トップガン マーヴェリック | デコポンの落書き帳

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トム・クルーズの代表作「トップガン」の30年ぶり続編。

 

黒いカワサキGPZ-900Rに乗って登場するトム・クルーズ。

冒頭部分は映画「ライトスタッフ」をオマージュ。バーまでそっくり。マーヴェリックは有人飛行機でのマッハ10を達成する。しかし命知らずなスピード狂の飛行機野郎の時代はもう終わり。無人のドローンやミサイルの時代で、もう仕事が無い。飛行禁止か異動を受け入れるかだ、と引導を渡される。

変わっての任務はトップガンの指導教官。極秘作戦計画があり、トップガンの能力底上げを命ぜられる。自分は生粋のパイロットであり教官は向かないと断るも、推薦はアイスマンだと知らされ引き受ける。

作戦に最適とF/A-18を選び、息子ほどの歳のトップガンたちを相手に実力を見せつけ、弱点(低空でのドッグファイト経験不足)を指摘する。戦術を立案し、「生きて帰るには時間が勝負」とタイトな指導をする。

作戦実行に際し、マーヴェリックの相棒にはかつての相棒“グース”の息子を指名する。

最後はF-14トムキャットに乗り、敵国最新鋭機とわたり合う。

 

 

懐かしいキャストの登場や懐かしい風景・音楽。

レトロなF-14トムキャット、F/A-18スーパーホーネット。カワサキGPZ-900Rニンジャ、ノースアメリカン・ムスタング、ナローポルシェ911S。

前作当時の空気感を思い出す。

 

オールドタイマーが最新鋭に立ち向かい、そして勝つ。

冷静に考えると、最新鋭F-1マシン&ドライバーにFW-14B&マンセルが立ち向かうようなもので無理もいいところだが、それを言ってはエンタメにならない。

素直に1980年代の熱気溢れた男臭い雰囲気を楽しむべきだ。

 

この作品はぜひ映画館で味わうべき。PCやスマホの小画面ではダメだ。

映画館では後列を選びがちだが、この作品は中程〜前目での観賞をお薦めする。大画面で圧倒されてこそだから。

また作品本来の音響を楽しむためにも字幕を選ぶべきだ。大丈夫、ストーリーは単純だから(笑)

 

 

 

 

30年寝かせて…と聞いて思い出した作品がある。

ポール・ニューマン主演の「ハスラー」という映画だ。白黒映画時代の作品で、賭けビリヤード(プールゲーム)勝負をめぐる人間劇。ミネソタ・ファッツというナンバーワンハスラーにエディ・フェルソン(若きポール・ニューマン)が挑む話。才能まかせで酒を呑みながら突くエディ。次第に酔いが回って負けが込み、全財産を失う。さらに借金のカタに指を折られ廃人になる。恋人の自殺から改心して酒を断ち基礎からやり直し、体調万全でファッツに挑み、粘り続けてついにファッツに勝利する。単純だが渋くて味のある作品。ポール・ニューマンがとにかくカッコイイ!

これの続編「ハスラー2」が数十年の時を経て制作・公開された。エディ(初老のポール・ニューマン)は賭けビリヤードから引退していて酒の卸業を営む。とあるプールバーで才能にまかせて突き勝ちまくる若者を見染める。鋭いキュー捌きと自信過剰さがかつての自分と重なって見えるこの若者:ビンセントを弟子とし、心理戦に長けた強い心を持つ最高のハスラーに育てようとする。だがじゃじゃ馬な若獅子は酒と女と目先の勝利が手放せない。どころか、師匠を相手にわざと負け(八百長)、心理的ダメージを負わせる。喧嘩別れし、それぞれの道を歩む。エディはカムバックを決意する。全米大会会場で再会しライバルとなって頂上決戦を誓い合ったところで終わったような?

(作品内容はVHS時代の記憶で書いているのであれこれ違っているかもしれない。)

このビンセント役を若きトム・クルーズが演じていた。

 

トム・クルーズはきっとこのポール・ニューマンに憧れがあって同じ道を歩んでみたのではないか。

そんな気がしてならない。