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  ~ 夏の日のオールディーズ~

                        (夏の日)

 

 

新田貴之は、父親、義理母、義理妹の4人家族。

 実母は病死し、貴之は父親と暮らす。

  やがて、父親が再婚する。

   成績が悪く、高校を中退し無職となる。

    無気力で暮らしていた貴之。

そんなある日、貴之の人生を変える大事件が起こる。

 貴之が人を殺害し、刑務所に行かされる。

  そこで、心身ともに苦痛を味わう毎日。

   出所後も苦痛に耐えきれず、精神病院に行く。

    そこで、貴之は運命的な出会いを交わす。

 

 

 

 

♪それぞれの明日♪岡村孝子(小説 opening)

 

 

 

 

 

 

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     (小説文)

 

 

 

 

 

朝・・・。


沙也加が起きた。

(あれ?ママまだ帰って来ないのかな?)

沙也加はドアのポストを開けた。

(あれ?まだ弁当が来てない。

ママ帰って来ないのかな?)

沙也加はドアを開けた。

しかし、外には誰も居なかった。

(ママまだ帰ってない・・・)




沙也加は、家の周辺を歩いた。

(やっぱりママは帰ってない・・・)



その時、隣近所の人が

沙也加に声を掛けた。

「沙也加ちゃん?どうしたの?

こんなに朝早くから?」

沙也加は、首を横に振って

家に戻った。

(沙也加ちゃん、どうしたのかしら?

朝早くから外に出ているわ。

お母さんは居ないのかしら?)








沙也加は、バイオリンを取り出した。

(ママのバイオリン・・・)

沙也加は、バイオリンを弾いた。

少しだけ音を出す事が出来た。

(あ、音が出た、やっと音を

出す事が出来た・・・。

良かった、沙也加もママの様に

バイオリン弾ける様になるのかな?)



その時、沙也加は急に身体の力が

無くなり、その場に倒れた。

「ガタン!」


(ああ、お腹空いた・・・、

何か食べたい・・・。

弁当でもいいから、何か食べたい・・・。

ママ・・・、ママ・・・)

沙也加は、半分だけ目を開けていた。









夜・・・。



貴之と優希乃は夕食を

食べていた。

「え?志乃によく似た女性?」

「そうなのよ貴之、

志乃さんによく似た女性が

木下総合病院に居たのよ。

確実に顔が見えた訳じゃないから

本人か否かは知らないけど・・・」

「志乃が病院に・・・。

僕が既に退院しているのは

わかっているはずなんだけど」

「貴之?最近志乃さんに会っている?」

「いや、会ってないな・・・。

今は仕事に学校に忙しいから

なかなか会う暇が無いよ」

「でも、志乃さんは貴之の

妹なんだから、時々会って

みたらどう?」

「そうだな・・・」

(会いに行きたいけど、

志乃の住んでいる家って

何処に有るんだ?

場所を知らないからなぁ・・・)





数日後、貴之は一人で

ショッピング・モールを

訪れていた。

(確か、志乃はモール内の

お惣菜コーナーで働いていると

言っていたな・・・)






その頃、お惣菜コーナーでは。

「オーナー、弁当が出来ました」

「志乃さん上手になったね。

それじゃ、今から一緒に

弁当を店頭に並べよう」

「はい」



志乃は、弁当を店頭に並べた。

その時、近くに居た男性客が

志乃に声を掛けた。

「すみません、この弁当を下さい」

「かしこまりました」

志乃が振り向いた。

「あ!新田貴之・・・!」

「やあ、久しぶりだな、志乃」

志乃は俯いた。

「なかなか会えなかったな」

「・・・・」

志乃は、黙ったまま

仕事していた。

「志乃?先日、木下精神科病院に

来ていたのか?」

「・・・・!」

志乃は驚いた。

「優希乃から聞いたんだよ。

優希乃に会いに来たのか?」

「別に・・・」

「そうか、またいつか会おう」


貴之は去った。


(新田貴之・・・)




志乃は、仕事が終わると

家に帰らず、インターネットカフェに

来ていた。



(最初に、優希乃に仕返し

した方がいいわ。

優希乃を苦しめ、その姿を

新田貴之に見せればいいわ。

そしたら、新田貴之は

絶対に苦しむわ。

そしてその後、今度は新田貴之を

苦しめたらいいわ。

新田貴之が私を苦しめた以上の

苦痛を味わってもらい、

その苦痛の顔を見てみたいわ・・・。



覚悟しなさい、新田貴之・・・)



志乃は微笑んだ。






翌朝・・・。

志乃の家に、隣近所の住民が

やって来た。

(沙也加ちゃん大丈夫かしら?

最近、母親の志乃さんも

見てないけど・・・)

その時、志乃の家のドアが

開いた。

(え?誰か出て来た?

志乃さんかしら?)



次の途端、何者かが倒れた。

「沙也加ちゃん!?」

住民が沙也加のところまで

走って来た。

「沙也加ちゃん!沙也加ちゃん!

