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      ~ 昼魔の美月 ~

                   (昼魔)

 

 

 

 

   施設から飛び出し、一人孤独に雪の夜を

  彷徨う様に歩く女性美月がいた。

  やがて、美月は賑やかな繁華街に辿り着く。

  そこは裏組織が支配する夜の世界だった。

  美月は、その繁華街で名前美月の様に

  光り輝こうとする。

  美月は昼の世界を捨て、夜の世界で生きる

  決意をするが・・・

 

 

 

 

月がわたしalan(小説 opening)

 

 

 

 

 

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             (小説文)

 

 

 

 

 

 

 

卍 神龍着信音 卍(効果音)

 





高倉のスマホが鳴った。

「高倉さん、竜造寺会長が当店に

お見えになりました」

「わかった、すぐ行く。

五十嵐浩太郎は来店したか?」

「まだです」


高倉がホールにやって来た。

「竜造寺会長、お待ちしておりました」

「高倉、五十嵐浩太郎はまだ

来てない様だな」

「はい、もうしばらくすると

来店されると思います。

本日は、浩太郎の為に

アジア系ホステスを用意して

います。

きっとお気に召すかと

思われます」

「よし、よくやったぞ高倉。

それと、吉原に悪党共は侵入

していないか?」

「今のところそのような情報は

ありません。

もし、悪党共が侵入した場合、

スマホにインストールされている

専用アプリから警報が入ります。

このアプリは、神龍(シェンロン)アプリと

言いまして、我ら竜宗会の関係者の

スマホにしか存在していません。

なので、外部に情報が洩れる事は

ありません」

「ふん、便利な世の中になったな」

「はい」


その時、高倉のスマホが鳴った。


卍 神龍着信音 卍(効果音)

 




「高倉さん、五十嵐浩太郎様が

来店されます」

「わかった」


高倉は電話を切った。

「会長、どうやら五十嵐浩太郎が

来店されたそうです」

「そうか、とうとう来たか。

高倉、今日は竜宗会にとって

大事な日になるぞ。

気合い入れていこう」

「オス!」




ホールに、紳士風の男性が入って来た。

竜造寺と高倉が出迎えた。

「五十嵐様、ようこそ吉原へ」

「竜造寺さんですね、僕は五十嵐浩太郎と

言います。父真三から竜造寺さんの事は

聞いていました」

「さあ五十嵐様、お席へ案内します」


竜造寺は、五十嵐浩太郎をメイン席に

案内した。

「素晴らしいお店ですね、竜造寺さん」

「はい、スナック・ジュリアは

吉原では大きなお店になっています。

多くのお客様からご好評いただいて

おります」

「そうですか」

浩太郎はホールを見渡した。

「五十嵐様、お父様はお元気ですか?」

「はい、元気ですよ、今でも現役の政治家で

令和民政党内でも権力を握っています」

「それは良かったです。

以前からお父様には大変お世話に

なっています。

おかげで、吉原特別区の財力も

かなり強化されております。

これも、お父様のお力あっての

賜物です」


その時、高倉は分厚い封筒を

浩太郎の秘書島田和秀に渡した。


竜造寺と浩太郎が話している時、

複数のホステスがやって来た。


「五十嵐様は、朝鮮女子が

お好みと聞きました」

「ええ、そうですね」

「このホステス達は皆

朝鮮女子達です。

どうぞお楽しみください」

「これはどうも・・・」

浩太郎の周りに

ホステス達が座った。


「それでは五十嵐様、

私はこれで失礼します。

今夜はどうぞゆっくり

楽しんでください」

「これはご丁寧に」


竜造寺と高倉は去った。


その後、ホステスの千尋が

浩太郎の席にやって来た。

「もしかして五十嵐浩太郎様では

ありませんか?」

「はい、そうですが?」

「私、当店No1ホステスの千尋と

いいます。

今日は、私が五十嵐様の

お相手をしたいと思います」

「はぁ・・・」

千尋は、他のホステスを避けて

浩太郎の隣に座った。

「千尋さんですか、綺麗ですね」

「まあ、五十嵐様ったらお上手ですね」

「いえ、その、僕この様なお店

あまり来ないので・・・」

「これからは毎日来てくださいね。

いつでも千尋がお相手しますので」

「それはどうも・・・」

(五十嵐浩太郎、政治家の御曹司。

他の虎の中では大物の虎・・・。

この虎は誰にも渡さないわ。

五十嵐浩太郎は私の獲物よ)






事務所では。


「会長、今回五十嵐浩太郎を

接待する事が出来ました。

これで竜宗会は安泰ですね」

「そういう事だな。

俺と五十嵐真三の絆も

より強固なものになったと

いうわけだ。

まさに竜宗会帝国が出来上がった」

「はい、おっしゃる通りで

ございます。

それに、五十嵐が所属している

令和民政党もしばらくは

政権を維持していく事でしょう」

「ところで高倉、吉原特別区には

朝鮮秘密結社という組織があったな。

そこでは、白頭神聖教という

朝鮮独自の宗教が日本で活動

しているようだが順調か?」

「はい、勿論順調です。

北朝鮮からも多くの人材が

送り込まれています。

彼らが日本人達に布教活動を

しています」

「よし、それでいい」

「でも会長?何故それ程までに

他国の宗教にこだわるんですか?」

「今後、朝鮮半島で有事が起こるだろう。

半島に統一国家が誕生し

日本を征服するかも知れない。

そして、いずれは世界も征服する

かも知れない・・・」

「え?どういう事ですか?会長」

「そのうちわかるさ・・・。

それじゃ俺は帰る、あとは頼んだぞ」

「オス!」

竜造寺は事務所から出た。


(会長はいったい何を言っているんだ?

