そろそろ大学院がスタートして1ヶ月となります。
モンテッソーリ教育を学びたければ、必然と海外という選択肢しかなく…。
またフルタイムの仕事と子育てにプラスするには、当然オンラインという選択肢しかなく…。
果たして海外のオンライン修士が今の状況で可能なのかとっても不安でした。
けれども、この1ヶ月、いくつもの“Comfort Zone(コンフォートゾーン)”を超えた気がします。
「果たして今週を乗り切れるのか」
新たな週を迎えるごとに襲われる不安感。
けれども、週の終わりになんとか乗り越えられたことに気付くと、少しだけ自信が生まれます。
母にとっての一番の難関は、毎週課されるペーパーでもなく、グループワークでもなく。
12時間空けて週に3回以上は投稿しなければならないディスカッションポスト。
山のような文献を読み、その週の質問に対して、自分の意見を述べるというもの。
それぞれ必ず入れなければならないポイントが、いくつも含まれているため、それらをすべてカバーしながら質問の答えを自分の言葉で述べることは非常に骨の折れる仕事だと感じています。
特定の事柄について「倫理的にはどれほど妥当だと思われるか」といったような抽象的な問いに、自らの言葉でしかも第二言語で主張するというのは思った以上にハードルが高いもの。
25名のクラスは全員が「アメリカ人+現役幼小中高教師」という構成の中で、「一人外国人+大学勤務」という異色な経歴は、それだけで発言を待たれている部分があります(笑)。日本・アメリカ・モンテッソーリ教育という3つのバックグラウンドを背負う母への問いかけはとどまることを知らず、非常に有難いながらも難しい部分でもあり、毎週大きなチャレンジとなっています。
そんな中、最も学んでいることと言えば、「対話」。
最初は対面のようなコミュニケーションが出来ないことにもどかしさを感じるのではないかと憂慮していましたが、実はオンラインだからこそ出来ているのが「対話」。
授業という限られた時間の対面ディスカッションとは異なり、思考と共に言葉を発するという流れる作業ではないがゆえ、対面よりもさらに深く考えさらに考え抜いた自分の言葉で、どうしたら相手に伝わるのかをしっかりと考えながら、言葉の真意を綴っていく。
そんな作業は、本当の意味での「対話」を可能にしてくれるのだと感じます。まさに、投稿する場合は、12時間以上空けなければならないという規則があるのも、相手の意味することをしっかりと受け取り、それに反応するのに必要な時間として設けられているのでしょう。
12月まで続くクラスですが、すでに最初の1ヶ月を終えてしまったと思うと、どこか寂しい気持ちが。
それぞれのクラスメートが綴る教育に対する想いに、心動かされる毎日。
一瞬一瞬楽しみたいと思います。
◆◆
本棚に置かれたまま、まだ読めていない1冊。
当時検討したとある大学院のモンテッソーリ学科の課題図書。
時間が出来たら、じっくりと読みたい1冊です。
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