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~ 昼魔の美月 ~
(昼魔)
施設から飛び出し、一人孤独に雪の夜を
彷徨う様に歩く女性美月がいた。
やがて、美月は賑やかな繁華街に辿り着く。
そこは裏組織が支配する夜の世界だった。
美月は、その繁華街で名前美月の様に
光り輝こうとする。
美月は昼の世界を捨て、夜の世界で生きる
決意をするが・・・
♪月がわたし♪alan(小説 opening)
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(小説文)

スナック・ジュリアでは。
高倉がメイン席に座っている
美月と浩太郎を見ていた。
(浩太郎は毎晩美月に会いに来るな。
余程美月が気に入った様だな。
美月は、他の虎共からも
指名を受けている。
つまり、いちばん稼いでいるのは
美月という事になるな。
まだガキなのに大したもんだ。
美月はスナック・ジュリアにとって
貴重な存在だ。
手放す訳にはいかないな。
もしかすると、浩太郎が美月に
溺愛し過ぎて、美月を引き取る
可能性もある。
あるいは、美月が心変わりして
浩太郎の元に行く事も
充分に考えられる。
浩太郎には警戒しないとな)
綾美がやって来た。
「秀元、美月と浩太郎を見ているの?」
「綾美か、美月は毎晩浩太郎の相手を
している。
浩太郎に溺愛されているからな。
だから、美月はうちにとって貴重だ。
浩太郎に取られる訳にはいかない」
「そうね、浩太郎は美月を引き取る
可能性があるわね。
それで?どうする気なの?秀元」
「美月を脅すのさ、もし浩太郎の元に
行くと言ったら容赦はしない。
それなりの罰を与えてやるさ。
美月が俺の指示に逆らえない
くらいの苦痛を味わって貰う。
そうすれば、美月だって言う事を
聞くだろう」
「秀元、あんたもかなりの極悪人ね。
竜造寺会長に似て来たわ」
「ああ、そうさ、俺は極悪人だ。
吉原にずっと住んでいるからな」
メイン席では。
「美月、君は未成年だよね?」
「はい・・・」
「まえにも言ったが、やはり君は
いつまでも吉原に居てはならない。
こんな闇の世界に居たら
君の人生まで暗闇だ。
君は、太陽の当たる場所で
生きるべきだ」
「浩太郎様、美月は太陽の当たる
場所では生きていけません。
美月は、吉原の様な太陽の当たらない
暗闇の世界でしか生きる事が出来ません。
私は暗闇の世界で光輝く満月ですから」
「それは違う、美月、君は太陽が当たる場所でも
十分に生きていける、僕が美月を守るよ」
「浩太郎様、有難いお言葉ですが、
美月は吉原で独りで生きていくと
決めました。母にも会いたいです。
浩太郎様のお気持ちだけ頂いておきます」
浩太郎は美月を抱き締めた。
「嫌だ、美月と別れたくない。
これからもずっと一緒に居たい。
美月を幸せにしたいんだ」
「浩太郎様と私は生きる世界が
違います。
いずれ浩太郎様は政治家に
なるんですよね。
そんなお方と一緒に暮らすなんて・・・、
浩太郎様にご迷惑です」
「迷惑なんてとんでもないよ。
僕は美月が好きなんだ。
失いたくない」
「浩太郎様・・・」
「美月、外に出よう」
「はい」
浩太郎は美月と手を繋いで
店から出た。
「ん?浩太郎と美月が店から出たぞ」
高倉は組員を呼んだ。
「おい、浩太郎と美月が外に出た。
2人をしっかり監視しろ」
「オス」
浩太郎と美月は街中を歩いていた。
「いよいよ今年も終わりますね、浩太郎様」
「そうだな、今年はいろんな事があったが、
その中でもいちばん幸せだったのが
美月に会えた事だ」
「私も同じです、浩太郎様に会えた事が
いちばんの幸せです」
車内から畠山瑠璃子と
秘書の岡上真央が美月たちを
見ていた。
「どうしますか?畠山先生。
このまま放っといていいんですか?
浩太郎さんには友梨香さんが
いるんですよ。
もし、あのホステスと付き合うと
結婚がなくなってしまいませんか?」
「別にいいんじゃない」
「え?」
「結婚が破局になって、
いずれは、あのホステスとも
別れたら浩太郎さんは
こっちのものよ、真央ちゃん」
「どういう事ですか?」
「別に何でもないわ。
浩太郎さんはいずれ政治家に
なる人よ。
そんな人がいつまでも
あんなホステスを相手に
するわけないわ。
いずれは捨てるでしょうね。
だから心配ないわ」
「はぁ・・・」
浩太郎と美月は、
レストランで食事したり
買い物をして楽しんだ。
2人を竜宗会の組員が
跡を付けていた。
卍 神龍着信音 卍(効果音)
「もしもし?高倉さんですか?」
「高倉だ、美月と浩太郎の様子がどうだ?」
「はい、今2人はコンビニから出て来ました」
「そうか、そのまま2人の跡を付けろ」
「オス」
卍 神龍警告音 卍(効果音)
突然、組員のスマホから警報音が流れた。
「まさか!悪党が現れたのか!?」
組員は拳銃を構えた。
●拳銃●(効果音)
「銃声だ!真っすぐ行って
右側の通りに悪党がいる!」
組員は現場に急行した。
「今の音は銃声の音です!浩太郎様」
「竜宗会と悪党の縄張り争いか!
ひとまず何処かに隠れよう!
巻き込まれるのは危険だ!」
「はい」
浩太郎と美月は建物の中に入った。
●ライフル●(効果音)
「いたぞ!悪党共!撃て!撃ちまくれ!」
●拳銃●(効果音)
●マシンガン●(効果音)
(くそう!竜宗会め!また新たに武器を
購入したようだな!
ロシア製のマシンガンだな!
吉原で好き勝手にやりやがって!
竜造寺明秀!)
悪党の男一人が拳銃で
撃ちまくった。
竜宗会の組員の一人に
弾が命中した。
「うわぁ~~!撃たれた!」
「大丈夫か!しっかりしろ!」
(よし、命中したぞ、ざまみろ!
竜宗会なんかぶっ潰してやる!
そして竜造寺明秀を撃ち殺してやる!
俺に罪の濡れ衣を着させやがって!
おかげで俺は刑務所にいたんだぞ!
今こそ復讐してやる!)
「うわぁ~~!」
悪党の男が腕を撃たれた。
(ちくしょう!相手の人数が多すぎる!
ここはひとまず退散だ!)
悪党の男は逃走した。
「あ!あの男!確か元竜宗会組員の
六波羅拓海ではないか!?
刑務所にいたはずだが
出所したのか!?
大阪から吉原に来たのか!」
一方、浩太郎と美月は。
「もう銃声は聞こえなくなったな」
「そうですね」
2人は建物から出て来た。
「本当に吉原は物騒だな。
やはり美月、君はここに居ては
いけないよ」
「はい・・・」
その時、悪党の男が美月と
ぶつかった。
「キャ!」
美月は転んだ。
「痛てぇな!何処見て歩いているんだ!」
美月は男と目が合った。
「すみません・・・」
(この人、顔に痣がある・・・。
もしかして組員の人かな)
男は去った。
「美月大丈夫か?怪我無いか?」
「大丈夫です」
「あの男は竜宗会の組員かな?」
「多分そうだと思います。
手に拳銃を持っていました」
高倉は竜造寺に呼ばれ
吉原の中央部にある
竜宗会タワーにいた。

