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   ~ 天使悪魔より凡人 ~

                    (天悪)

 

 

 

 

  幼い頃から虐められ
  常に孤独だった少女、千恵子。
   唯一好きだった人からも裏切られ、
    家族からも裏切られ
     最後は自ら死を選ぶ。
  天使悪魔より凡人を
   最も憎んだ千恵子は

    いつか復讐する事を誓う。
     人間以外の存在となって・・・

  

 

 

DAYBREAK'S BELLL'Arc~en~Ciel(小説 opening)

 

 

 

 

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             (小説文)

 

 

 

 

 

 







桜弥神山。

梨乃は、山の森林の中を

必死に走り回っていた。

「ママ~~!何処に居るの!?」


その時、梨乃から数十メートル

離れた場所に女性の姿が見えた。

(あ!あの女の人見たことある!

もしかして彩香さんでは!?)

「彩香さ~~ん!彩香さ~~ん!」

梨乃は必死に叫んだが、

彩香は気付かずに走り去った。

(彩香さんが山に登って行った。

どうして?)





山の頂上では。

「トン!トン!トン!トン!トン!」

和智は必死に太鼓を叩き続けながら

呪文を唱えていた。

龍也と美佳も、必死に呪文を

唱えていた。

(千恵子の霊魂が強くて

なかなか呪文が効かない!

このままでは、星野さん達が

呪い殺されてしまう!

もしかすると、私までも

呪い殺されるかも知れない!)


「あああ・・・、あああ・・・、

あああ・・・、あああ・・・、

龍也君・・・、龍也君・・・、

私の所に来て・・・、

私と一緒に成仏しましょう・・・、

そしたら貴方の家族には

手を出さないわ・・・」

「いいだろう!家族に手を出さないなら

俺を呪い殺して一緒に成仏しよう!」

「貴方!何を言っているの!

貴方死ぬ気なの!?」

「美佳!仕方ないんだ!

千恵子は俺を呪い殺して

俺と一緒に成仏したいんだ!

ずっと俺と一緒に居たいんだよ!

それで、美佳と梨乃が助かるなら

俺は構わないよ!」

「貴方!やめて!」

「そうですよ星野さん!

諦めたら駄目です!

貴方が呪い殺されたら

千恵子の霊魂はさらに

拡大してしまいます!

そうなると、憎しみも

強くなってしまいます!

千恵子は、これからも

人を呪い殺し続けるでしょう!

なんとしても、それは阻止

しなければなりません!

千恵子の霊魂を完全に

消さなければなりません!

その為には、星野さんが

呪い殺されてはいけないのです!」

「それじゃどうすれば

いいんですか!?和智さん!」

「とにかく呪文を唱え続けるしか

ありません!」


和智と龍也、美佳の3人は

必死に呪文を唱え続けた。



「あああ・・・、あああ・・・、

龍也君、私と一緒に成仏

しなければ貴方の奥さんを

呪い殺すわ・・・」

「やめろ~~~!千恵子~~~!」



その時、彩香が大声で叫んだ。

「姉さん止めて!」

彩香が頂上に到着した。

「彩香・・・?」

「千恵子姉さん!もう止めて!

人を呪い殺すのは止めて!

お願いだから成仏して!」

「そうはいかないわ、彩香。

私は龍也君が好きなの・・・、

龍也君が欲しいの・・・。

それを邪魔するなら

これからも人を呪い殺して

やるわ・・・。

私を苦しめた人に復讐

するのよ・・・」

「千恵子姉さん!それなら私を

呪い殺して!」

「何故紗香を呪い殺すの?

そんなことできない。

私の大切な妹を呪い殺すなんて

出来ないわ・・・」

「それなら私が姉さんを

呪い殺すわ!」

「私を呪い殺す?

私は既に死んだのよ、幽霊なのよ。

幽霊をどうやって呪い殺すの?彩香」

「私、生まれた時から

不思議な力があるのよ!

弥奈子と同じ力が!」

「弥奈子?」

「私達の遠いご先祖よ!

弥奈子には、不思議な力があったわ!

だから、村人から嫌われ

村八分にされたのよ!

私は弥奈子の力を引き継いだのよ!」

彩香は呪文を唱え始めた。

(この女性は千恵子の妹なのか!?

千恵子には妹がいたのか!?

千恵子とは昔からの付き合いだが

妹がいたのは初めて聞いたぞ!)


「あああ・・・、あああ・・・、

あああ・・・、あああ・・・、

あああ・・・、あああ・・・」


(千恵子が苦しんでいる!?

