受講中のモンテッソーリ教師養成講座セカンダリーコース(12歳~18歳)にて、面白い課題がありました。
3つのとある番組を見て
「議論(discussion)をしているのか」
「討論(debate)をしているのか」
「対話(dialogue)をしているのか」
それぞれ選び、その理由を記述するというもの。
普段何気なしに「トーク」と片付けてしまっていたこれら3つは目的も違えば、過程も違うし、結果も異なる。もちろん、それぞれの手法に違った価値は存在するものの、中高生のモンテッソーリ教育において最も重要視されるのは「対話のスキル」を身に着けることです。
問題の正当性よりも、お互いを理解し合える関係を築くこと。
社会に出ていく準備段階にいるこの時期の子どもたちにとって、信頼関係を築くための手段である「対話」はとても大事なもの。そのために、どのように相手の話を聞き、自分の意見を伝えるか…そんな「対話の練習」を毎日の学校生活の中でふんだんに行います。
「より良い社会のために個を成長させる」
そのような目的を掲げながら、日々それを実践していく機会が与えられるモンテッソーリスクール。
まさにショーン・コヴィーの「7つの習慣ティーンズ」にもある第5の習慣。
"Seek first to understand, then to be understood."
(まずは相手を理解してから、次に理解される)
「まず相手の話を聞いて、それから話すこと。」
「自分の意見を言う前に、人の立場で考える。」
真のコミュニケーションは聞くことから始まるということがモンテッソーリスクールでは徹底されています。
そんな「対話」について学ぶにつれ、親子間でも必要なのはこの「対話」なのではないかと改めて考えるようになりました。娘と話していてネガティブな方向に流されていく時は、たいてい「対話」ではなく「議論」が起きたとき。時には自分の正当性を主張することも必要なのかもしれませんが、親子間においてはなおさら、この「対話」こそが鍵なのでしょう。つい子どもの回答を待たずして、時にはそうだと仮定して、ついつい母の意見を挟んでしまう…。
自分への戒めとしても、心に刺さった今回の学び。
当たり前のことがいかにできていないか、いつもモンテッソーリ教育を通じて気付かされる母^^;
この教育法が母のライフワークとなる理由です(笑)。
ご訪問、誠にありがとうございます