
「その本を買わなければ連続放火はなくなるんじゃないの?」
「1回本を買わなかったんだけれども、どこからか拝借して持って来てるんだよこれが」
「それじゃどうしようもないね。本については」
一緒になってアキの言動を止める方法を考えた。

アキはハルカの横顔からジッと目を見つめ直す。
「で協力してくれるのか?」
「どうしようかな、それじゃあ条件つきで」
照れ隠ししながらのハルカは、アキの目も合わせれない様子で。


「何、条件って」
「あのね、一緒に手がかりを探すかわりにこの前韓国映画見たんだけどね
  そのからの引用で、、、えっ、、と、、、事件が終わるまで恋人になってほしいの」
おとなしい性格だと思ってたがこういう違う一面も持っているのかとアキは好意的に感じた。
人からそんな事言われた事ない分、うれしく実感した。
「あっ誤解しないで私の意志がそう言ってるんじゃないの
       単なる私が観た映画の影響なの、気にしないでほしいの」


何かの引用でしか言い表せない自分に不甲斐なさを感じた。

一方たとえ、それが映画による影響であっても最終的には彼女の意思になってるんじゃないのかと
アキは心の言葉で止め言い返すのはやめて置いた。

ハルカのポケットの中からケータイが鳴った。
あれ、どうしたんだろう。家族しか教えてない番号なのに。何かあったのかな。

「尾行されてるよ、気をつけて」
「えっ何っだれっ、、」
ケータイ持ったままキョロキョロと後ろを振り返ったが誰もいない。
どうしたのとアキは声を掛けるがそれどころではないみたいだ。

「今からボクの言う事を信じてほしい、君は警察にマークされている。
  そう本を持っていたからだ。その真実をボクは少なからず知っている。
   今からその場を離れて、、、その公園を出て近くの地下鉄に乗って」

何、警察からすれば私が犯人だとでも疑ってるのかしら。
電話の相手は、誰。私に何か起こるの、、、、厭、、、、どうすれば、、、いい

アキは、ハルカに何が起きたのか分からず、、、彼女が後ろを振り向いた方向を覗いた。
ブランコしている子供、噴水の前でランチしているOL、ごみ箱をあさっている浮浪者、犬を連れているおじいさん、、、、
とっ彼女は突然歩きだした。ケータイで話ししながら。
仕方なく、彼女のあとを追った。


4- 好雨 へとつづく
http://ameblo.jp/monvampire/entry-11342077602.html