「高倉、今組員から連絡があった。
とうとう六波羅拓海が吉原に
現れたそうだ。
顔に痣があったらしい」
「そうですか、六波羅はやはり
吉原に来ましたか。
目的は竜宗会の壊滅でしょうか?」
「それだけではあるまい。
恐らく俺の命も狙うだろう。
奴は俺に復讐がしたいのだ」
「吉原一帯に警備を一掃強化
する必要がありますね」
「それだけでは足りないぞ。
地元警察にも協力して貰おう。
吉原警察署の芹沢に
すぐに連絡しろ。
六波羅の顔写真を配れ。
見つけ次第逮捕しろとな」
「オス!」
高倉はオフィスから出た。
(悪党が現れたせいで
浩太郎と美月を逃したか・・・。
まあいい、まずは六波羅拓海を
何とかしなければ。
奴は元竜宗会の組員だ。
吉原の事は隅々まで知っている。
隠れる場所も知っている。
早めに奴を見つけ始末しないとな)
途中、高倉は玲子に会った。
「これは玲子様、お久しぶりです」
「高倉さんですか、お久しぶりですね。
お店の方は繁盛している様ですね」
「おかげさまで、多くの虎共が
お金を落としてくれるので
助かっていますよ」
「そうね、おかげで私のお店は
売り上げがいまいちですわ。
良ければ客を少し分けて
欲しいですわ」
「出来る限り努力しますよ。
お互い竜宗会配下の店ですから」
「高倉さん、海外から多くの人材が
運ばれたそうですね。
朝鮮女子も仕入れたと聞いたわ」
「はい、朝鮮女子は男にモテますから。
でも、最近は美月という若いホステスが
No1ホステスになって頑張っていますよ」
「美月!?」
「ええ、ホステスの中でいちばん
売り上げを挙げています。
おかげでスナック・ジュリアは
繁盛していますよ、それでは玲子様。
私がこれで失礼します」
高倉はお辞儀したあと
立ち去った。
(美月ですって!?
まさか美月が高倉のお店で
働いているっていうの!?)
「美月、今日は君のアパートまで送るよ。
また、組員たちの銃撃戦が起きる
かも知れないからね」
「はい・・・」
2人はコーポ・ジュリアに向かった。
「ほどんど明かりが無い場所だな」
「はい・・・。
古いアパートで、お店で働く
ホステスたちが暮らしています」
途中、竜宗会の組員達と遭遇した。
「本当に物騒だな、女の子が
独りで歩くのは危険過ぎる」
「・・・」

2人は、コーポ・ジュリアに着いた。
「浩太郎様、ここが私が住んでいる
アパートです。送ってくれて
ありがとうございます」
「うん、それじゃお休み」
「おやすみなさい・・・」
美月は部屋に入った。
(どうにか美月を吉原から
出してやりたいな。
しばらく、美月を東京の別邸で
暮らせる様にしたいものだ)
continues・・・
♪悲しみは雪に眠る♪alan(小説 ending)
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●月夜のfantasy的な小説●
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