前回の記事の続きです。
あれほど長い時間リサーチをして決めたはずのアメリカの博士課程進学。
まだ学期は始まっていなかったとは言え、願書出願から実際コースが始まるまでの時間、多くの方々にお世話になってきました。
- 出願についていつも驚異的なスピードでどんな質問にも答えてくれたアドミッション・カウンセラー
- 教育学部全体について教えてくださった学部長
- そしてコース選択や博士論文のトピックについて等何度も相談に乗ってくれたプログラムディレクター
特にディレクターとは数えきれないほどメールのやりとりを交わし本当にお世話になりました。毎年夏には母国の韓国に帰国するということから、来年の夏はソウルか東京で会おうという約束まで交わし…。
今回の決断を伝えることが何よりも申し訳なく、何度も気持ちが揺らぎそうになりながらも、結局正直な想いを吐露しました。
そして返ってきた言葉は…。
「正直に話してくれてありがとう。でも来年会う約束は変わらないよ。」
という、想像もできなかった一言。
余計に申し訳ない気持ちでいっぱいで、今回の決断が本当に正しかったのか悩みました。
それぞれの担当者にお礼とお詫びのメッセージを送り、こうして母の2日間のEd.D.(Doctor of Education)生活は終了となりました。
支払った授業料は3日後には全額返金され…。
願書出願の際にお世話になったアドミッション・カウンセラーからは、今年のプログラムの合格率は2割ほどだったと聞きました。
後ろ髪引かれる思いながらも、家族の次にまず報告したのはアメリカにいる友人。
この2年間、母のプログラム選びに伴走してくれ、自身も博士を終えたばかりの友人です。
「モンテッソーリのリサーチを進めるには、研究結果の分析や解析、これから学ばなければならないスキルが山ほどあるのに…。」
正直、母にとっては学位そのものはどうでもよく、日本にいながら、仕事を続けながら学べる場所が欲しかったのです。『ホームモンテッソーリのお手伝い』を受講してくださっている方々とやり取りをさせていただいていると、皆さん、本当にお忙しい中でも、多くの方がモンテッソーリ教育という今までの自分の持ち合わせる価値観とは180度違う新たな教育法について1つでも多くを学ぼうと必死です。
そんなお姿が行間から伝わってくるたびに、羨ましくもあり、どこか自分自身が努力を怠ってるような気がして、母にとっては博士課程進学というのは最も自然な流れのような気がしていました。しかし、今回出願した2校のうち1校はすでに辞退届を出しており、そしてもう1校はまさかの退学。
そう肩を落とす母に返ってきたのは、友人からの意外な言葉。
次回また綴ってみたいと思います。
◆◆
手元に残ったこのクラスの課題図書は、今後も何度も見返すことがありそうです。平易な英語でありながらも、教育改革におけるデーター活用の大切さを教えてくれた1冊。学期開始前に、母にしては珍しく1日で読み切ることができた思い出の書籍です。
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