妹さんの呪文が効いているのか?

私の呪文よりかなり強力だ!)

和智は驚きを隠せなかった。


「あああ・・・、あああ・・・、

あああ・・・、あああ・・・、

あああ・・・、あああ・・・」

「千恵子姉さん!一緒に逝こう!

一緒に成仏しよう!」

(妹が!?千恵子に吸い込まれていく!)


「通りゃんせ 通りゃんせ

ここはどこの 細道じゃ

天神さまの 細道じゃ

ちっと通して 下しゃんせ

御用のないもの 通しゃせぬ

この子の七つの お祝いに

お札を納めに 参ります

行きはよいよい 帰りはこわい

こわいながらも

通りゃんせ 通りゃんせ」


(歌っている!妹が歌っているのか!?)


「千恵子姉さん、昔お祖母ちゃんが

よく歌ってくれたね」

「そうね、彩香・・・。

一緒にお祖母ちゃんのところに

逝こう・・・、成仏しよう・・・」

「ええ、そうしましょう、

千恵子姉さん・・・」





千恵子と彩香は、渦の中に吸い込まれた。

龍也、美佳、和智の3人だけが

残された。

「和智さん?どうなったんですか?

千恵子は何処に?」

「きっと、妹さんと一緒に

成仏したのでしょう。

千恵子の霊魂が消えました」

「そうですか、千恵子は成仏

したんですか?」

「はい、成仏しました」



その時、突然落雷が起こった。

さらに、大雨が降った。

「星野さん!急いで山を

降りましょう!」

「でも梨乃が居ません!」

「きっと梨乃ちゃんは

下山していると思います!

神社に納めたはずのお札が

ありません!

きっと梨乃ちゃんが

取ったのでしょう!

だから、梨乃ちゃんは

山に捨てられずに

済んだのです!」

「お札ってそんなに

貴重な物なんですか!?」

「はい、お札は子供を

捨てる為に必要な

許可書の様な物なんです!

だから、お札を取れば

山に捨てられずに済むんです!

さあ!早く下山しましょう!」




3人は、急いで下山した。

天候は更に悪化した。

連続して落雷が起き、

山火事が発生した。


「星野さん急いで下さい!

山火事に呑み込まれます!」


山の入口に梨乃が立っていた。

「梨乃!無事だったか!」

「パパ~~!ママ~~!」

梨乃は両親を抱き締めた。


「星野さん!山から離れましょう!

山火事が拡大しました!」

龍也達は、急いで山から非難した。



「お~~い!山火事だ~~!

桜弥神山が火事だ!」

地元民が騒いでいた。


龍也達は、遠くから山火事を

眺めていた。

「星野さん、千恵子の霊魂が

完全に消えました。

もう二度と現世には

現れないでしょう」

「千恵子の妹はどうなったんですか?」

「恐らく死んだでしょうね。

でも、妹さんにあんな力が

あったなんて・・・」



桜弥神山は3日間燃え続けた。

その後、桜弥神山周辺に

フェンスが貼られた。

山は完全に封鎖された。




数日後、龍也は元同級生の

お墓参りに来ていた。

(戸田、相川、紀香ちゃん、

矢沢、秀子ちゃん、水野、

聖子ちゃん・・・。

終わったよ、千恵子の霊魂は

完全に消えたよ。

もう千恵子の呪いに殺される

人はいなくなる。

俺だけが生き残ってしまった)

龍也は、鞄から写真を取り出した。

(俺の結婚式に使った写真・・・。

変な物、千恵子の霊が消えている。

千恵子は成仏したんだ。

やっと千恵子も安らかに

眠る事が出来る・・・)

龍也は去った。




さらに数日後。

秩父市役所。

「え!?それは本当ですか?

僕、神奈川県庁に転勤に

なったんですか?

わかりました」

龍也は電話を切った。


「星野さん、神奈川県庁に

転勤ですか?良かったですね?」

「松村さん、正直複雑な気持ちです。

やっと秩父の生活にも慣れたのに」

「秩父より横浜の方が都会じゃ

ないですか。

僕は星野さんが羨ましいですよ」

「松村さん、今までお世話に

なりました」

「こちらこそ、もし機会があれば

また秩父に来てください」

「はい、ありがとうございます」







コーポ・秩父。


「え!?貴方それは本当なの?

