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~ 昼魔の美月 ~
(昼魔)
施設から飛び出し、一人孤独に雪の夜を
彷徨う様に歩く女性美月がいた。
やがて、美月は賑やかな繁華街に辿り着く。
そこは裏組織が支配する夜の世界だった。
美月は、その繁華街で名前美月の様に
光り輝こうとする。
美月は昼の世界を捨て、夜の世界で生きる
決意をするが・・・
♪月がわたし♪alan(小説 opening)
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(小説文)

スナック・ジュリアの事務所。
「なに?浩太郎が美月を
アパートまで送った?」
「はい、間違いありません」
(浩太郎、完全に美月に惚れたか。
そのうち、美月を引き取る可能性が
あるかも知れない。
美月は、ジュリアのNo1ホステスだ。
美月でかなり稼ぐことが出来るのに
浩太郎に取られるのはまずいな。
何とかしなければ・・・)
「おい、引き続き浩太郎と
美月を監視しろ。
絶対に目を離すな」
「オス!」
組員は事務所から出た。

五十嵐邸では。
浩太郎は、父真三と会っていた。
「浩太郎、吉原の様子はどうだ?」
「順調です、竜造寺は今後も
お父様とは良い繋がりを持ちたいと
言っていました」
「そうか、それは安泰だな」
「はい、それでは失礼します」
「ちょっと待て、浩太郎」
「はい?何でしょうか?」
「お前、余程スナック・ジュリアという
店が気に入っている様だな。
瑠璃子から聞いているぞ」
(あの女弁護士・・・)
「はい・・・」
「好きなホステスでも出来たか?」
「いえ、その様なホステスはいません」
「そうか、でも瑠璃子の話では
ホステスと毎晩デートを
しているそうじゃないか?」
「それは・・・」
「いいんだよ、隠し事しなくても。
そのホステスは美人か?」
「お父様、その様な話は好きでは
ありません」
「いいじゃないか、男同士なんだから」
「僕には婚約者がいますので」
「一応、そのホステスはキープ
しておけばいい」
「キープ?どういう事ですか?」
「もしもの時にキープしておけばいい」
「おっしゃっている事がわかりません」
「実はな、瀬川とは最近気が合わないんだよ」
「瀬川政太郎先生の事ですか?
友梨香さんのお父様の」
「そうだ、政界ではよくある事だ。
お互い意見が合わなくなっているんだ。
これでは、同じ政党内であっても
今後の政党運営が厳しくなる事は
避けられないんだ。
我々令和民政党は、都市開発に
力を注いでいる。
特に京浜地区にな。
京浜には、吉原もある。
海外との貿易にもいっそう
力を入れている。
だが、瀬川はそれに反対し
始めたんだ。
特に、韓国との貿易協定にも
反対している。
このままでは、令和民政党は
崩壊してしまうだろう。
「そうなると、瀬川家と縁結びに
なる事も難しくなる」
「お父様、つまり僕たちの結婚にも
影響するという事ですか?」
「そういう事だ、浩太郎」
「わかりました、失礼します」
浩太郎は書斎から出た。

その頃、瀬川邸では。
「お父様!?今何て言いましたか!?」
「だから、五十嵐浩太郎君との
結婚は白紙になるかも
知れないという事だ、友梨香」
友梨香は、父政太郎と口論に
なっていた。
「お父様が、五十嵐真三先生と
上手くいっていないのは
仕方ない事だと思いますが、
それで浩太郎様との結婚は
白紙になるって納得いきません!
私は浩太郎様を愛しています!
お父様達の仲がどうなろうとも
私は絶対に浩太郎様と
結婚します!
私達はお父様達の道具では
ありません!」
「友梨香!ワガママを言うんじゃない!」
「何がワガママなんですか!?
愛する人と結婚するのは
当たり前じゃないんですか!」
「とにかく、浩太郎君との結婚は
無しになるだろう!」
「嫌です!私は浩太郎様と結婚します!」
「おい!友梨香を部屋に監禁しろ!
外に出すな!」
「承知しました、旦那様」
「酷いです!娘を監禁するなんて!」
友梨香は監禁された。
(浩太郎様・・・、浩太郎様・・・)