時々意味不明な事を言う・・・

朝鮮の宗教、白頭神聖教にそこまで

こだわるとは・・・)


ホールでは。


「五十嵐様、これから2人で

デートしませんか?」

「え?デートですか、それは無理です。

僕には婚約者がいますから」

「大丈夫ですよ、婚約者の方は

吉原には来ないでしょ?

2人で歩いてもバレませんよ」

「参ったなぁ・・・」


千尋は浩太郎と腕を組んで

店から出た。

その時、外から美月が

店内に入ろうとした。

美月と浩太郎は目が合った。


「五十嵐様?どうかされましたか?」

「あ、いえ・・・」

「さあ、行きましょ」

「はぁ・・・」


千尋と浩太郎は街中を歩いた。

秘書の島田は車内で待っていた。

(浩太郎様、大丈夫かな・・・。

婚約者がいるのに・・・。

真三様に知れると大変な事に

ならないかな・・・)




(あの紳士風のお客様・・・

とても優しそうな顔をしていた・・・

千尋さんと腕組んでいたけど・・・)


美月は、浩太郎の事を気にしていた。

美月のところにホストの春馬が

やって来た。

「美月さん、7番席のお客様から

指名が入りました」

「あ、はい、今行きます」

「あのう?美月さん・・・」

「はい?」

「いえ、その、今日も綺麗ですね」

「ありがとう、春馬さん」

美月は、7番席に向かった。


(美月さん、本当に綺麗だな・・・)




その頃、千尋と浩太郎は、

街中を歩いていた。

「ねえ?千尋さん。

先程店の出入り口にいた

ホステスさんなんだけど

名前はなんて言うんですか?」

「教えません」

「どうしてですか?」

「五十嵐様は今、千尋とデート中

なんですよ。

他のホステスの事は

考えないで下さい。

千尋の事だけを考えて下さい」

「すみません・・・」


突然、千尋が浩太郎の腕を

掴まえて、物陰に隠れた。

「どうしたんですか?千尋さん」


千尋は何も言わず黙ったまま

浩太郎を見つめていた。


「千尋さん?」

「五十嵐様、いえ、浩太郎様。

千尋、本気で浩太郎様の事

好きになりました」

「え?」

千尋は突然浩太郎にキスをした。

「ちょっと、千尋さん」

「千尋は本気です。

本気で浩太郎様の事

好きになりました。



浩太郎様、千尋を妻にして

貰えませんか?」

「それは出来ませんよ、千尋さん。

僕には既に婚約者がいますから」

「それって政略結婚ですよね?」

「え?どういう事ですか?」

「政治家の方って、殆どが政治家の

子供同士の結婚が多いと

聞いた事があります。

浩太郎様の婚約者さんだって

政治家の娘さんじゃないですか?

それって政略結婚じゃないですか?

本当の愛ではないと思います。



結婚とは、心から愛した相手と

するのが正しいと思います」

「千尋さん、確かに僕たちは

政略結婚ですが、僕は婚約者を

本気で愛しています。

それは本当です」

浩太郎は真顔になった。


「浩太郎様って素直で真面目な

方ですね。

そんな人は注意が必要ですよ」

「それはどういう事ですか?千尋さん」

「ここは吉原ですよ。

私の様な美人ホステスは

沢山います。

彼女たちを求めて

多くの男達が集まるんです。

男達は美人ホステスの美貌に

惚れてしまい、いくらでも

お金を落とすんです。

気付いたら好きになった

ホステスに一生貢ぐ男だって

いるんですよ。

その為なら、恋人や奥さんも

平気で捨ててしまうんです。

きっと、浩太郎様もそうなる

かも知れませんよ」

「失礼ですが、僕はそんな男では

ありませんよ。

僕は一途に婚約者を愛しています。

他の女性を好きになる事は

ありません、失礼します」

「あ・・・」


浩太郎が去った。


(フフフ、さすが御曹司だわ。

世間の事なんて何もわかってない。

この吉原がどういうところなのかも

何もわかっていない。

だからこそ、そんな男は

騙しやすいのよ。


見てなさい、五十嵐浩太郎・・・。

貴方はいずれ他の女に惚れ

その女の為に身を捧げる

つまらない男になるわ。

父親の力だけで今の地位に

のし上がった世間知らずの

お坊ちゃま・・・。



全部冗談のつもりで言ったのに

あんなに本気になっちゃって。

浩太郎、あんたみたいな

世間知らずのお坊ちゃまなんて

興味無いのよ。

あんたが御曹司でお金持ちだから

誘っただけよ・・・お馬鹿さん)




その頃、ホールでは。


「美月ちゃん?美月ちゃんってば」

「あ、はい・・・」

「どうしたの?今日の美月ちゃん

変だよ、何かあったの?」

「いえ、何でもありません。

ちょっと考え事を・・・」

美月は客に酒を注いだ。


(私、どうしたんだろう・・・。

先程の千尋さんと腕を組んでいた

紳士風の男性の事ばかり

考えている・・・。

初対面なのに・・・)






♪一緒に・・・♪MAX(挿入曲)

 

 

 

 

 

 

continues・・・

 

 

 

 

悲しみは雪に眠るalan(小説 ending)

 

 

 

 

 

 

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●月夜のfantasy的な小説●

 

 

 

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