今学期の大学院のクラスは、すべてモンテッソーリ教育学科に在籍する学生たちの必修授業となっています。そのため、クラスメートは全員がモンテッソーリスクールに勤務するモンテッソーリガイド。母一人だけがまたしても例外です^^;
彼女たちと話をしていると、いつも話題に上がるのは「保護者からの質問」について。
特にアメリカでは、「モンテッソーリのエレメンタリーと通常の小学校の比較」についての質問が非常に多いといいます。
「本当にモンテッソーリで大丈夫!?」
確かに、モンテッソーリ教育を受けてきていない保護者にとっては、「モンテッソーリ教育で大丈夫なのか」と感じてしまう部分も当然あるのでしょう。しかし、彼女たちはこの比較自体がナンセンスだと声を揃えます。
なぜなら、モンテッソーリ教育とは非常に型破りな教育法だから。
ここに従来の手法を当てはめても、何も答えは見つからないというのです。
モンテッソーリ教育とは、頭の良い子を育てることを目的とした教育でもなければ、成績を上げるためのメソッドでもありません。モンテッソーリ女史が目指したのは、子ども全体の発達の支援であり、そのために従来の教育で用いられてきた大人主導の手法、机と椅子に縛り付ける時間、テストが基準となっている成績など、発達を阻害するものはすべて取り除いたものがモンテッソーリ教育でした。
ここに従来の要素を持ち込み、比較をしても、構成要素が違うのだからそもそも比較のしようがない。
かつての母も、新学習指導要領とモンテッソーリのエレメンタリーのマニュアルを照らし合わせた時間もありました。しかし、特に家庭におけるホームモンテッソーリの場合は、娘の興味に合わない以上、モンテッソーリのマニュアルに記載されているおしごとは触れることすらないという現実を踏まえると、そもそも一体何のための比較なのか…。
そう気づくまでに随分時間を要した気がします。
11歳の娘のモンテッソーリ流学び方!?
オンライン授業が続いたこの時期、娘は宿題はさっと終わらせ、ひたすらリサーチを繰り返しています。
果たしてそれが学校の授業で今後習うことがあるのかすら分かりませんが、気になったことは、とことん調べる。目の前の時間だけではなく、古代まで遡って時代を行ったり来たりする。
こんなリサーチの手法が彼女のデフォルトになっています。
やはり、これはモンテッソーリ女史が提唱したコスミック教育に触れてきたからなのでしょう。
テストも成績も関係ない、誰かの評価のための学びではなく、自分のための学び。
好きなことを好きなだけやっているのだから、これが一見勉強に見えても、または努力に見えても、それは彼女にとってのご褒美なのだと思います。誰かに与えてもらうのがご褒美ではないということを、母自身、モンテッソーリ教育を知って初めて理解出来た気がします。
世の中にはモンテッソーリ教育以外にも、素晴らしい教育が沢山存在しているはず。
ただその素晴らしさは、それらとしっかり向き合い、学んだことがない母には、残念ながら分かりません。
我が家が、これほどまでにモンテッソーリ教育に心奪われるのは、やはり今まで向き合ってきた時間があるから。
今年12歳となる娘は、モンテッソーリが定めた24歳という年齢のちょうど折り返し地点を迎えます。
まだまだ開けたことのない扉ばかりのモンテッソーリのセカンダリー。
変わらず残り半分も黒子という名の伴走者でありたいと思います。
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モンテッソーリの小学校の核ともいえるグレートレッスン「文字のはじまり」「数のはじまり」についてのご質問をいただき、今朝はこちらの書籍を振り返り。グレートレッスンに直結するともいえる和書による書籍。とてもおススメです。また機会を見て、レビューをしたいと思います。
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