スナック・ジュリアに
玲子がやって来た。
「お客様?何か?」
「私は、スナック・ミヅキの店長の
玲子よ、この店のホステスで
美月がいるはずよ。
会わせてくれない?」
「今、美月は他のお客様を
接客していますので」
「それじゃ待たせてもらうわ」
「それは出来ませんね、玲子様」
高倉がやって来た。
「あら、高倉さん」
「ここは、女人禁制ですよ。
男の客のみを対応していますので」
「娘に会いに来たのよ、美月に会わせて」
「それは出来ません、玲子様。
美月は、うちの大事なホステスです。
貴女様に引き抜かれたくありません」
「勘違いしないで高倉さん、
私の店で美月を働かすつもりはないわ。
美月を引き取りに来たのよ。
しばらくは、私の自宅に置いて
それから吉原から出すわ。
美月を、こんな危険な街に置く
訳にはいかないのよ。
美月は、日の光が届く環境で
住まわせるわ」
「一度、娘を捨てた玲子様が
そんな事する資格はあるとは
思えませんね。
どうせ、また捨てるか
ホステスとして使うだけじゃ
ありませんか?」
「いいから美月に会わせて!
貴方の側に置く訳にはいかないのよ!
貴方はいちばん危険な男だからね!」
「この女を外につまみ出せ」
「オス」
高倉は組員に指示した。
「ちょっと!放してよ!
美月は渡さないわ!」
玲子は無理やり外に出された。
外には別の組員が立っていた。
「玲子様、こちらでしたか。
会長から連れ戻す様に言われました」
「帰らないわ!美月を連れて行くまでは
帰らないわよ!会長にそう伝えて!」
「それはいけません」
「放してよ!」
玲子は車に乗せられた。
高倉は、メイン席の美月と
浩太郎を見ていた。
(浩太郎、美月は渡さないぞ。
美月は俺の物だ。
誰にも渡す訳にはいかない。
勿論玲子にもな・・・)
ホステスの千尋がやって来た。
「秀ちゃん、また美月を見ているの?」
「千尋、仕事しろよ」
「最近仕事しても面白くないわ。
浩太郎からは全くご指名がないし、
美月にNo1を奪われるし・・・」
「仕方ないだろう、美月に負けたんだ。
悔しければ奪い返せばいいじゃないか?」
「そんな簡単にいかないわ。
一度名声を失えば、そこから挽回するのは
難しいものだわ。
毎晩、一般客の接客ばかりやって
悲しいわ」
「それじゃジュリアを辞めて
他の店に行くか?千尋」
「やだぁ、別に辞めるなんて
言ってないわ!
秀ちゃん最近美月ばかり可愛がって
いるから、たまには私の事も
可愛がって欲しいだけよ」
「お前が再びNo1になったら
考えてやるよ」
「もう、ケチなんだから」
千尋は去った。
美月は浩太郎と店を出た。
「浩太郎様、新年が明けましたね」
「そうだね、今年が良い年になるな。
美月にも会えたし」
遠くで組員が美月達を監視していた。
「そうだ、最近新しいプタネタリウムが
出来たんだ、行ってみようか?美月」
「はい!行きたいです!
私プラネタリウムの行った事
ありません。
一度行ってみたいと思って
いました」
「もしもし?高倉さん、
美月と浩太郎がプラネタリウムに
入りました」
「わかった、そのまま尾行しろ」
「オス」
「うわぁ、綺麗ですね」
「そうだな、実は僕も初めてなんだ」
「そうだったんですか?」
「うん、親が厳しかったから
連れて行って貰ってなかったんだ。
いつか、好きな人は出来たら
行きたいと思っていたよ」
浩太郎は、美月の手を握った。
「浩太郎様?」
「僕は本気で美月が好きになった。
もう放したくない。
いつまでも一緒に居たい」
「私もです、浩太郎様と一緒に
居たいです。
もし許されるのであれば・・・」
「別に誰からも許して貰おうなんて
思わないよ。
許してくれるのは神様だけだ」
「・・・」
美月と浩太郎は、
プロネタリウムから出て来た。
「浩太郎様、ありがとうございます。
とても素敵でした」
「礼なんて要らないよ。
美月が喜んでくれたらそれでいい」
その後、2人は夕食を食べた。
「すっかり遅くなったな。
アパートまで送るよ」
「でもご迷惑では・・・」
「そんな事ないよ」
2人は手を繋いでアパートに
向かった。
組員は2人の跡を付けた。
「最近また吉原は騒々しくなったな」
「はい、組員の方は銃に撃たれて
亡くなったらしいです」
「そうか、本当に物騒だな。
いつまでもこんな危険な場所に
美月を置いておけないな。
なんとかしないとな」
「浩太郎様、私の事はいいです。
私は浩太郎様が心配です。
もし、浩太郎様の身に何か
あったら、私・・・」
「僕の事はいいよ。
とにかく美月が心配だ」
「・・・」

アパートが見えて来た。
「浩太郎様、ありがとうございます。
あとは独りで帰れます」
「美月・・・」
「はい?」
浩太郎は美月を抱き締めキスをした。
「・・・!」
美月は驚いた。
「美月・・・、君が好きだ・・・」
「浩太郎様・・・」
「いつか必ず君をここから
連れ出すよ、必ず」
「浩太郎様、それはとても危険ですよ。
止めた方がいいと思います」
「危険だからこそ君を連れ出すんだ。
僕の危険なんてどうでもいい。
絶対に君を守る。
それじゃ、おやすみ、美月」
浩太郎は去った。
美月は103号室にやって来た。
玄関付近に高倉が立っていた。
「おかえり、美月」
「店長!?」
「見たぞ美月、浩太郎とキスしていたな」
「・・・」
高倉は突然美月に腕を掴まえた。
そして部屋に入った。
「店長?何を?」
「美月、お前をあの男には
絶対に渡さない。
お前は俺の物だ」
「え?」
高倉は美月に襲い掛かった。
「キャ~~!止めて下さい!」
「うるさい!黙れ!」
高倉は美月の服を破いた。
「キャ~~!」
「飢えたお前を助けた恩を
忘れたとは言わせないぞ!
お前は一生吉原で暮らす事に
なるんだ!
お前には太陽の光が
当たる場所は似合わないんだよ!
吉原の様に太陽の当たらない
場所で光輝いている方が
お似合いなんだよ!」
「・・・!」
continues・・・
♪悲しみは雪に眠る♪alan(小説 ending)
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●月夜のfantasy的な小説●
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