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  ~ 真志喜ワカナ ~

                        (ワカナ)

 

 

宜野湾市真志喜には、
 昔から言い伝えがあった。
  ワカナ海岸(旧真志喜海岸)で、
   戦時中にワカナという若い女性が
    亡くなった。
そのワカナが後に亡霊となって
 現世に蘇り、次々と呪いを
  掛け始める。

ワカナが憎いのは、自分達看護女学隊の仲間を
 見捨てた7人の裏切り者達。
  ワカナは、7人の裏切り者達を探し
   復讐しようとしていた。
    さらに、過去10年毎に起こる
     謎の水難事故も
       ワカナの呪いと関係していると
        地元では言い伝えられている。
         戦時中にいったい何があったのか。

 

 

 

♪幼い日の記憶♪沖縄電子少女彩(小説 opening)

 

 

 

 

 

 

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     (小説文)

 

 

 

 

 

朝・・・。




「母さんおはよう!」

「あら?ワカナ寝坊なの?」

「昨日、久しぶりに祐樹兄ちゃんと

良子姉ちゃんが来ていたから

夜遅くまで起きてしまったわ」

「祐樹と良子は、それぞれ一人暮らし

しているからね」

「それじゃ学校に行って来ます!」

「気を付けてね、ワカナ」


ワカナが家を出た時、

妹の夏美と弟の勇作が

ワカナを追い掛けて来た。

「ワカナ姉ちゃん?今日早く帰る?」

「学校が終わったらすぐに帰るわ。

また、野菜を配らないといけないから。

それじゃ、姉ちゃん学校に行くね」

「行ってらっしゃい、ワカナ姉ちゃん」





ワカナが学校に向かっている時、

ワカナの友達の古波蔵文子が

やって来た。

「ワカナ、おはよう」

「おはよう文子。

あれ?雅美はまだ来てないの?」

「きっと雅美は、また近所の子供達と

遊んでいるわ」

「今から学校なのに?」

「雅美は子供が好きだから。

きっと大人になったら

優しいお母さんになるわ」



ワカナと文子が歩いていると

東江雅美の姿が見えた。

「あ、雅美だわ、やはり子供達と

遊んでいるわ」

ワカナと文子は、雅美のところに

やって来た。

「雅美、学校に行くよ」

「あ、ワカナ、文子、おはよう」

3人は学校に向かった。

「雅美って本当に子供が

好きなんだね?」

「まあね、早く大人になって

結婚して子供を産んでみたいわ」

「もう、雅美ったら。

それは、遠い未来の話でしょ?

私達まだ小学生だよ」

「そうだね」



3人がしばらく歩いていると

上里尚子が歩いて来た。

「あら?ワカナに文子、雅美じゃない?」

「尚子、おはよう」

「あんた達っていつも一緒なのね」

ワカナが尚子に声を掛けた。

「尚子、昨日島袋信之君に会ったのよ。

尚子の事気にしていたわ」

「島袋信之?ああ、あの生まれつき

身体が弱い奴ね。

私、信之なんて嫌いよ」

「どうして?信之君は優しい子だよ」

「優しいかも知れないけど

身体が弱いんでしょ?だから学校にも

行けないじゃない。

男のくせに頼りにならないわ」

「尚子、そんな言い方しないでよ。

信之君は、いつも尚子の事を

想っているんだから」

「目障りだわ!」

尚子は走り去った。

「相変わらず尚子は気が強いわね。

私達と同じ識名に住んでいるのに、

なかなか私達と仲良くして

くれないね」

「そうだね、雅美」

「きっと、ワカナに嫉妬しているんじゃない?」

「尚子が私に嫉妬?どういう事なの雅美?」

「尚子の両親ってワカナの池原家の

使用人でしょ?

だから、ワカナに嫉妬していると思うわ。

尚子からしたら、自分の両親が

ワカナの池原家に、奴隷の様に使われて

いる様に見えて気に入らないんじゃない?

それに、ワカナ達兄妹が毎日

隣近所に野菜を無料で配っているでしょ?

尚子は、両親に頼まれて野菜をリヤカーに

乗せて販売しているのに。

ワカナ達が野菜を無料で配ると

尚子の野菜が売れなくなってしまうわ。

つまり、商売の邪魔になるって事

かも知れないわ」

「そんな・・・、だって私達は

貧しい家庭のみに野菜を配って

いるだけだよ、雅美。

尚子の商売の邪魔なんて

しているつもりはないわ」


文子はずっと俯いていた。

「どうしたの?文子?」

「ううん、何でもないよ、ワカナ。

尚子に会ったから・・・。

私尚子って苦手なのよ」



3人がしばらく歩いていると、

運天花音が歩いて来た。

「花音、おはよう!」

ワカナが花音に声を掛けた。

花音は驚いて、そのまま走り去った。

「花音も私達と同じ識名出身なのに

なかなか私達と仲良くしてくれないね?

ワカナ?」

「そうだね、花音は人見知りだからね。

でも花音は、料理がとても上手なんだよ。

弁当だって自分で作るのよ」

「そうだよね、花音は凄いよね」










一方、池原家の田畑では。

ワカナの父親義行と

兄の吉弘が視察していた。

「父さん?昨夜祐樹が来てたけど

祐樹と口論になったね?」

「全く!祐樹には困ったもんだ。

わしと同じ頑固者で熱血漢だ。

特に戦争の事になると熱くなり易い。

今、日本はアジアの広範囲の国々を

植民地にしている。

日本は、それを正義の戦いだと

言っているんだ。

欧米諸国の植民地支配から

アジアを解放させる為の

戦いだと言っている。

ふん!戦争に正義なんてあるものか!

