- 子どもが集中しません
- 兄弟間で邪魔し合います
- お片付けが出来ません
- ガサツなのが気になります
- 手先が不器用です
では、なぜ「モンテっ子」たちにはこのような姿は見られないのでしょう。
実際には見られないのではなく、園生活を送るうちに、どんどんと正常化していき、どこか私たちの中では「完成形」の子どもの姿が「モンテっ子」として頭にあるのかもしれません。
では、どうすれば我が子が少しずつ正常化していくのか…。
個人的にはモンテッソーリ教育にはこれらを解決してくれる魔法のアイテムがあると感じています。
それは「ワークマット」と呼ばれる「絨毯」です。
このブログでも何回も綴ってきていますが、この絨毯は我が家のホームモンテッソーリにおいてはなくてはならないアイテムです。
そして、なんと上記のお悩みはこの絨毯が解決してくれることが多々あるのです。
子どもが集中しません
絨毯を使用することで、子どもたちの作業スペースが明確になります。モンテッソーリガイドたちは「子どもの知的空間が保たれる」という言い方をよくします。あちらこちらに、様々なものが散在していると、それだけで気が散り、なかなか目の前のものに集中できません。あらかじめ、自らのスペースを絨毯で区切ることで、子ども達はしっかりと目の前のものに向き合うようになるのです。
兄弟間で邪魔し合います
お互い大好きな兄弟だからこそ、ついつい相手にはちょっかいを出したくなるもの。けれども、絨毯でそれぞれの作業スペースを確保することにより、年上だけではなく年下の子も、自分のスペースがしっかりと守られます。絨毯の上はそれぞれのスペースであること、相手のスペースは必ず尊重することというお約束をもとに、絨毯の上でおしごとをすると、お互いそれぞれのスペースを守りたいがゆえに、相手のスペースを自然と守ることが出来るようになったというご報告をたくさんいただいています。
お片付けが出来ません
レゴなど細かなピースが沢山あるものを、驚くほど広範囲に広げてしまうと、大人でも片付けは大変なもの。ダイナミックな遊びは素晴らしいですが、やはり「出してからしまうまで」を1つの区切りと見なしたとき、片付けのシステムありきの遊びを大人は提案したいもの。その時に、絨毯という囲いがある中で作業が出来れば、子ども達は自然と片付けが出来るようになります。
ガサツなのが気になります
プラスチックのオモチャ等、雑に扱っても壊れることがなければ、「丁寧に扱う」といった経験をあまりしたことがないのかもしれません。モンテッソーリの絨毯は、まず初めにどのようにこの絨毯を扱うかを理解するところから始まります。絨毯の持ち方、広げ方、たたみ方など、まず大人がしっかりとお手本を見せ、初めて子ども達は絨毯を扱うことが出来るようになります。一見単純に見える絨毯のたたみ方ですが、身体的なコーディネーションが必要となります。このようなコントロールを経験することで、子ども達は思う存分身体を動かすだけではなく、コーディネーションが必要であることを学んでいきます。
手先が不器用です
幼児期のお子さんはまだ手が完成していない時期のため、個人差が非常に大きいと言えます。しかし、絨毯をしまう際に、左右が均等になるように手先をコントロールし、端を揃えてしっかりと巻くためには、自らの手先のコントロールが大切となってきます。このような動きを何度も経験していくうちに、最初は上手に巻けなかったのが、どんどん美しく巻けるようになってくると、それだけで自己肯定感も育っていきます。
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モンテッソーリ園ではこのような美しい絨毯が使用されていますが、「作業スペースの確保」という意味では、薄いラグでも直立できる絨毯でもお子さんの年齢や用途に合わせて使用出来れば問題ないと思います。我が家も、残念ながらスタンドはないため、所狭しとトップ写真のように置いてあります^^;
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