神奈川県庁に転勤なんて」

「ああ、本当だ」

「せっかく秩父の生活に

慣れたと言うのに・・・」

「そうだな、それに秩父には

元同級生のお墓もあるしな。

時々秩父に来てお墓参り

しないといけないな」

「そうね・・・」





引っ越しの日。


「お~い!梨乃?

車に荷物を全部入れたか?」

「入れたよ」

「それじゃ出発するぞ」

龍也達は、コーポ・秩父を

後にした。

「美佳?梨乃?帰る途中に

もう一度、桜弥神山に行って

みないか?」

「でも貴方、桜弥神山は今

封鎖されているわ」

「そばを通るだけだ。

最後に見ておきたい」



龍也達は、桜弥神山にやって来た。

「凄い桜だな!満開じゃないか!

春でもないのに!」

「そうね、不思議な山ね」



「あれ?星野さんじゃありませんか?」

「ああ、和智さん」

「何処かに行くんですか?」

「転勤が決まって横浜に

行く事になりました」

「そうですか、寂しくなりますね」

「時々秩父に来ますよ。

元同級生のお墓参りを

しないといけないので」

「そうですか、それじゃ

お気を付けて」


龍也達は去った。



和智は、山を見上げた。

(あの日から3日間も燃え続け

その後、桜が満開になるなんて。

本当に不思議な山だな。

”桜弥神山”その名の通りだな。

桜の山だな・・・。

そして、”桜弥”の弥は、

弥栄子の弥だったな。

でも、弥栄子は成仏したから

山の名前も変えないといけないな。

そのまま、桜山でいいかな)






龍也達は、秩父市繁華街を

走っていた。

「いよいよ秩父を離れるぞ」



龍也達の車は、

赤信号で停まっていた。

信号が青になったので

龍也は車を発進させようとした。

その時、急に中年女性が

車の前を歩いて来た。

「危ないな!歩行者信号は

赤なのに何でこの女性は

渡っているんだ!?」


龍也は、中年女性を

じっと見つめていた。

女性は、小さく呟いていた。


「千恵子・・・、千恵子・・・、

彩香・・・、彩香・・・」

周囲の人が中年女性を

見ていた。

「おい?あの中年女やばくないか?

歩きながら独り言言っているぜ」

「関わらない方がいいなぁ・・・」


中年女性は、タクシーを拾った。

「お客様?どちらまで?」

中年女性は行き先を言った。



しばらくして、タクシーは

目的地に着いた。

中年女性はタクシーから降りた。


(え!?更地!?

家が無い!昔住んでいた家が無い!

お母さん、千恵子、彩香と3人で

暮らしていた家が・・・)

中年女性は、住民に聞いた。

「あのう?こちらに家が

建っていたと思いますが?」

「ああ、ここに建っていた家は

20年以上前に

取り壊されましたよ」

「え!?取り壊された!?

ここに私の家が建っていました!

家族も住んでいました!

今何処に居ますか?

私の娘の千恵子と彩香は

何処に居ますか?」

「さあ、知らないですね」


(そんな、せっかく帰って来たのに。

当時住んでいた家が取り壊された

なんて・・・。

千恵子と彩香が何処に居るの?

私の娘たちは何処!?)


更地の上に白い着物を着た

女性が立っていた。

(更地の上に女性!?誰!?)



(あああ・・・、あああ・・・、

あああ・・・、あああ・・・、

帰って来たのね・・・、

母さん・・・、

20年以上前に、私達を捨てて

家から出て行った・・・。

今更帰って来て・・・、

呪い殺してやるわ・・・、

もうこの女は私達の

お母さんじゃない・・・)


「貴女!もしかして彩香!?

彩香なの!?」

「ええ、そうよ、母さん・・・、

いいえ、和子さん・・・」

亡霊になった彩香が

歌い始めた。



「通りゃんせ 通りゃんせ

ここはどこの 細道じゃ

天神さまの 細道じゃ

ちっと通して 下しゃんせ

御用のないもの 通しゃせぬ

この子の七つの お祝いに

お札を納めに 参ります

行きはよいよい 帰りはこわい

こわいながらも

通りゃんせ 通りゃんせ」

「ギャ~~~!」

中年女性の和子は悲鳴をあげ

その場で倒れた。

目を開け口から血を吐いていた。


亡霊となった彩香は

とおりゃんせを歌っていた。



♪とおりゃんせ♪(効果音)

 



 

 

 

天使悪魔より凡人(完)

 

 

 

 

 

 

 

finaleL'Arc~en~Ciel(小説 ending)

 

 

 

 

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●月夜のfantasy的な小説●

 

 

 

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