モンテッソーリ教育と評価!? | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

 
小旅行から帰宅しました♡
近場でも、ホテルの部屋からの風景に身体も心もリフレッシュ。
いただいているホームモンテッソーリのお手伝いのご質問は、「回数無制限コース」の方々は1週間以内に、「月1回コース」の方々は2週間以内に順次お返事させていただきます。
 
さて、帰宅してまず最初に取り掛かったのは大学院の課題から(笑)。
現在、アメリカの大学院にて「モンテッソーリ教育における観察」というクラスをオンラインで受講中の母。
テストも成績も存在しないモンテッソーリ教育。
だからこそ、モンテッソーリ教育というと、どこか「評価」も無縁と感じられるかもしれません。
 
しかし、実際にはモンテッソーリスクールではこの「評価」が絶え間なく行われています。
 
今日はこのモンテッソーリ教育における評価について少し綴ってみたいと思います。
 
そもそも評価って何!?
 
評価というと、皆さんは何を想像しますか。母は、学生時代の「定期テスト」をまず最初に思い出しました。これらとは無縁と思われるモンテッソーリスクールですが、実際には日本の学校と比較すると、モンテッソーリスクールにおける「評価」は実は頻度も高いもの。
 
なぜなら、モンテッソーリ教育における評価は、「成績」という数値的なものではないからです。
 
だったら、何なのか。
 
モンテッソーリ教育における評価とは、子どもの現在の立ち位置、学習状況、モチベーション、そして次のステップなど、今後の子どもの学びの路線のヒントとなるものを総称したものを指します。
 
そしてこの「評価」とはモンテッソーリスクールのみならず、ホームスクールにおいても絶えず行われています。教科書を1ページ目から順に読んでいく学びとは違うモンテッソーリの学び。カリキュラムに子どもを合わせるのではなく、子どもにあったカリキュラムを展開するためには、まず子どもの立ち位置を把握することが必要なのです。
 
 
評価はなぜ必要!?
 
モンテッソーリ教育は完全なるオーダーメイド教育です。それぞれの子どもが学ぶ速度も違えば、時には順序も内容も異なります。それぞれの子どもに必要なものを見定め、そして興味に合わせた学びを提供するためには、子どもが何に興味を持ち、現在どこの立ち位置にいるのかを正確に判断することが大切になってきます。
 
それを可能にするのは「観察」。
 
モンテッソーリ教育では観察こそが評価に当たります。テスト問題を作成し、子どもに解かせるよりも、今目の前で起きていることをじっくりと観察し、何が理解できていて、どこに難しさを感じているか。モチベーションは感じられるか。そんな総合的な情報を観察を通じて得ることで、モンテッソーリガイドたちは次に通るべきステップ、おしごとを決定していきます。
 
 
モンテッソーリスクールで行われる評価とは!?
 
観察を通じて子ども達の評価を絶えず繰り返すモンテッソーリガイドたち。子ども達の思考プロセスに触れることで、様々な評価を下していきます。もし、算数の教具で間違えてしまったとしたら、それはおしごとのプロセスの理解が乏しかったのか。それとも、単純にビーズを数え間違えたのかなど。また、3段階の名称練習では、子どもが何を知っていて何を知らないか。そんなことも、「テスト」というペーパーベースではなくても、モンテッソーリガイドたちは常に評価をしています。
 
ただ、これらの評価とは決して子どもに「〇」「×」を付けるためではなく、次への学びを計画するために使うもの。現在の立ち位置を把握することで、次に必要なものを準備することが出来るのです。
 
モンテッソーリガイドの行う観察・評価の根底にあるのは「子ども達一人ひとりの自然な発達に目を向ける」ということ。誰かと比較したり、競争したりするのではなく、その子だけにフォーカスするのが、モンテッソーリ教育の美しさだと感じます。
 
テストという評価だけでは、子どもの人格をすべて評価することは出来ません。
けれども、観察という評価を通じて見えるものは沢山あります。
 
我が家では、やはりこのモンテッソーリ教育における評価軸を母の心の中に置いておきたいと思います。
 
◆◆
 
今朝の朝読はこちら。
「マインドフルネスのおススメ書籍を教えてください」という受講生の方のご質問より久しぶりに手にしたこちらの書籍。大学院のモンテッソーリのコースでも、自分自身を振り返りジャーナルをつけたり、活動を用意したりと色々と行ってきましたが、この本は日頃行っていることに注意を向けて行うため、特別な時間も準備も要らないのがおススメです。和訳も読みやすく気にっています♡

 

 

「モンテッソーリのホームスクーリングーある家族の物語ー」でお馴染みのSusan Mayclin Stephenson氏の「モンテッソーリとマインドフルネス」もおススメです。「今に焦点を合わせる」というこのマインドフルネスの実践は、20世紀初頭にモンテッソーリ女史がローマのサン・ロレンツォのスラム街で開いた子どもの家の活動の中にも存在していました。発達段階に合った活動、自分で選んだ活動を通じて、中断されないような時間を保障すること。これこそが、マインドフルネスの活動だったのだと改めて気付かされます。

 

 

 

メモ 現在ご提供中のサービス。
矢印ホームモンテッソーリのお手伝い(「回数無制限コース」「月1回コース」の有料メールサポート)
矢印ホームモンテッソーリスクール(メールサポート会員専用、未就園児・幼稚園・小学生のモンテッソーリのおしごとサイト)

手紙お問い合わせはこちらより

 

地球 TODAY's ホームモンテッソーリスクラス
右未就園児クラス:手で移してみよう(2)(日常生活の練習)

 

ご訪問、誠にありがとうございますハート