どうしたの!?大丈夫!?」

沙也加は、そのまま動かなかった。



志乃は家に戻って来た。

(そう言えば、沙也加の事

忘れていたわ・・・。

しばらく家に戻って無かったから・・・。

そろそろ何か食べさせないと

死んでしまうかも知れないわ)


志乃は、ある事に気付いた。

(え!ドア付近に人が居るわ!?

誰なの!?私の家の前だわ!

隣近所の人かしら!?)



志乃は、家の前までやって来た。

「沙也加ちゃん!しっかりして!」

「え!?今の声は私の家から

聞こえたわ!」

志乃は、家の前までやって来た。

「沙也加!!」



「ああ!沙也加ちゃんのお母さんの

志乃さん!?」


志乃は、突然走って姿を消した。

「ああ!ちょっと志乃さん!

何処に行くの!?」

ドア付近に弁当が落ちていた。





沙也加は、すぐに病院に

搬送された。






病室に医師と看護師が居た。

「この子沙也加ちゃんじゃないか!

お母さんの志乃さんは

何処に居るんだ!?」

「今のところわかりません!

ただ、隣近所の人の話では

志乃さん家まで帰って来て

いたそうです!」

「何だって!?」

「その後、急に走り出して

居なくなったと言ってました!」

「全く!自分の子供が

倒れたと言うのに!」



「ママ・・・、ママ・・・」


「先生!沙也加ちゃんが

何か言っています!」


「ママ・・・、ママ・・・」






志乃は、再びインターネットカフェに

訪れていた。

(厄介な事になったわ・・・。

ついに、沙也加が倒れてしまった。

しばらく何も食べさせていないから?

きっと、隣近所の人が病院に

連れて行ってくれたでしょうね。



これでもう、家には戻れない。

育児放棄しているから、

そうなると、警察沙汰に

なるかも知れない。

それなったら、新田貴之に

仕返しが出来なくなって

しまう・・・。



今日から、各地で転々として

暮らすしかない・・・。

あの男に仕返しをするまでは・・・。



新田貴之・・・、新田貴之・・・)





数日後、貴之は再び

ショッピング・モール内の

お惣菜コーナーに訪れていた。


「え!?志乃が仕事に

来てないんですか!?」

「そうなんですよ、もう1週間以上も

来てないんです」

「そうなんですか・・・」


(志乃・・・、いったい何が

あったんだ?

志乃の家に行きたいけど

場所がわからない・・・)








沙也加の病室に刑事が来ていた。

「先生、この子の母親が

行方不明なんですか?」

「はい」


「母親の名前は、桜井志乃ですね?

わかりました、すぐに捜索しましょう」

「お願いします」








志乃は、木下精神科病院に

来ていた。

志乃は、病院の裏口から入った。

(朝倉優希乃、今日で仕留めて

見せるわ、私から大事な

貴之兄ちゃんを奪った

憎き女・・・。

絶対に許せないわ・・・)



志乃は、エレベーターから降りた。

(確かこの階だったわ・・・。

新田貴之が入院していた場所は・・・。

この階に、朝倉優希乃が

いるかも知れない・・・)


志乃は、椅子に座り

周りを見渡していた。



志乃は、約1時間以上も

椅子に座っていた。

(朝倉優希乃の姿がまだ

見えないわ・・・。

もしかして、今日は休みかしら?)



その時、志乃に聞き覚えのある

声が聞こえた。


「工藤さん、ゆっくり歩いて

構いませんよ、急がなくても

いいですよ」


(朝倉優希乃!見つけたわ!

ついに見つけた!)


優希乃と患者が病室に

入ろうとした時、

志乃が突然立ち上がり

優希乃を後方から襲った。



「キャ!」

優希乃が悲鳴を上げた。

「朝倉優希乃、貴女には

死んで貰うわよ」

「志乃さん!?」

「私から大事な人を奪って!

絶対許さないわ!」

「志乃さん!?何を言っているのよ!?

大事な人って誰の事よ!?」

「貴之よ!新田貴之の事よ!

この泥棒女!」


志乃は、ポケットから

白い布を取り出し

優希乃の顔面に当てた。

「この布には睡眠薬を

含めているわ!

しばらく眠って貰うわよ!

朝倉優希乃!」



数人の男性看護師が走って来た。

「何をしているんですか!?」

(しまった!人が沢山来た!)

志乃は、急いでその場から逃げた。


「ゴホ!ゴホ!ゴホ!」

「朝倉さん!?大丈夫ですか!?」

「ええ、大丈夫よ・・・」


(志乃さん!私を殺そうとした!?)



志乃は病院から出た。

(しくじったわ!もう少しだったのに!

朝倉優希乃を眠らせて

殺すつもりだったのに!)







沙也加は病室で眠っていた。

(ママ・・・、ママ・・・、

ママがバイオリンを

演奏している・・・。

沙也加、ママの演奏とても

大好きだよ・・・。

沙也加もママみたいに

バイオリン演奏できる様に

なりたいなぁ・・・)


沙也加は、夢の中で

志乃のバイオリンを聞いていた。






♪逢いたくていま♪(効果音)

 




(ママに逢いたい・・・)

 

 

 

 

 

continues・・・

 

 

 

 

 

♪冷たい雨♪岡村孝子(小説 ending)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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●月夜のfantasy的な小説●

 

 

 

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