ホームモンテッソーリのお手伝いをさせていただいている中で、受講生の方々のお子さんと同じころの娘の様子を見返すことがよくあります。このブログを検索することもあれば、当時の記録を読み返すことも。時には驚くほどよく記憶していることもあります。
特に娘が3歳前後の頃、当時母が繰り返し使用していたフレーズがあります。
それは
『なぜ我が子は正常化しないのか!?』
というフレーズ。
今思い返すと、あの頃は「正常化」というモンテッソーリの用語の理解もきちんとできていないまま、モンテッソーリ書籍に出てくるような、おもちゃよりもおしごとに惹かれ、おしごとを何度も繰り返すようなお子さんが母の中の「正常化」の定義でした。
そもそも、「正常な子ども」とはどういう子どもなのか。
まだ母親3年目だった当時は、「正常」という言葉にはかなりの幅があることすら気付いてなかったのかもしれません。
1歳で歩き出す子もいれば、2歳まで歩かない子もいる。
すごく早い段階からお喋りをする子もいれば、かなり遅くにお喋りを始める子もいる。
言うまでもなく、それはどちらも「正常」な状態。
しかし、私たち親は、知らず知らずと子どもを加速させて、育児書にあるような基準を満たそうとしてしまう傾向にあります。
モンテッソーリ女史の意味した正常化とは、振り幅がある中での年齢に合った発達段階にあるものに集中して取り組むことができる子どものプロセスとでも言えるのかもしれません。
ここで親として気を付けたいポイントは2つ。
①年齢に合った発達段階とは自然な発達段階を意味するということ。
②集中するためには、集中するための自由が保障されていること。
当時の母は、「自然な発達段階」よりも「どこか前のめり」、「自由の保障」よりも「親がやらせたいこと」。
本来意識すべきことと、正反対ともいえるやり方は棚に上げ、「正常化しない我が子」に嘆いていたという支離滅裂な状態でした。
そんな状態から娘が正常化し始めたと感じだした、母の抑圧から解放されてから。
「このおしごとをしてほしい」
「早くこれができるようになるといいな」
そんな親の欲を置くということを再三モンテッソーリ教師養成講座で学び、まず自分自身が肩の力を抜き、「今のままで十分」という日々の成長の神秘を感じることができるようになってくると、空回りしていたものが徐々に正常に戻っていく、まさに「正常化」を感じたものでした。
これらは一朝一夕でできることではなく、すべてはプロセスです。
モンテッソーリ教育とは真逆とも言えるような詰込み学習を経験してきた母たちのような親世代には、頭の中では理解していても、実際受け入れることは非常に難しいことだと経験から痛感しています。
モンテッソーリ女史もモンテッソーリ教師に必要な変容とは、「僧侶になるようなもの」と表現しています。
親のエゴが薄まると、子どもの輝きが増してくる。
11歳の娘を見ていても、やはりこの図式はまだまだ当てはまると感じています。
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またもや、激安韓国服のお買い物。
お洋服ばかりに目がいく年頃のようです(笑)。
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