「ホームモンテッソーリのお手伝い」をご受講いただいている方々からよくいただくご質問に以下のようなものがあります。
「何のおしごとを準備していいか分かりません」
このようなご質問をいただく度に、拍手を送りたい気分に包まれるます。
…というのも、娘の幼児期。
母自身は、何を用意していいか分からないという気持ちよりも先に、自分がやらせたいものを準備しがちだったからです。
そうではなく、子どもに何を準備していいか分からないと立ち止まることが、まず素晴らしいと思うのです。
幼児期のおしごと、何を準備する!?
モンテッソーリ教師たちは、日々子どもの観察を通じてどのようなものを用意するのか。
手法は色々とあると思いますが、特に幼児期のお子さん達の場合、意識したいのは「スキル」だと感じます。
「自分で着る!」
と言って、洋服のボタンを留めようと頑張っているけれど、なかなか上手くできず癇癪を起してしまう。
「自分で食べる!」
と言って、スプーンを口に持っていくけれど、上手に掬えずお腹はペコペコ。
そんな姿が、日常で見られたなら、それはおしごとのチャンスです。
今、子どもがどこに困難を抱え、どのようなスキルを必要としているのか…。
そんな観察をヒントに、おしごとを準備をすることが効果的です。
学童期のおしごとは、どうする!?
そして、もしこれが学童期のお子さんだったら…!?
ある程度身辺自立が出来ているこの時期は、もうそれほど目立った「スキル」の必要性は感じないからかもしれません。
だとしたら何に注目するか。
我が家のホームモンテッソーリを振り返ってみると、この時期娘にとって最も有効だったのは、「興味のあること」。
もしそれが「宇宙」だとしたら、その興味のあるトピックを使って、それぞれの分野に広げてみるのがおススメです。
- 言語教育⇒太陽系の惑星の名称を漢字で書いてみて、それぞれの漢字と意味を繋げてみる
- 算数教育⇒惑星の大きさの比較をする
- 理科⇒ベランダで黒と白の画用紙に太陽の熱をあて吸収速度を比較する
- 社会⇒宇宙の誕生から現代までをタイムラインにする
お子さんのおしごとの準備の際、迷った時は…。
「スキル」と「分野」。
これらのキーワードを意識してみると、少しヒントが見えてくるかもしれません。
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大人にも子どもにも大切なモチベーション。
内発的動機を大切にするモンテッソーリ教育の強みを改めて感じます。
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