娘のかつての天敵(笑)(9歳9ヶ月)
小4娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。
よろしければ自己紹介もご覧ください。
我が家の小4はお料理大好き。
一旦は母がキッチンに入っても、途中から交代して、そのままフィニッシュしてくれることもよくあります。
お料理は大好きなのに、彼女が苦手なものが、この写真(笑)。
フライパンの専用取っ手。
これで一度指を挟んだことがあり、それ以来、よろしくない関係に^^;
折角お料理は好きなのに、フライパンが脅威とは残念過ぎると気付いた母。
そして、ここでまたあることを思い出します。
「そうだ、この取っ手の付け方も外し方も提示していなかった。」
さて、本日のお題です…。
『幼児期から小4の今まで娘の「自立」を支えているもの』
この答えは「提示」です。
2歳で初挑戦したあけ移しから始まり、小4の現在まで。
日常の色々な場面で「提示」をしてきました。
元々は、モンテッソーリのおしごと時間の枠組みの中でスタートした提示ですが、気付けば日常のありとあらゆるものの提示を行ってきました。
幼稚園に入園した手の頃は…。
- 名札のつけ方
- スモックの畳み方
- お弁当箱の包み方
- 傘の開閉の仕方
- 荷物の入れ方
などなど。
自立への第一歩の手助けとなるのは、いつもこの「提示」でした。
提示のコツその① 『動きと動きの間に「間(ま)」を入れる』
ただ、一言で「提示」と言っても、幼児が理解できるような「提示」をできるようになるには、ちょっとしたコツが必要でした。
モンテッソーリの関連図書等を見ると、提示の心得としてまず「ゆっくりやって見せてあげる」ということが挙げられていますが、ゆっくりやって見せても全然我が家の娘には通じなかった…(笑)。「8倍の速度」に落とすなどとよく言われても、母にはその8倍がどれくらいなのか全く分からず、正直すべてが勘でした。
しかし、「あれ、伝わっているかも」と思い出したのは、「The Analysis of Movement(分析行動)」と呼ばれる意識し出してから。「ゆっくりやって見せる」ことがビデオデッキの「スロー再生」だとしたら、「分析行動」とは「コマ送り」でしょうか。一つ一つの動作の間に、必ず「間(ま)」を取って、動作を分けてあげると、ただゆっくり見せるよりも、確実に理解度が増した娘。
※間を取ると、自然とスピードもゆっくりになります。
実際、子どもが最も吸収するのも、動作を見ている時よりも、この間だと言われています。子どもが処理できる以上のスピードで行われる大人の動作。そこには、もちろん間も存在しなければ、スピードも速いまま。だからこそ、提示の際は「大人側の意識」が何よりも必要なのだと思います。
提示のコツその② 『提示に強弱をつける』
小さいお子さんの場合は、一連の作業を見せるだけではなく、提示に強弱をつけること。これが大事だと感じています。音楽で例えるなら一番盛り上がる部分でしょうか。これを大人側がしっかり意識して、
「見てて、見てて!!これからすごいことが起きるよ!!ほらほら!!」
とマジックショー並みに、大人はエネルギーを全身に込め、心と身体で表現する。
モンテッソーリアンたちの提示は常にこの「The Point of Interest(興味点)」と呼ばれる最大のハイライトが驚くほどはっきりしています。
大人には大げさに感じられる動きですが、子どもにはそれくらいが一番分かりやすいようです。
娘はこの「提示」でいくつもの動きを今まで獲得してきました。
小4となった今でも、不器用な母による提示は日常茶飯事。
一度提示をすると、提示をした人間よりもされた人間の方が上手になってるから不思議です(笑)。
提示のポイントについては、先日夫が読了した野村緑先生の書籍にも丁寧な記述があります。
今日も皆さま、Happy Montessori♡
ご訪問、誠にありがとうございます