所狭しと並べられている我が家の算数教具。
「教具棚」という名のカラーボックスと、黒板が設置された狭い狭いおしごと部屋(笑)。
モンテッソーリスクールとは似ても似つかない空間ですが、娘はこの狭い空間でたくさんの学びを展開してきました。
ホームモンテッソーリを始めた当初は、ネットで見る海外のホームスクール家庭の真似事状態。
子どもの発達や興味よりも、まずは親がやらせたいもの。
そんな滅茶苦茶な状態でした。
あれから10年。
彼女が一番行ったおしごとといえば、やはりモンテッソーリの算数教育。
金ビーズで1問解いている間に、算数のワークだったら10問は解けたであろうと想像すると、果たしてビーズを何度も数えたり、等間隔で並べたりすることに、どれだけの意味があるのか分からなくなる時もありました。
ビーズを一生懸命数える4歳の頃のYuzy
11歳になっても一生懸命数えるYuzy(笑)
その度に思い出すのは、我が家のバイブルであるMichael Duffy先生のこの言葉。
最終章に「保護者の方へのお願い」という章が設けられています。
私は、モンテッソーリの算数カリキュラムを信頼していただきたいと思います。そして、子どもの成長や脳の成長を犠牲にしてまで、たくさんのワークブックを使ったり、たくさんの宿題を課したりして、あなたのニーズに応えようとしないでいただきたいのです。
たくさんのワークを使い、たくさんの宿題を行ってきた私たち保護者にとって、モンテッソーリ教育とは未知のもの。自分が経験していないことを、大切な我が子に与えるのは、非常に勇気のいることかもしれません。
最近でこそ「おうちモンテ」という言葉が定着するくらい、ホームモンテッソーリは珍しいものではなくなりましたが、我が家がスタートした10年前は国内では周りに実践されているご家庭は、ほとんど見当たりませんでした。
正直、娘は実験台だったと言えるかもしれません。
しかし、小学校生活の最高学年となった彼女を見ていると、決して天才肌でなくても、自分の学びに芯を持ち、常に前向きに向き合う姿を見ていると、やはりこの教育法を親子で信頼したからこその結果だと感じています。
ただ、いくらモンテッソーリ教育が素晴らしいと美辞麗句を並べ立てても、やはりこれは経験してみないと分からないことなのかもしれません。これほどこの教育法に傾倒していても、どこか懐疑心を持つことも多かったこの10年。その度に、モンテッソーリアンのメンターたちと何度もやりとりをし、納得がいくまで会話を重ねた時間は、今となっては母にとっての宝だと感じます。
かつてのような教具の出番はほぼなくなっている我が家ですが、母にとってのモンテッソーリ教育が特別なものであるように、娘にとっても非常に大切なもの。最近は、教具に触れる時間と言えば、クリーニング時間のみなんていうことも珍しくありません。
さっぱりキレイになった分数教具♡
けれども、やっぱり教具はまだこの場所に置いておきたい。そう、思ってしまいます。
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今朝の朝読は大学院の課題図書のこちら。
「すべての子どもに必要な7つのライフスキル」という副題が付けられています。
幼児教育全般に通じる読みやすい1冊です。
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