戦争でいったいどれだけの人間が

死んでいくのか!

殆どが非戦闘員で、戦争には関係のない

弱者が犠牲になる。

これが、どこが正義なんだ!?」

「そうですね、父さん」

「祐樹は、新聞社で働いているから

海外の情報が飛び交う環境にいる。

だから、そんな環境に影響されて

いるだけなんだ。

祐樹には、すぐにでも新聞社を

辞めて欲しいが、祐樹はわしの

言う事なんて聞いてもくれない。

いずれ、沖縄も戦争に巻き込まれる

かも知れないと言いやがった!」

「え!?祐樹がそんな事言ったんですか!?」

「ああ!ふざけた話だ!

いずれ、日本は欧米諸国と戦争をする事に

なるかも知れないと言いやがった!

アジア独立の為に!

だから、日本のアジア侵攻は

決して欧米の様な植民地化ではない、

あくまでアジアを独立させる為の

正義の戦争だって言いやがった!

戦争を美化するなんて許されない事だ!」

(祐樹・・・)



義行と吉弘が、田畑の視察を終え、

池原家が経営する”やさいの池原”に

やって来た。

「父さん、今日も繁盛しているね?」

「そうだな、多くの人が池原の

野菜を買ってくれるおかげで

池原家はもっと発展できる。

さらに、地元住民の為にもなっている。

吉弘、お前は池原家の世継ぎだぞ。

しっかりな」

「はい、父さん」

「吉弘、ここはもういい。

お前は早く和美さんのところに

行ってあげなさい」

「和美さん?」

「とぼけるなよ、吉弘。

新井和美さんと交際して

いるんだろう?」

「父さん知っていたの?」

「当たり前だろう、わしはお前の

父親だぞ、将来の池原家の世継ぎを

産むかも知れない女性じゃないか?」

「父さん、まだ結婚すると決まった訳

じゃないよ」

「いいじゃないか、噂ではとても

美人だと聞いているぞ。

学校の教員みたいじゃないか」

「父さん・・・」







吉弘は、喫茶店に来ていた。

(和美さんはまだ来てないなぁ・・・。

学校が忙しいのかな?)

吉弘は、窓から外を見た。

若い女性が小走りで

店内に入った。

(あ!和美さんだ!)

吉弘は急に顔が赤くなった。

「あら?吉弘さん来てたんですか?

待たせてごめんなさい」

「いいえ、僕も今来たばかりです」

新井和美は、吉弘の向かい側に座った。

「吉弘さんは、いずれ池原家を

継がれるんですよね?」

「はい、だから毎日父さんの側で

勉強させて貰っていますよ。

池原家が所有する田畑で

多くの使用人が働き、

彼らの生活を支えています。

それが、地域活性化になります。

そんな家柄で生まれた事を

今では、とても誇りに思っています」

「そうですか、良かったですね」

「すみません、こんな話を

和美さんの前で・・・。

僕、なかなか気の利いた話が

出来ないので・・・」

「構いませんよ、私吉弘さんの

お話とても好きですよ」

「そう言ってくれると嬉しいです」





その時、吉弘達が居る喫茶店内に

もう一組のカップルが居た。

吉弘の妹でワカナの姉の

良子が居た。

良子は、同じバス会社で働く

同僚の与儀邦夫と一緒だった。

「良子さん、今度の休みに

何処かに出かけませんか?」

「何処に行きますか?」

「そうですね、北部辺りがいいですね。

名護市とか」

「名護市?ちょっと遠過ぎでは

ありませんか?」

「遠い方がいいじゃないですか。

何処か旅館で部屋を借りて

2人でのんびりしたいですね」

「邦夫さんったら・・・」

邦夫は、良子の手を握った。

「邦夫さん?」

「良子さん、僕は良子さんが

好きなんです」

「私も・・・、邦夫さんが好きです」







ワカナが学校から帰って来た。

「ただいま~~!今帰ったよ!」

妹の夏美と弟の勇作が走って来た。

「おかえり!ワカナ姉ちゃん!」

「父さんと吉弘兄ちゃんは

まだ帰ってないの?」

「父さんは帰って来たよ。

リヤカーに沢山野菜の乗せて来たよ」

「そう、それじゃ光子姉ちゃんが

帰って来たら、また野菜を配りに

行くわよ!」

「やった~~!」




ワカナの姉で三女の光子が

帰って来ると、すぐにワカナ達は

野菜を配りに行った。

途中、姉の光子がワカナ達に

歌を歌って聞かせた。



♪芭蕉布♪夏川りみ(効果音)

 




「光子姉ちゃんって歌が上手だね、ワカナ姉ちゃん」

「そうだね、夏美。

姉ちゃんも光子姉ちゃんみたいに

歌が上手くなりたいなぁ」



ワカナ達から少し離れた場所で

上里尚子がリヤカーに野菜を乗せて

販売していた。

「ありがとうございました!」

尚子がワカナ達に気付いた。

(ワカナがまた兄妹達と一緒に

野菜を無料で配っているわ。

本当に商売の邪魔だわ。

でも、私が今販売している野菜は

全部池原家の田畑で獲れたものばかり。

私が野菜を販売できるのも

ワカナの池原家のおかげ・・・。

私の両親は池原家の田畑で

使用人として働いている・・・。

それを思うと悔しいわ!)


尚子は、ワカナを睨んでいた。

 

 

 

continues・・・

 

 

 

 

♪耳切坊主♪沖縄電子少女彩(小説 ending)

 

 

 

 

 

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●月夜のfantasy的な小説●

 

 

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