今日はイギリスのKestrelです。

ただ一枚の名作を残し消えていったグループ。

ギターのDave Blackがサウンドの中心だったようで、1st発売後に彼がSpiders From Marsに参加することになり脱退したことで解散してしまったそうな。

キーボードのJonh CookはSlack Aliceというグループにも同名のクレジットがあり、同姓同名の別人と言われていましたが同じ人だということで最近は落ち着いているようです。

サウンドはいかにも英国っぽいですが憂いの無い爽やか系で、ドライブにもピッタリ。

切れのいいギターと安定したリズム隊、時としてサウンドの中心となる荘厳なメロトロンが多くのプログレファンの心をつかんで離しません。

ブリティッシュ好きにも絶対にお勧めの一枚です。

なんで当時売れなかったの?と思わずにいられないほどの完成度。

オリジナルはプレスが多くないこともあり今でも高値安定です。

Porky Pecko刻印もあり、音質も極上。

プロも盤はジャケットの嘴が銀色らしいのですが私は未だに見たことがありません。

テストプレスは一度聴いたことがありますがそれほど魅力的な音質ではなかったので購入には至らず。

通常出回っているものはMatrixが2なので、1はあまりカッティングが上手くいかなかったのかもしれません。

当時Matrixのことをそれほど気にしていなかったので試聴したテスト盤のMatrixを確認してなかったのが悔やまれます。

CD再発は日本のテイチクが初で、これによって内容の良さが知れ渡りさらに値段高騰に拍車がかかったそうな。

かくいう私も最初に聴いたのはこのCDで、学生時代にいつかはオリジナルを!と思っていたものでしたが、学生時代に当時ではかなり安価な価格で見つけるも華麗にスルーしその後10年以上お目にかかれず、人生の中で一番長い後悔をした思い出深いアルバムです。